令和6年9月20日(金曜日)13時00分~16時30分
第1回の研修会に引き続き、「ウェルビーイングを実現する生涯学習・社会教育」をテーマとし、「住民が主体的に参加する地域づくり」を中心に学んでいただく構成となっていることを確認しました。
また、本研修は、第1回同様オープンバッジの発行対象になっているため、オープンバッジの概要についても説明しました。
最後に、アイスブレイクとして「ハンドサイン」「Good&New」を行いました。「ハンドサイン」では、研修受講に際しての心身の状態(0%~100%)を親指の向きで表現しました。また、「Good&New」では、最近あった良かったことや新しいことを1つ入れてグループ内で自己紹介をしました。アイスブレイクを行ったことで、会場内もオンライン上もずいぶん和やかな雰囲気になりました。
題目:「市民が創る、市民の学び合いの場~学びのコモンズを目指して ひろしまジン大学の活動~」
講師:特定非営利活動法人ひろしまジン大学 代表理事 平尾 順平
講義は、「自己紹介」「ひろしまジン大学のA面・B面」「ひろしまジン大学のこれから」という構成で行われました。
「自己紹介」では、自身が社会教育と関わるようになったきっかけからひろしまジン大学の設立までのストーリーを話していただきました。世界に出て初めて感じた広島の知名度や魅力、それを活かした活動へのチャレンジ等、ひろしまジン大学を通した社会教育のベースとなる思いが伝わる内容でした。
「ひろしまジン大学のA面・B面」では、ひろしまジン大学でこれまでに取り組んできた事業の紹介、人材育成や予算といった内部のことまで具体的に話していただきました。「まち自体が学びの場であり、住民は参加者でもあり講師でもある。「授業」をつくる際に、何よりも企画者自身が知りたい!学びたい!と思うものが基準となる」とのことでした。また、「まちは人々の営みでできている」ことを体験し、知るための場としてひろしまジン大学を位置づけ、ソーシャルキャピタル(人と人とのつながり・信頼、社会参加)を醸成していくことをひろしまジン大学の機能として説明していただきました。
「ひろしまジン大学のこれから」では、これまでの学びの機能に加え、「観光」という視点で、広島を訪れる県外、国外の人に日常の広島に接してもらう機会を提供する事業を展開していくとのことでした。
最後に、これからの変化の激しい時代においては、これまでの知識や常識では通用しなくなることが考えられ、市民がともに学び合い、活かしあっていく土壌とそのための持続可能な仕組みが必要ということでまとめていただきました。
パネルディスカッションでは4名のパネリストに登壇していただき、「これまでの生涯学習・社会教育の取組の中で、最も印象に残っている失敗事例」「多様な特性(年齢や障がい、文化背景など)を持つ学習者への支援」「ウェルビーイングを実現する生涯学習・社会教育」「地域におけるウェルビーイングの向上に向けた取組」の4つのテーマについて現地及びオンラインで参加している参加者も含めて、参加者全員でディスカッションしていきました。
「多様な特性(年齢や障がい、文化背景など)を持つ学習者への支援」のテーマでは、「障がいなら障がいの、異文化なら異文化の専門家に相談できるようにそのネットワークをつくる」といった意見や、「世の中は多様なのが当然で、多様性ということで構えてしまうと学習が滞ってしまうので、ありのままを受け入れることが大切」といった意見が出され、日頃から意識して取り組んでいただいていることが窺えました。
「地域におけるウェルビーイングの向上に向けた取組」のテーマでは、「公民館の取組そのものがウェルビーイングの向上に向けた取組であり、今後も住民と一緒にウェルビーイングの向上に取り組んでいきたい」「既にウェルビーイング向上中の人が地域にいるはずなので、その人の取組を広げていきたい」といった意見が出され、今後に向けた未来志向のディスカッションでこの時間を終えることができました。
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