第1回:令和2年9月14日(月曜日) 13時30分~16時30分
第2回:令和2年9月25日(金曜日) 13時30分~16時30分
※新型コロナウイルス感染拡大防止等の観点から,「集合型研修」に代えて,「オンライン研修(遠隔研修)」として試行的に実施しました。
オリエンテーションでの開講あいさつでは,用紙に書いた手書きの文字を示しながら,「失敗から学ぶ」「体験から学ぶ」といった本研修で大切にしたい視点について確認をしました。
その後,研修のねらいや日程を確認したり事務連絡を行ったりした後,チャット機能を活用して,意気込み等を交流しました。
受講者の方には,事前課題に取り組んでいただいたこともあり,スムーズに研修に入ることができました。
学びから始まる地域づくりプロジェクトに係って,必要性と要素を一緒に考えることをテーマに,広島修道大学の山川先生(当センター生涯学習推進マネージャー)に講義をしていただきました。
講義では,「学習活動や学ぶ場があることの意義」,「学びと地域づくりの関係」,「本プロジェクトの必要性」の三つを中心にお話をしていただきました。また,地域のありたい姿やあるべき姿といった未来を起点にして,今何をすべきかを考える「バックキャスティング(ゴール)思考」によるプロジェクトの企画・立案方法について,分かりやすく説明していただきました。また,県内外の住民の学びと地域づくりを関連させた事例も紹介していただきました。
講義の中では,チャット機能を活用して意見や感想を書き込む時間も設定していただいたので,受講者の意見や感想も踏まえて理解を深めることができました。
広島版「学びから始まる地域づくり」プロジェクトの概要や企画シートの作り方について,当センターが作成した「広島版『学びから始まる地域づくりプロジェクト』コーディネーターハンドブック」に沿って説明をしました。
本事業は,地域住民にとって最も身近な学習・交流の活動拠点である公民館等が,学びを通じた地域課題解決の活動を推進するための拠点として重要な役割を果たせるよう支援するものです。住民の主体的な学びを通じた地域づくりの推進に向けて,地域の未来を共有するための学びの場づくりや,家庭教育支援,地域学校協働活動,防災・減災の仕組みづくりなど,様々な社会や地域の課題解決と学びをつなげていきたいと考えています。
また,本事業のコンセプトとしては,「広島モデルを実証開発(オール広島)」,「実践の拠点は『公民館』」,「アレンジ自由・成長性・発展性」,「体験型・参加型・参画型」,「連携・協働・共創」を示しています。
これらの事業趣旨やコンセプトを示しながら本事業の基本的な考え方について理解を深めました。
企画シートの作り方については,受講者の方に事前課題で記入した企画シートを参照していただきながら,構成や内容の具体例を示して説明を行いました。
受講者の方が事前課題で作成・記入した企画シート(プロジェクト案)をグループで交流しました。
Zoomのブレイクアウトルーム(グループ)の機能を活用して3~4名に分かれ,それぞれが企画シートを画面共有して,プロジェクト案の説明をして意見交流を行いました。
講師をはじめ,当センターの社会教育主事等が各グループを巡回し,求めや必要に応じて助言を行いました。
第1回の研修後に受講者の方が加筆・修正した企画シートを交流する前に,相互評価をする際のポイントについて,講義をしていただきました。
公民館を拠点とした「学びから始まる地域づくり」の基本的な考え方については,なりたい地域イメージを創造・共有する場としてのアプローチAと,なりたい地域イメージにつながる学びの場としてのアプローチBについて,県内外の事例も踏まえて説明していただきました。
また,企画シート(プロジェクト)を相互評価する際のチェックシートの項目についても説明・配付していただき,その具体をイメージし共有することができました。
グループごとに選定した企画シート(プロジェクト案)を全体で画面共有をして発表し,それぞれについて講師から講評をいただきました。講評では,関連のある県内外の事例も踏まえて説明していただいたので,より具体的に企画シート(プロジェクト案)を分析し捉えることができました。
事前課題から2回の研修,そして事後課題まで,受講者の方は意欲的にオンライン研修に参加していただきました。今回の研修で作成していただいた企画シート(プロジェクト案)を今後の実践で是非活用してみてください。
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