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令和元年度「親プロ」講座の様子 「呉市立片山中学校」

教材:呉市オリジナル 「小学校で絵本会を開こう」(小中一貫教育授業)

期日/場所

令和2年1月22日(水)10:50~12:40/呉市立片山中学校

実施機関・団体など/参加者数

呉市立片山中学校 /1年生 58名

講師(ファシリテーター)

統 括:青木 美於
メイン:藪木 三恵
サ ブ:長尾 美香,榎 幸代,野田 尚子

講座の様子

 中学1年生が小学1年生に絵本会を開催するにあたり,「どんな絵本会にしたいか」について,「親プロ」の手法を用いて,「自ら感じ,考え,友達の考えを聞きながら,絵本会の準備をわくわくできるようになってもらおう!」と考えました。今年で3回目になります。
【 はじめに 】
 オリエンテーションとして,「親プロ」「ファシリテーション」について簡単な説明を行った後,本日のゴールやこれからの講座をどのような視点で参加していくのかを確認しました。「どんな絵本会にしたいかを考えよう!」という目標に向けて,次の3つの問いを立て進めていきました。
1 絵本を読んでもらって,いまどんな気持ちですか?
2 小学1年生はどんな気持ちで待っていると思いますか?
3 小学1年生に絵本を読むためにはどんなことに気をつけたらよいと思いますか?
【 アイスブレイク 】
 ペンギン歩きや全身でグーパー運動をして前後左右いろいろな方向に動いてもらいました。その後,その場に自由に座り,思い思いの大勢のままワークへと移行しました。
【 ワーク 】
1 絵本を読んでもらって,いまどんな気持ちですか?
 小学校の絵本会のお母さんに読み聞かせをしてもらい,「受け手の純粋な気持ち」を感じてもらいました。読み聞かせ後はその場でまわりの人と感想を言い合いました。
2 小学1年生はどんな気持ちで待っていると思いますか?
 絵本会活動をする班が決まっているので,班ごとに集まり,「えんたくん」を設置し,真ん中に「小学校で絵本会を開こう」と書いてもらいました。意見を交流しながら,「えんたくん」に自由に書いてもらったり,大事なところに〇をつけてもらったりしました。
3 小学1年生に絵本を読むためにはどんなことに気をつけたらよいと思いますか?
 「気をつけること」,「目指すこと」など先ほどの2のキーワードから派生させたり,自由に話して書いてもらったりしました。次に,「他の班も見てみたくない?」と投げかけ,席替え(ワールドカフェ)をしました。班に1人残り,その他のメンバーは別々の班にちらばり,前の班でどんな内容が出たかを紹介し合い,残したいと思ったことを「えんたくん」に書き加えていってもらいました。
 最後に,元の班に戻り,他の班のアイデアを取り入れてもいいかどうか,全員に確認したところ,「他の班のアイデアを参考にしてもOK」となりました。そして,他の班でどんな内容が出たかを紹介し合い,「えんたくん」にいろいろ書き加えられている変化に驚きながら,さらに書き加えていきました。
① ③ 8
【まとめ】
 班の中で,ワークを通して自分が感じたこと,自分たちの班が「目指したい」,「大事にしたい」ことについて話し合ってもらいました。1班ずつ発表してもらい,ホワイトボードに書き出しました。
 続けて,小学校の絵本会のお母さん方から,読み方のコツ等「生の声」を聞き,生徒たちからも質問をして,答えてもらいました。
④ ② 9

生徒の声

・いつもは発表しないといけないから,しっかりしたことを考えようと意識していましたが,無理に発表を求められず,好きなように自分の素直な意見を出せたのでとても楽しかったし,リラックスして行うことができました。
・大切なことをたくさん教えていただいたので,今は「やってやる!」という気持ちで満たされています。
・自分の中でも「こうしたほうが良いかな」とか「ああしたほうが良いかな」と考えてはいたけど,今日の「えんたくん」でお互いのアイデアを交流することができ,より良い案がたくさん出され,勉強になりました。

ファシリテーターの声

 たくさん感じて,どんどん発言し,書き込みをしてくれた中学1年生の皆さん。生み出された意見(発言した内容,えんたくんに書き込まれた内容)から,それをお手伝いした私たちファシリテーター,絵本会のお母さん方などその場に居た全員が,1つのテーマ,1つのゴールに向かって,協力して突き進んでいくなどの熱量いっぱいの時間を味わうことができました。
 今日の講座を通していろんなことをからだいっぱいに感じてくれた中学1年生の皆さんが,今度は小学1年生に楽しんでもらう絵本会を作り出す際の目標に向かう原動力になってくれると嬉しいです。


 

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