中国内陸部の中心都市である成都は,西部大開発(注)などにより,近時目覚しい発展を遂げています。
※(注)西部大開発とは,東部沿海地域から西部地区へ開発の重点を移行させ,地域間の経済的不均衡の是正,民族の団結と社会の安定,辺境防衛の強化を図るという中国政府の発展戦略。基礎となるのは,1980年代に小平が提起した「東部沿岸地域を優先的に発展させ,その後,発展の遅れた地域を支援して,経済格差を是正する。」という考え方で,中国政府の重点事業となっている。具体的には,公共事業などによるインフラ建設,国内外の企業に対する投資優遇政策による科学技術の発展,専門的人材教育の充実,産業構造の調整,生態環境保護などがある。