令和6年第7週(2月12日から2月18日)の水痘の定点当たり報告患者数が、県内すべての保健所管内で注意報継続基準値未満となりました。
このことから、県内の水痘の流行は終息に向かっていると考えられるため、令和6年2月15日に発令した水痘注意報を令和6年2月22日に解除しました。
最新の発生状況
保健所別の発生状況
定点当たり報告患者数とは
定点報告の対象となる五類感染症については,広島県が指定した医療機関(定点医療機関)から,1週間ごとに患者数が報告されます(水痘は小児科定点の医療機関からの報告)。定点当たり報告患者数は,これらの定点医療機関からの報告患者数を,定点医療機関数で割った値のことです。
広島県感染症発生動向調査警報・注意報発令要領抜粋(水痘)
1 警報の発令・・県内いずれかの保健所管内の定点当たりの報告患者数が、注意報レベルの開始基準値
(定点当たり 1) 以上となった場合、県内の発生状況等を総合的に勘案した上で発令する。
2 警報の解除・・県内の全ての保健所管内で、定点当たりの報告患者数が注意報レベルの継続基準値(定点当たり1)未満となった場合,県内の発生状況等を総合的に勘案した上で解除する。
|
広島県及び全国の発生状況
水痘とは
概要
- 水痘は、「みずぼうそう」とも呼ばれ、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる、急性の熱性ウイルス感染症です。
症状など
- 感染から2~3週間の潜伏期間の後、発熱・発疹等の症状が出現します。発疹は、体幹から全身に広がり、かゆみを伴い、紅斑・丘疹を経て、2~3日の内に水疱となり、その後、かさぶたを残し治癒します。
- 通常軽症に終わることが多い疾患ですが、まれに重症化することがあります。特に、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者、免疫抑制状態にある方が感染した場合は、重症化しやすいので、注意が必要です。
感染経路
- 感染期間は、発疹出現1~2日前から全ての発疹が、かさぶたになるまでで、水疱内容、気道分泌物が感染源です。
- 接触感染、飛沫感染あるいは空気感染により、ヒトからヒトへ感染します。
予防方法など
- 平成26年10月から定期の予防接種の対象となっており、2回の接種により発症を防げると考えられています。
- 学校保健安全法では、全ての発疹が、かさぶたになるまで出席停止と定められています。
- 水痘患者と接触後、72時間以内にワクチンを接種すれば、発症を予防する効果があると言われています。
- 水痘の赤い発疹・水ぶくれは強いかゆみを伴います。かきむしると跡が残ってしまうこともあるので、子どもにはかきむしらせないようにしてください。また、乳児はかゆみの症状を主張できないので、冷たいタオルで冷やすなどして、かゆみを軽減させてあげましょう。
関連情報