第1回:令和2年8月21日(金曜日)13時30分~16時00分
第2回:令和2年8月28日(金曜日)13時30分~16時00分
※新型コロナウィルス感染拡大防止等の観点から,「集合型研修」に代えて,「オンライン研修(遠隔研修)」として試行的に実施しました。
Web会議システム「Zoom」を活用したオンライン研修を実施しました。開講あいさつでは,KP法(写真:紙芝居プレゼンテーション法)でメッセージを画面に表示しながら,「体験を通じて学ぶ」「失敗から学ぶ」「場を楽しむ」という今回の研修で大切にしたい視点を示しました。
オリエンテーションでは,研修の日程や事務連絡,「Zoom」使用上の注意等について説明をしました。その後,アイスブレイクとしてオンラインでの勝ち抜きじゃんけん大会をしました。負けた人から画面を消し,最後に1人残った人からメッセージをもらうなど,オンラインならではのアイスブレイクを行いました。
講師:広島県立生涯学習センター 主任 池田 準
まず,学習プログラム開発の理論と手法について学びました。学習プログラムを企画・立案する際には,「個人の要望」と「社会の要請」を踏まえて地域課題を明らかにし,解決するための学習目的・学習目標を設定することが重要であることを理解しました。続いて,学習プログラム開発における評価の意義やその手法について学びました。その中で,学習プログラム自体の評価だけでなく,学習者の学習成果についても評価する必要があるということについて理解を深めました。また,事業後に学習プログラムの評価を行い,それを改善につなげることで,中長期的な見通しをもった事業設計につながるということも学びました。
研修資料はこちらから (PDFファイル:2.38MB)
演習では,準備シート(「シートA」)と個別事業計画(「シートB」)を作成しました。オンラインのため,お互いの様子や作成したシートが見えない状態での作業となりましたが,講義の内容を踏まえて,地域課題や学習目的・学習目標を明確にした上で学習プログラムの企画・立案を行うことができました。
「シートA」と「シートB」を作成した後の講義では,「点検シート」を用いて企画した学習プログラムの自己評価を行い,それをもとに改善策を考えました。
「点検シート」はこちらから (PDFファイル:110KB)
グループに分かれて,作成した個別事業計画の発表及び相互評価を行いました。発表する際には,「Zoom」上で資料を共有して説明し,それに対して同じグループの受講者から助言(「よかったところ」と「改善策」)をもらいました。
グループの進行やタイムキーパーも受講者が行いました。この演習を通して様々な市町の取組を知ることができ,また,お互いの学習プログラムを評価することにより,それぞれが作成した学習プログラムの改善点を把握することができました。
講師:広島県立生涯学習センター 生涯学習推進マネージャー
広島修道大学 教授 山川 肖美
まず,学習プログラムを見直す際の視点や「社会の要請」の重要性,学習プログラムを考える上での構造的把握についてお話がありました。見直しの視点について説明する際には,「Zoom」のアンケート機能を用いて,受講者が振り返りながら学びを深めることができるよう工夫されていました。その後,実践に向けての視点として,「型にはまって,型から出る」こと,「本当に,対象者がやりたいプログラムになっているか振り返る」ことを示されました。また,県内外での具体的な取組が紹介され,受講者は理論と実践をつなげて理解を深めることができました。
最後は,参加者全員で画面に登場し,手を振ってお互いにエールを送りながら研修を終了しました。今回のオンライン研修では,初めてグループでの話し合いを行いました。「対面式の研修とあまり変わらない学習満足度があった」という意見がある一方で,「手元に資料があった方が,企画内容の理解や質問,改善点の指摘がしやすかったと思う」という意見もあり,オンライン研修の可能性と今後の改善点を見いだすことができました。 今回の研修での学びが,受講された皆様の今後の実践に活用されることを祈念いたします。
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