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「ジカウイルス感染症」について

印刷用ページを表示する掲載日2019年3月8日

ブラジルなど中南米を中心に,「ジカウイルス感染症」が流行しています。
ジカウイルス感染症はデング熱及びチクングニア熱と同様、蚊を介して感染します。また,ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか,症状が軽いため気付きにくいこともあります。
また,妊娠中にジカウイルス感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから,妊婦及び妊娠の可能性がある方は,可能な限り流行地域への渡航を控えましょう。

「ジカウイルス感染症」とは

概要

  • ジカウイルス感染症は,中南米を中心に流行しているウイルス性の感染症です。
  • 原因となる病原体は,フラビウイルス科フラビウイルス属の「ジカウイルス」です。

症状

  • 軽度の発熱,発疹,結膜炎,筋肉痛,関節痛,倦怠感,頭痛などが主な症状です。
  • これらの症状は軽く,通常,2~7日続き,予後は比較的良好です。

治療法

  • 対症療法となります。
  • 通常は比較的症状が軽く,特別な治療を必要としません。  

感染経路ヒトスジシマカ

  • ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると,蚊の体内でウイルスが増殖し,その蚊が他者を吸血することで感染します。
  • 潜伏期間は,2~12日(多くは2~7日)です。
  • 基本的に,感染したヒトから他のヒトに直接感染することはありませんが,輸血や性行為によって感染する場合もあります。
  • 感染しても,全員が発症するわけではなく,症状がないか,症状が軽いため気づかないこともあります。
  • 妊娠中の女性が感染すると胎児に感染する可能性があります。

その他

  • 日本国内で感染した症例はありません。
  • 海外の流行地で感染し,発症した症例が,平成25年以降,国内でも見つかっています。

県民の皆様へ

全般

  • ジカウイルス感染症は,デング熱及びチクングニア熱と同様,蚊を介して感染します。また,ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか,症状が軽いため気付きにくいこともあります。
  • 海外の流行地において,蚊に刺されてから数日後に,軽度の発熱,発疹,結膜炎,筋肉痛,関節痛,倦怠感,頭痛等の症状が見られた場合は,医療機関を受診してください。
  • 海外の流行地へ出かける際は,できるだけ肌を露出せず,虫よけ剤を使用するなど,蚊に刺されないよう注意してください。
  • ジカウイルスの流行地域(厚生労働省)
  • マレーシアにおけるジカウイルス感染症の発生(外務省海外安全ホームページ)

妊婦と妊娠の可能性のある女性へ

  • 妊娠中にジカウイルス感染すると,胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから,妊娠中又は妊娠を予定している方は,可能な限り流行地への渡航を控えてください。(世界保健機関(WHO)は,3月8日,妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。)

ジカウイルス感染症に関する妊婦の電話相談窓口

ジカウイルス感染症に関する妊婦さんからの電話相談については,次の窓口で対応しています。

流行地から帰国された方へ

  • 流行地域からの帰国者は,症状の有無にかかわらず,虫よけ剤の使用など蚊に刺されないための対策を少なくとも2週間程度は特に注意を払って行うことを推奨します。
  • 性行為により,男性から女性パートナーへ,女性から男性パートナーへの感染事例が報告されています。
  • 流行地域から帰国した男女は、症状の有無にかかわらず,少なくとも6か月、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際に,コンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

医療機関の皆様へ

  • ジカウイルス感染症は,感染症法上の四類感染症に指定され,平成28年2月15日から医師の届出が義務となりました。ジカウイルス感染症と診断された場合には,直ちに,最寄りの保健所に届け出ていただきますようお願いします。
  • なお,届出の際は,検体(全血(EDTA入り),尿 各6ml)を提供いただくよう,併せて御協力をお願いします。

ジカウイルス感染症を疑う症例の要件

 次の1~3にすべて該当 し,かつ他の感染症又は病因によることが明らかでない場合,ジカウイルスへの感染が疑われるため,ジカウイルス感染症を鑑別診断の対象とします。ただし,医師がジカウイルス感染症を疑う例については,この限りではありません。

  1.  「発疹」又は「発熱(※)」を認める
  2.  「関節痛」,「関節炎」,又は「結膜炎(非滲出性,充血性)」のうち少なくとも1つ以上の症状を認める
  3.  流行地域の国から出国後2~13日以内に上記の症状を呈している

※発熱は,ほとんどの症例で38.5度以下との報告があります (http://www.wpro.who.int/mediacentre/factsheets/fs_05182015_zika/en/)

届出基準・届出様式など

関連情報

参考資料

関連リンク

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相談窓口

御不明な点は,最寄りの保健所等へご相談ください。

保健所名等 管轄地域 連絡先
広島県西部保健所 大竹市、廿日市市 0829-32-1181
広島県西部保健所広島支所 府中町、海田町、熊野町、坂町、
安芸高田市、安芸太田町、北広島町
082-228-2111
広島県西部保健所呉支所 江田島市 0823-22-5400
広島県西部東保健所 竹原市、東広島市、大崎上島町 082-422-6911
広島県東部保健所 三原市、尾道市、世羅町 0848-25-2011
広島県東部保健所福山支所 府中市、神石高原町 084-921-1311
広島県北部保健所 三次市、庄原市 0824-63-5181
広島市中保健センター 広島市中区 082-504-2528
広島市東保健センター 広島市東区 082-568-7729
広島市南保健センター 広島市南区 082-250-4108
広島市西保健センター 広島市西区 082-294-6235
広島市安佐南保健センター 広島市安佐南区 082-831-4942
広島市安佐北保健センター 広島市安佐北区 082-819-0586
広島市安芸保健センター 広島市安芸区 082-821-2808
広島市佐伯保健センター 広島市佐伯区 082-943-9731

広島市健康推進課

広島市

082-504-2622
Fax 082-504-2622
休日・夜間 082-245-2111

福山市保健所 福山市 084-928-1127
Fax 084-921-6012
夜間 084-921-2130
呉市保健所 呉市 0823-25-3525
Fax 0823-24-6826
夜間 0823-25-3590

広島県感染症・疾病管理センター

県内

082-513-3068(夜間休日含む)
Fax 082-254-7114

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