平成21年1月19日
広島県国際課
(文:三次市日中友好協会)
2008年5月12日14時28分の四川大地震は雅安市雨城区をはじめ四川省内に甚大な被害をもたらしました。震災で家族を亡くした高校生を中心にした青年訪問団が外務省の招きで日本を訪問,その内の34名が広島県の仲介で三次市を訪問することとなり,三次市日中友好協会は,三次高校との連携で感動的な交流と意義深い活動で高い評価をいただきました。
訪問団の中には,同じ雅安市の雨城区の隣の石棉・漢源県といった震災被害が大きかった雅安市の高校生が3名含まれています。
団 長肖 剛 四川省瀘州市青年連合会主席
秘書長 周 玫 四川省成都市錦江区教師進修学校心理教研員
団 員胡成吉 四川省雅安市漢源県第二中学高二
団 員陳玉侖 四川省雅安市石棉中学高三
団 員宋月玥 四川省雅安市芦山県芦山中学高二 ほか
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宿泊は,君田温泉。歓迎夕食会には,村井政也三次市長國原会長,高野・榎・黒瀬・卯山副会長も出席。 |
2008年11月14日,正午から三次市の市長公室国際交流担当桑田主任の案内で,マツダテストコースの見学が実現しました。
訪問団は,大型バスに乗り込んだまま周囲4キロのマツダが誇るテストコースに進入。最大傾斜が60度もあろうかと思われるテストコースが開放され,高校生も興奮気味。バスで待機すること数分,高速運転の乗用車が目の前を猛スピードで駆け抜けると,大歓声。一周の後,また駆け抜ける。
マツダからの贈り物として,訪問団の中から9名が,高速乗用車に特別に同乗できることとなった。この9人を選ぶのがたいへん。訪問団の団長に一任。訪問団の中からチベット族の高校生で,おじさんが地震で死亡し,父親も重症をおった張一民さんをはじめ,雅安市から来た女子高校生3人組も選ばれた。一周して感想を求められても,言葉が出ない。絶えず笑顔のまま。
君田町の「折り紙博物館」で館長の赤木先生の指導で、折り紙色紙に挑戦。全員見事に完成しました。
(三次市日中友好協会会報『ニーハオ』49号,平成21年1月1日発行から転載)