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令和6年度社会教育主事講習[B](広島会場)報告

 この講義は、社会教育法第9条の5の規定及び社会教育主事講習等規程に基づき、文部科学省から委嘱を受け、社会教育主事となりうる資格を付与することを目的として実施するものです。
 国立教育政策研究所社会教育実践研究センターを主会場とし、インターネットを活用した講義の受講や集合形式での講義・演習によって、広島、岩手、宮城、栃木、群馬、千葉、神奈川、新潟、長野、静岡、奈良、鳥取、島根東、島根西、岡山、愛媛、長崎、沖縄の19会場で実施しています。

期間

令和7年1月14日(火曜日)~令和7年2月20日(木曜日)
※うち、広島会場における集合研修は、令和7年2月12日(水曜日)~14日(金曜日)、17日(月曜日)~20日(木曜日)

会場

【広島会場】 広島県情報プラザ(令和7年2月12日(水曜日)、13日(木曜日)、17日(月曜日)~20日(木曜日))、広島県自治会館(令和7年2月14日(金曜日))

受講者数

【広島会場】 41名
※分割受講者を含む。
生涯学習支援論 41名
社会教育演習 38名
 

主な内容

【演習】生涯学習支援論の一部・社会教育演習の一部

※プログラムの詳細はこちらから (PDFファイル)(542KB)

生涯学習支援論 2月12日(水曜日)、2月13日(木曜日)

【演習】「参加型学習の実際とファシリテーション技法」
<全体進行・グループ指導>
広島県立生涯学習センター振興課   社会教育主事   杉原 直樹、社会教育主事 𠮷長 愛、社会教育主事 大屋 裕幸 

   本演習は、次の2点をねらいとして実施しました。
1.学習支援方法としての参加型学習について演習を通じて総合的な理解を図る。
2.参加型学習の運営に求められるファシリテーションの基礎的な知識・技術の習得を図る。
 具体的には、参加型学習の手法を活用した30分の学習プログラムを企画・立案することと、一人一回、ファシリテーターとして立案した学習プログラムを展開(実演)することに取り組みました。

   まずは、演習全体の流れを確認し、三つのアイスブレイク「しりとり自己紹介」「に~っこり」「この形、何に見える?」を体験し、それぞれの効果や留意点等について話し合いました。意見交流を通して、対象や状況に応じて臨機応変に取り入れることが大切だということを共有しました。
   次に、30分のプログラム体験をした後、実際にグループごとに学習プログラムを作成しました。作成途中では、他のグループからアドバイスをもらう機会もあり、会場全体で協力しながら作成していきました。
   演習最終日には、受講者一人ずつがファシリテーター役として、グループで考えた学習プログラムの実演を行いました。実演後には、少し振り返りの時間を設け、よりよい学習プログラムになるよう改善していきました。
   最後に、「プログラムのブラッシュアップ(改善)の視点」「ファシリテーターの役割の視点」の二つの視点で演習を振り返り、グループ及び全体で共有しました。

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社会教育演習2月14日(金曜日)~2月20日(木曜日) 

【シンポジウム】※主会場からライブ配信
<テーマ>
「社会教育主事有資格者及び社会教育士の職務の実際」
<コーディネーター>
国立教育政策研究所社会教育実践研究センター職員
<登壇者>
秋田県教育庁生涯学習課 主任社会教育主事(兼)サブリーダー 田口 圭
千葉県印西市教育委員会教育部生涯学習課 主任主事(兼)社会教育主事 川手 敏生
島根県雲南市(株)Community Care コミュニティナース 古津 三紗子

 シンポジウムでは、県の社会教育主事、市の社会教育主事、地域の社会教育士それぞれの立場から社会教育主事講習で学んだことをどのように職務に生かしているかなどについて発表していただきました。同じ事柄でも、立ち位置によりかかわり方に違いが出てくることもわかり、各受講者が自身の学びと重ね合わせながら聞くことができました。

【演習】「事業計画立案の実際」
<全体進行・グループ指導>
広島県立生涯学習センター振興課 社会教育主事 杉原 直樹、社会教育主事 𠮷長 愛、社会教育主事 大屋 裕幸 
<講評>
広島修道大学国際コミュニティ学部 教授 三浦 浩之

   本演習では、「社会教育計画の策定」の視点手順について、演習を通じて総合的な理解を図るとともに、事業計画立案の基本的な知識・技術の習得を図ることをねらいとして、次の4点について演習を行いました。
1.社会教育計画策定の手順
2.計画体系・評価体系のフレーム
3.事業の年次計画、評価指標の設定
4.プレゼンテーションの技法

 まず、「社会教育計画」の全体像を受講者の方に理解してもらうために、自治体における社会教育計画の位置付けや構造、内容等について講義を行いました。
   次に、事前課題シートをもとに4~5人のグループで各自治体の情報共有を行い、各グループでモデル自治体の選定とテーマの設定を行いました。テーマは、「青少年教育」「家庭教育支援」「障害者の生涯学習」の中から一つを選択しました。その後、設定したテーマについて、モデル自治体の社会教育計画や生涯学習推進計画等から現状の課題や施策等の情報を収集し、分析シートに整理していきました。
   そして、参加型学習の手法の一つ「ラベルワーク」を使って、モデル自治体をもとに自分たちで考える施策の方向性を検討したり、評価指標を作成したりしながら、計画シートに事業計画案を作成していきました。作成する過程では、各モデル自治体が示す施策や戦略的目標を意識しながら、事業を考え、評価との整合性が取れているか、グループで何度も検討しました。また、作成した計画案等を他のグループに見てもらい助言を受ける「チェック・リデザイン」の時間を2回ほど設けました。改善案を示す意見だけでなく、事業の良い点についても他のグループから評価をもらい、受講者同士が互いに認め合いながら、演習を進めました。
   最終日には、成果発表会を行いました。この発表会では、自治体の社会教育委員に対してという設定で、自分たちが考えた事業計画について、ポンチ絵1枚を提示しながらプレゼンテーションを行いました。どのような課題を解決するための事業で、どのような自治体の姿を目指しているのかが分かるように、限られた時間の中で各グループが工夫して発表しました。質疑応答の時間には、互いの発表に対して、活発な意見交流をすることができました。
 最後に、広島修道大学国際コミュニティ学部 教授 三浦 浩之氏に登壇していただき、講評をいただきました。先生からの的確な御指摘や励ましのお言葉をいただき、受講生は、更に学ぶ意欲を掻き立てられたのではないかと思います。
   今後、それぞれの活動の場に戻り、学びを生かして活躍されることを期待しています。

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