令和元年6月5日(水曜日)12:15~16:30
竹原市民館(竹原市中央五丁目5番24号
【講師】
香川大学地域連携・生涯学習センター センター長・教授 清國 祐二
人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の在り方とその実現の方策について,平成27年に国連サミットにおいて採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:エスディージーズ)や,平成30年12月に出された「社会教育振興答申」等を紐解きながら,基礎的なデータや具体的な事例をもとに御講演をいただきました。
これからの社会教育の在り方について新たなヒントを得られ,自身の自治体や地域でどう実現していくのかを考えるよい機会となりました。
【登壇者】
海田町社会教育委員会議議長 小畑 佑藏
三次市社会教育委員会議議長 森川 幸郎
府中町社会教育委員 府中町家庭教育支援チーム「くすのき」 米田 珠美
府中市社会教育委員 府中市立府中明郷学園校長 杉原 満治
【コーディネーター】
香川大学地域連携・生涯学習センター センター長・教授 清國 祐二
講演に引き続き,清國コーディネーターのもと,人づくり・つながりづくり・地域づくりを進める社会教育の役割とそれを実現する社会教育委員のミッションをテーマに,4つの提供事例をもとにトークセッションを行いました。
小畑氏からは,町の社会教育委員会議において昨年度末に出された,公民館等の在り方に関する「答申」の内容やそこに至るまでの議論について,森川氏からは,社会教育委員会議の議長としてリーダーシップを発揮された御経験や,社会教育委員会議の「提言」をもとに進められている市の様々な家庭教育支援施策の取組と今後の展望について,米田氏からは,町内の子育て家庭の保護者の不安を和らげ,自信をもって子育てができるよう支援するために立ち上がった,家庭教育支援チーム「くすのき」の取組について,杉原氏からは,コミュニティ・スクール(学校運営協議会)の取組を中心に地域の教育力を生かした学校と地域の連携・協働の在り方や子供の主体性を育む取組について,事例提供をしていただきました。
4人の事例提供の後,取組の共通項等をもとに,社会教育委員の役割や使命について参加者全員で考えていきました。清國コーディネーターからは,行政(事務局職員)と社会教育委員の連携が重要であることや,学校・関係団体・家庭教育関係などの代表として選出されている委員は,自らの選出団体の利益だけでなく,自治体全体の社会教育のビジョン(未来の姿)を考えて熟議を進めることが必要であるといった助言がありました。参加者は,登壇者の話に深い関心を寄せながら,それぞれの地域における社会教育の取組について意見や情報を交換し,人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の役割とその可能性について学びを深めていくことができました。
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