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令和4年度生涯学習振興・社会教育行政関係職員等研修【基礎研修】報告

研修内容(受講者83名)

日時

令和4年5月19日(木曜日)10時00分~15時30分 

オリエンテーション(10時00分~10時10分)

開会挨拶 オリエンテーション

 本研修の内容についてより理解が深められるよう,受講者には,オンデマンド教材「行政説明『国・県の動向』」を予め視聴した上で本研修を受講していただきました。
 開講挨拶では,中央教育審議会生涯学習分科会における議論の整理をもとに,新しい時代の学びの在り方や「学び」を「活動」につなげていくことの重要性等について述べるとともに,本研修の目的や研修受講に際しての心構えについて説明しました。
 オリエンテーションについては,事前に録画したオリエンテーション動画をもとに,日程や研修受講の留意点等を説明しました。その後,チャット機能を使い「地域の良いところ」について受講者全員で交流する「アイスブレイク」を行いました。受講者からは魅力的な自然があること,地域住民が優しいこと,特産物があること等,様々な地域自慢が挙げられていました。最後に研修のねらいを確認し,そのねらいを意識しながら研修を受講するようお伝えして,講義に移りました。

講義・演習「生涯学習・社会教育の基本事項」(10時10分~11時20分)

講師:大分大学マネジメント機構基盤教育センター 教授 岡田 正彦

岡田先生① 岡田先生② 岡田先生③

 「生涯学習・社会教育の基本事項」について学びました。はじめに,社会教育の概念や意義,社会教育行政職員の職務や生涯学習・社会教育の現状を踏まえ,その中で地域のいろいろな人や団体と協働・連携し,限られた教育資源の中で工夫して日頃の業務に取り組むことの重要さについて学びました。
 次に,社会教育行政事業を推進するために意識することについて学びました。特に,「消費的学習」(学んで楽しかったという感想だけで終わり,具体的な行動変容や成果活用の取組につながらない学習)に終わらないよう学習と実践(取組)をつなぐ働きかけや仕掛けを設けることが重要であること,1人で悩みながら仕事や業務を抱えるのではなく,ネットワークを構築して協働しながら取り組むことが大切であることを学びました。また,クローズアップとバードビュー(鳥瞰)の2つの視点を併せ持つことや,事業改善に具体的につながるようなPDCAサイクルを回していくことについても学びました。

実践交流 「現場からの報告~やりがいと楽しさ~」 (11時30分~12時30分)

北広島町教育委員会生涯学習課 主任主事 松長 二三枝
廿日市市串戸市民センター 社会教育担当 福松 拓誠
コーディネーター:大分大学マネジメント機構基盤教育センター 教授 岡田 正彦

松長さん 福松さん トークセッション

 岡田先生のコーディネートにより,県内市町の生涯学習・社会教育に関わる2名の方から,実際の体験談や現場の仕事を通じて学んだこと等について発表をしてもらいました。
 松長さんからは,プレ絵本フェスタの開催に際しての苦労と工夫について具体的に話をしていただきました。チームとして取り組む中で,地元劇団によるお芝居をオンデマンド配信するというアイデアが生まれたそうで,その経験から,柔軟な発想をもつことや自分一人で考えようとしないこと,新しい事にも挑戦する気持ちをもつことの重要性を感じられたそうです。
 福松さんからは,コロナ禍による様々な制限がある中で,センターの講座をオンラインで開催した事例について紹介していただきました。また,センター職員の役割として,先陣をきって導くのが常ではなく,住民の自主性を尊重し,後ろからサポートする役割や,足並みを揃えて進む役割も重要であることが述べられました。
 その後,チャットに入力された質問についてお二人に答えていただくとともに,「事業実施における連携内容と連携することのメリット」,「仕事をしている中で,一番喜び(やりがい)を感じること」をテーマにトークセッションを行いました。そして最後に,お二人から受講者へのメッセージ(エール)を送りました。

演習「生涯学習振興・社会教育行政関係職員の役割等」(13時30分~15時25分)

進行:広島県立生涯学習センター 主任 池田 準

演習① 演習② 演習③

 はじめに,それぞれの受講者が生涯学習振興・社会教育行政関係職員として大切にしている資質・能力について考えた後,グループに分かれて自己紹介を行いました。自己紹介では,それぞれの業務内容や大切にしている資質・能力についても意見交換を行いました。
 その後,「コミュニケーション能力」,「学習ニーズの把握と企画立案の能力(プランニング力)」,「コーディネート能力」の3つの視点に分けて具体的な内容について学びました。
 「コミュニケーション能力」ではアサーション(お互いを尊重する自己表現)を意識したコミュニケーションの重要性について学びました。「学習ニーズの把握と企画立案の能力(プランニング力)」については,「要求課題(個人の要望)」と「必要課題(社会の要請)」を踏まえた上で事業や講座を企画する必要があることを学びました。また,「コーディネート能力」では,「学習ニーズの把握と企画立案の能力」で考えた事業の実施に際して,連携・協働ができる地域の人材や団体について考えました。
 その後,それぞれの受講者が「今後意識して取り組みたいこと」をチャットに入力することを通して,研修の振り返りを行いました。
 最後に,実践発表者のお二人と岡田先生から,演習を通しての講評をいただきました。グループワークを見られての感想として,「学習ニーズの把握がしっかりできている」「職員同士の意見交流の場が非常に大切である」「社会教育職員が一方的に導く必要はない」等の意見をいただきました。

事務連絡(15時25分~15時30分)

事務連絡

 事務連絡として,振り返りアンケートの提出について連絡するとともに,12月に学習プログラム研修受講者と合同で行う交流会についての案内を行いました。
 最後は,参加者全員で画面に登場し,手を振ってお互いにエールを送りながら研修を終了しました。

 受講者からの評価

振り返りアンケート集計 (PDFファイル)(287KB)

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