令和3年8月24日(火曜日)13時15分~16時30分
テーマ:学校・家庭・地域の連携と協働 ~学び合い,関わり合い,育ち合う地域づくりを目指して~
【登壇者】
「コミュニティ・スクールと公民館がつなぐ地域学校協働活動-社会教育委員の提言から-」
山口県防府市社会教育委員の会議 委員長 渡邉 哲郎
「北広島ふるさと夢プロジェクト」
北広島町教育委員会 教育長 池田 庄策
「学校・家庭・地域のつながりで育む子供達の未来」
府中町教育委員会社会教育課 社会教育主事 幅野 得恵
「輝志海星!”教育の島”発,地域と協働した高校魅力化の実現」
広島県立大崎海星高等学校 海星魅力化プロジェクト推進部「みりょくゆうびん局」
コーディネーター:愛媛大学大学院教育学研究科 教授 露口 健司
トークセッションでは,県内外の事例発表者から特色のある取組について発表をしていただきました。
山口県防府市社会教育委員の会議からは,育ち・学びづくり部会と絆・まちづくり部会を設け,学校と地域が情報を共有し連携・協働してきたことや地域人材やボランティアを活用した事業を展開してきたこと等について発表がありました。
北広島町教育委員会からは,町長を隊長とした「北広島ふるさと夢プロジェクト応援隊」を結成し,学校間の垣根を越えた同学年が同じ活動や体験の場を子供達に提供することですることで,郷土への理解と愛情を深める学びを広めていることについて発表がありました。
府中町教育委員会からは,学校教育課と社会教育課が連携して目的を共有し,町内の全小中学校でコミュニティスクールを導入していることをはじめ,学校の空き教室を第2図書室として整備してサポーターが活動していることやコミュニティルームを整備し,家庭教育支援チームと連携・協働しながら活動していることについて発表がありました。
広島県立大崎海星高等学校からは,学校と地域が連携し全国から生徒を募集していることをはじめ,島を題材にして幼・小・中・高を通して系統的に学ぶ「大崎上島学」や町が運営する公営塾「神峰学舎(かんのみねがくしゃ)」等の活動や取組について発表がありました。
事例発表後は,コーディネーターのもとテーマに沿って意見交換をし,参加者の方との質疑応答の時間を設けました。
演題:「学校・家庭・地域が連携・協働した地域づくりの実現に向けて」
講師:愛媛大学大学院教育学研究科 教授 露口 健司
講演では,トークセッションの内容も踏まえて,学校・家・地域が連携・協働するための視点として,社会的つながりと幸福感に着目しながら講話をしていただきました。例えば,学校(教職員)と地域(地域住民)のつながりを醸成していくためには,体制をつくり,魅力的な活動を仕組むことによって,人と人の関係が築かれていくこと等を教示いただきました。また,学校と地域がしっかりと連携し,地域レベル分散型リーダーシップを発揮しているところでは,学力の向上にもつながることについても説明をしていただきました。
講義の終わりには,チャットを通じて寄せられた受講者の方からの質問にも答えていただきました。
閉会行事では,共催者を代表して広島県教育委員会事務局生涯学習課長よりあいさつを行いました。あいさつでは,「県教育委員会としても,学校・家庭・地域の連携・協働の推進について,市町と情報を共有し積極的に取り組んでいくこと」や「令和4年度10月の全国社会教育研究大会(広島大会)に向けて準備をしていくこと」等について話がありました。
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