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令和2年度生涯学習振興・社会教育関係職員等研修【基礎研修】(オンライン研修)報告

研修内容(受講者78名)

日時

令和2年6月26日(金曜日)10時00分~16時00分 
※新型コロナウィルス感染拡大防止等の観点から,「集合型研修」に代えて,「オンライン研修(遠隔研修)」として試行的に実施しました。

開講・オリエンテーション(10:00~10:10)

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 当センターにおいて初めての試みとなる,Web会議システム「Zoom」を活用したオンライン研修を実施しました。開講挨拶では,KP法(写真:紙芝居プレゼンテーション法)でメッセージを画面に表示しながら,「失敗から学ぼう」「場を楽しもう」という今回の研修で大切にしたい視点が示されたほか,オンラインを活用した学習や交流の場づくりについての関心が高まっており,今回の体験を各市町・地域での実践に生かしてもらいたいこと等について話がありました。オリエンテーションでは,チャット機能を使って「今の気持ち」について参加者全員で交流するなど,「Zoom」の機能を生かした「アイスブレイク」を行いました。「ワクワク・ドキドキしています」といった声が多く上がり研修への期待や思いを共有するとともに,「カメラ・マイクのON/OFF」や「拍手」「賛成」ボタンなど,「Zoom」の基本的な使い方を楽しみながら学ぶことができました。

実践交流 「現場からの報告~やりがいと楽しさ~」 (10:10~10:50)

公益財団法人広島市文化財団 ひと・まちネットワーク部管理課 主事 榊原 英史
府中町教育委員会 社会教育課 主事 荒中 健吾
コーディネーター:広島県立生涯学習センター 振興課長 松田 愛子
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 県内市町の生涯学習・社会教育に関わる2名の先輩職員(経験者)から,実際の体験談や現場の仕事を通じて学んだこと等について発表があり,その後,取組の共通項や参加者から事前に出されていた質問等をもとに協議を深めました。トークセッションでは,仕事の中で最もやりがいを感じる瞬間,職務上大切にしている視点,コロナ時代の中でこれからどのような学びや学び方が求められてくるか,多様な主体をつなげることの難しさや乗り越え方等,様々なテーマでトークが展開されました。地域の課題や住民のニーズに応えられるよう常に情報にアンテナを張っておくことや,地域住民へ感謝と尊敬の気持ちを持って接することの大切さ等について話があり,着任1年目の職員(初任者)からは「地域住民と少しずつ信頼関係を築きながらがんばっていきたい」といった感想が上がりました。コーディネーターからは「これからどんな方向性で仕事を進めていけるのかイメージできたと思う。最初から一気に全部は難しい。小さなことからでいいので実践に移してほしい」というコメントがありました。
研修資料はこちらから (PDF:1.73MB)

講義「生涯学習・社会教育の基礎」(11:00~12:00,13:00~14:00)

講師:広島大学大学院人間社会科学研究科 准教授 久井 英輔
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 午前中は主に 「生涯学習」と「社会教育」についての基本的な用語や歴史の流れについて,午後からは,生涯学習・社会教育に関する法令の体系や概要について学びました。特に,社会教育法についてはそれぞれの条文の解釈のほか,第23条をめぐる問題について具体的な事例を出して話していただき理解を深めることができました。また,行政の役割として「要求課題(個人的ニーズ)」と「必要課題(社会的ニーズ)」に基づいた学習機会を提供する必要があること,それらの取組が住民の権利保障や地域協働,地域のつながりづくり,社会関係資本の形成につながることについて学びました。

オンラインランチ会(昼休憩12:00~13:00)

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 昼休憩では,参加者同士の交流を図るため,自由参加形式で「オンラインランチ会」を試みました。オンライン上で簡単な「レクリエーションゲーム」を行ったり,ステイホーム中の過ごし方や地域の自慢話などをテーマにリレー形式で話をしたりして交流しました。手作りのお弁当や出前のお好み焼きなどの昼食を画面に見せてくれる方もおり,離れていてもお互いの存在やつながりを感じられる新鮮な体験の時間となりました。

講義「国・県の動向」(14時10分~14時50分)

講師:広島県立生涯学習センター 振興課長 松田 愛子
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 生涯学習振興・社会教育行政施策の最新の動向について学びました。国の教育施策における生涯学習・社会教育が担う役割を始め,地域学校協働活動や家庭教育支援施策の方向性,広島版「学びから始まる地域づくりプロジェクト」(ひろプロ)支援事業や「親の力」をまなびあう学習プログラム等の取組について説明がありました。県内市町の具体的な取組事例の紹介もあり,各自が担当している業務や所属している自治体の施策と併せながら理解を深めることができました。講義の中では,聴講時間にメリハリをつけるため,参加型の「突然ですがクイズです!」の時間を設ける等の工夫も組み込まれました。クイズの回答は選択制になっており,参加者は指で番号を示したり,チャットへ入力したりして,双方向の通信ができる「Zoom」の特性を生かした学びを体験できました。
研修資料はこちらから (PDF:8.85MB)

講義・演習「生涯学習振興・社会教育関係職員の役割」(15時00分~15時50分)

進行:広島県立生涯学習センター 社会教育主事 中尾 公寛
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 生涯学習振興・社会教育関係職員の役割について,「コミュニケーション能力」,「学習課題の把握と企画立案の能力」,「コーディネーター(調整役)としての能力」の3つの視点に分けて具体的な内容について学びました。「学習課題の把握と企画立案の能力」については,各自が担当する事業チラシ等から「要求課題(個人的ニーズ)」と「必要課題(社会的ニーズ)」を分析し,さらに,学習者がその事業を通じて得られる学習成果について考える演習を行いました。最後に,生涯学習振興・社会教育関係職員として大切にしたいことをテーマに「ランキング」という学習手法を使って研修の振り返りを行いました。
研修資料はこちらから (PDF:731KB)

事務連絡(15時50分~16時00分)

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 最後は,参加者全員で画面に登場し,手を振ってお互いにエールを送りながら研修を終了しました。終了後には,自由にチャットに感想を記入してもらいました。「オンライン研修は初めてで緊張していたが楽しく学ぶことができた」「体験できてよかった。どういうものが雰囲気が理解できた」「これからいろいろな工夫が出てきてますます充実していくことを期待している」「講座をオンライン化する方向性が見えてきた」など,オンライン研修に対するたくさんの感想・意見をいただきました。今回のオンライン研修は当センターにとっても初の試みでしたが,参加された市町の関係職員の皆様にとっても,また,研修の主催者である当センターにとっても,今後の新たな可能性や展望を見出すことができる機会となりました。 

 受講者からの評価

振り返りアンケート集計(PDF:262KB)

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