令和3年7月20日(金曜日)9時30分~12時00分
説明:広島県立生涯学習センター 社会教育主事 武原 智明
令和2年度に開発した新しい教材について,開発の経緯や講座の展開の仕方について学びました。
進行:「親プロ」ファシリテーター 行政 智(三次市)
新規開発教材を活用した演習として「模擬講座」体験を行いました。全体での模擬講座では,受講者の内4名の方が「乳幼児の親」役となり,その様子を他の方が見学しました。今回はオンライン上での模擬講座だったため,試験的に作成しているデジタル教材で講座を展開しました。ファシリテーター役の行政さんの資料の見せ方や問いかけ・声のかけ方の工夫は,オンラインのみならず対面での講座でも参考になる場面が多く見受けられました。「乳幼児の親」役になった方々からは,「他の家庭でのスマホの使い方がわかり,参考になった。」や「スマホとの上手な付き合い方を家族で話し合ってみたい。」などの感想が出ました。行政ファシリテーターからは,画面に参加者全員の顔が映るよう機器の設定が必要であることや,「対面」よりも相手の細かな反応が読み取りにくいため配慮が必要であること等について気づきをいただきました。
グループ別の模擬講座では,各グループ内で「ファシリテーター」役と「乳幼児の親」役に分かれ,模擬講座を体験しました。模擬講座後の意見交流では,講座の人数や所要時間等について,ファシリテーターが参加者の様子を見て,柔軟に対応した方がよい等について確認し合いました。
コロナ禍での「親プロ」とオンラインの可能性について意見や情報を交流しました。
≪主な意見≫
〇外に出かけなくても参加できる,他地域の人になら本音が話せるなど,オンラインでの開催によって新たな参加が見込まれる。チラシやホームページ等の広報手段の工夫により,参加者の拡大を図りたい。
〇オンラインでは,相手の表情や感情がつかみにくく,話し合いが進まない場合もある。前向きな意識で参加していく必要がある。
〇「マイクとカメラをオフにしての参加もOK」にすることで,対面での参加に抵抗感のある方や話を聞きたいだけという方にも安心して参加してもらえるのではないか。
〇“ちょっとした雑談”が,オンラインではしづらい。グループワークの始めや合間にフリートークタイムを設けることで,話し合いがスムーズに進むのでないか。
〇「親プロ」のハードルを下げる必要があるのではないか。もっと気軽に参加できるよう広報を工夫する必要があるのではないか。
〇リモートによるメリットは実感するところはあるが,まだ抵抗を感じる人も少なくない。感染が気になり対面での参加に抵抗感を抱く方や自宅から会場まで遠い方は参加を見送る場合も多い。どちらの課題も克服しつつ,対面とリモートのハイブリッド(別々また同時開催)が理想なのではないか。
〇どこからでも入れる,自分がやれる気がしないなど,オンラインには参加者側も賛否が分かれる。システムの操作方法についてこれからも研修できるとよい。
〇土日開催の「親プロ」オンラインセミナーには,父親や海外居住者など遠方からの参加も見込まれる。夜間を含めた開催の日時についても検討してみてはどうか。
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