令和2年12月14日(月) 14:20~15:20/県立日彰館高等学校
県立日彰館高等学校/3年生 75名
行政 智,鍋島 佐和子,今井 紗弥
命の誕生や親との関り,人間関係を築く大切さに気づくことをテーマに,「親プロ」の講座が始まりました。アイスブレイクでは,ファシリテーターが自分の名前の由来について,親が願いを込めてつけたことや名前に込めた思いなどを話すことで,生まれてきた子の名前をつけることの楽しみや大変さ,愛情を込めて育てていくための環境について理解してもらうきっかけとし,和やかな雰囲気づくりをして,プログラムに入っていきました。
生徒にねらいを読んでもらい,命の誕生について助産師から,命が生まれることの奇跡や生まれる確率,赤ちゃんの世話の大変さについて説明があり,みんながここにいるのは,大切に育ててくれた人が周りにいたから,命はつながっていることや自分の命も周りの人の命も大切にしてほしい等の話をしてもらいました。
命の話の後,グループに1つずつ配っていた卵を名前を考えながら順番に温め,名前をつけた理由をグループごとに話してもらい,名前をつけることの難しさや楽しさを味わいました。「卵がもうすぐ生まれるよ」という合図で卵を籠に戻し,続いて,赤ちゃんの人形のだっこ体験をしました。これもグループでゆっくり一人ひとりが体験してもらいました。赤ちゃんの命の重みや不安定さと可愛さも感じ,命の尊さや周りの協力が必要であることに気づくことができました。命がつながっていくことや赤ちゃんが無事に成長していくためには,親だけでなく家族,地域の人の助けが大切であることを話し合い,自分でも子育てに関して,今できること,将来自分が親になったときのことなどを考えることができました。
・赤ちゃんの人形を抱いてみて,母のすごさや赤ちゃんの重みを感じて感動しました。
・妊婦さんの大変さや子育ての大変さについて,理解がもっと必要だと分かりました。
・自分にはまだ関係ないと思っていても,社会に出ると何らかの関りで子どもや赤ちゃんと接する機会があるし,自分が結婚して子どもを授かった時には,今回の話や体験を生かして子育てをしたいと思いました。
・自分たちの存在が,奇跡だということを改めて感じました。自分や周りの命も大切にしようと思いました。
・命の重さを改めて感じました。人との関りを大切にしていきたいです。
・これから社会に出ていく生徒たちが,人の波にもまれていくことを考えると,今回の命の誕生の体験と自分で感じて考える時間は,とても大切な時間だったと思います。グループの中で自分の意見を言うことが,一人ひとりの力になってくれると思います。
・もう少し,ワークの時間があればよかったと思うので,時間を長くするよう次年度への引継ぎをしておきます。生徒たちには,いい体験になりました。
・授業時間内(60分)で,生徒が「体験する」「記入する」「考える」「話す」時間を確保するのは,なかなか厳しいですが,ポイントを絞りながらどう展開していくのか,工夫も必要だと思いました。
・命の重みと,これまで自分たちが無事に育ってきたことに対する親への感謝を感じたり,人との関りを考えたりしていく機会が,多くあるといいと思いました。