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梅毒の患者が増えています!

印刷用ページを表示する掲載日2023年12月19日

梅毒の年間患者報告数が,過去(1999年以来)最多となりました!

いま、梅毒が急拡大していることをご存知ですか?

  • 梅毒に感染すると、治療の遅れにより脳や心臓への重大な合併症が生じるだけでなく、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染しやすくなる可能性があります。正しい知識を持ち,感染予防に努めましょう。

気になるときは検査を受けましょう!

いま、梅毒が急拡大しています

  • 梅毒に感染しているかどうかは症状だけでは判断できません。気になるときは医療機関等に相談しましょう。
  • 感染直後に検査を行った場合,本当は感染していても「陰性」と判定される場合があります。その場合は,感染の可能性のある出来事から3か月以上経過してから,再度検査を受けることをお勧めします。
  • 梅毒などの性行為感染症は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染リスクを高める可能性があります。また、梅毒と診断された場合、HIV検査の実施が推奨されています。

       性感染症 診断・治療ガイドライン 2020(梅毒) (PDFファイル)(1.6MB)

年間患者報告数

性的接触などで感染する梅毒について,2022年の県内の報告患者数は441人であり,感染症法に基づく現在の集計が始まって以来,過去最多となりました。

また、2023年1月~11月における県内の梅毒報告者数は389人(※速報値)で、過去最多の2022年と同等のペースで推移しています。

年間患者数

年代別報告数

男性は20代~50代,女性は20代~30代が多くなっています。

男女別グラフ

梅毒とは

梅毒は,症状がないことや症状があっても数週間で消えてしまうことがあります。そのため,梅毒の感染に気が付かず,発見が遅れ感染拡大したり,治療が遅れることもある病気です。
あなたとパートナーを守るため,正しい知識を持ち,予防することが大切です。

  • 梅毒は,梅毒トレポネーマという病原菌が原トレポネーマ因となる感染症で,感染すると全身に様々な症状が出ます。
  • 早期に発見できれば薬物治療で完治しますが,発見や治療が遅れたり,治療せずに放置すると,長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすこともあります。
  • また,妊娠している女性が梅毒に感染すると,胎盤をとおして胎児に感染し,死産,早産,新生児死亡等,様々な障害を引き起こす可能性があります。
  • 過去に治療済みでも,再度感染することがあります。

症状と経過

早期顕症梅毒(第1期):感染後約3週間1期

  • 初期には,感染がおきた部位(主に陰部,口唇部,口腔内,肛門等)にしこりができることがあります。また,股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。痛みがないことも多く,治療をしなくても症状は自然に軽快します。
  • しかし,体内から病原体がいなくなったわけではなく,他の人にうつす可能性もあります。

早期顕症梅毒(第2期):感染後約3か月バラ疹

  • 治療をしないで3か月以上を経過すると,病原体が血液によって全身に運ばれ,手のひら,足の裏,体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。小さなバラの花に似ていることから「バラ疹(ばらしん)」とよばれています。
  • 発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合があり,また,再発を繰り返すこともあります。しかし,抗菌薬で治療しない限り,病原菌である梅毒トレポネーマは体内に残っており,梅毒が治ったわけではありません。

晩期顕性梅毒:感染後数年

  • 感染後,数年を経過すると,皮膚や筋肉,骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。また,心臓,血管,脳などの複数の臓器に病変が生じ,場合によっては死亡に至ることもあります。

感染経路

  • 主な感染経路は,感染部位と粘膜や皮膚の直接の接触です。具体的には,性器と性器,性器と肛門(アナルセックス),性器と口の接触(オーラルセックス)等が原因となります。
  • 2022年における県内の感染経路の約9割が性的接触であり、そのうち約5割が性風俗産業の利用歴もしくは従事歴があることが判明しています。

感染経路

予防方法

  • 感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように,コンドームを使用することが勧められます。ただし,コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があります。
  • 皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え,早めに医療機関を受診して相談しましょう。

治療方法

  • 梅毒は,診断を受けて抗生物質を正しく服用すれば治すことができます。
  • 治療は,皮膚科,泌尿器科,産婦人科などで受けることができます。

参考情報

相談窓口

梅毒について心配なことがある場合は,次のところに相談してください(平日9時から17時,年始年末を除く)

保健所名等 管轄地域 連絡先
広島県西部保健所 大竹市,廿日市市 0829-32-1181
広島県西部保健所広島支所 府中町,海田町,熊野町,坂町
安芸高田市,安芸太田町,北広島町
082-513-5521
広島県西部保健所呉支所 江田島市 0823-22-5400
広島県西部東保健所 竹原市,東広島市,大崎上島町 082-422-6911
広島県東部保健所 三原市,尾道市,世羅町 0848-25-4640
広島県東部保健所福山支所 府中市,神石高原町 084-921-1413
広島県北部保健所 三次市,庄原市 0824-63-5185
広島市中保健センター 広島市中区 082-504-2528
広島市東保健センター 広島市東区 082-568-7729
広島市南保健センター 広島市南区 082-250-4108
広島市西保健センター 広島市西区 082-294-6235
広島市安佐南保健センター 広島市安佐南区 082-831-4942
広島市安佐北保健センター 広島市安佐北区 082-819-0586
広島市安芸保健センター 広島市安芸区 082-821-2809
広島市佐伯保健センター 広島市佐伯区 082-943-9731
広島市健康推進課 広島市 082-504-2882
呉市保健所 呉市 0823-25-3525
福山市保健所 福山市 084-928-1127
広島県感染症・疾病管理センター(相談のみ) 広島県(広島市,呉市,福山市を除く) 082-513-3068
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