是正指導について(学校運営に係る校長自己診断票集計結果)
1 学校運営に係る校長自己診断票
- 趣旨: 文部科学省から是正指導を受けた3年間の中で残された課題について,是正の取組みを継続し,県内全ての公立学校における是正の定着と内実化を図るとともに,各校長が自己診断することを通して,自校の課題を明確にし,校長や市町村教育委員会の主体的な学校運営を促す。
- 診断対象期間: 平成12年5月1日から平成13年4月30日までの各学校の状況
- 診断内容: 残された課題について,教育内容,管理運営両面から詳細の項目を設定
-
診断方法: 校長が各項目について,「課題がある」「一部課題がある」「課題がない」の3段階で自己評価を行った。
2 集計結果
(1)多くの学校が課題とした項目
【小学校】全公立学校数 623校
項目 |
課題のある学校 |
一部課題のある学校 |
合計 |
---|---|---|---|
・児童が国歌「君が代」を歌うことができるようになっている。 |
0.2% |
14.4% |
14.6% |
・年間(各教科等)の標準授業時数を確保できている。 |
0.0% |
8.2% |
8.2% |
・運営委員会・企画委員会等を設置・活用し,円滑に運営している。 |
3.4% |
6.3% |
9.6% |
・主任制が機能し,円滑かつ組織的な学校運営ができている。 |
0.3% |
14.1% |
14.4% |
・主任手当拠出の問題性について,教職員が十分理解していると思われる。 |
2.1% |
20.5% |
22.6% |
・学校要覧や学校のホームページにより学校教育目標・教育 計画・校務運営組織(主任等の明記)などを広く公開している。 |
2.9% |
13.2% |
16.1% |
・教育センターなどの教職員研修に積極的に参加させている。 |
0.5% |
5.3% |
5.8% |
*図中の各項目における%は,全小学校数に対する割合を百分率で示している。
【中学校】全公立学校数 252校
項目 |
課題のある学校 |
一部課題のある学校 |
合計 |
---|---|---|---|
・卒業式・入学式における国歌斉唱時に児童生徒が起立して 斉唱するよう指導した。 |
0.0% |
5.6% |
5.6% |
・道徳の年間指導計画を作成し,全ての内容項目を指導してる。 |
0.0% |
9.9% |
9.9% |
・全ての学級において,道徳の年間の標準授業時数を確保している。 |
0.4% |
15.9% |
16.3% |
・年間(各教科等)の標準授業時数を確保できている。 |
1.6% |
38.5% |
40.1% |
・指導に役立つ指導要録の適正な記入がなされている。 |
0.0% |
9.1% |
9.1% |
・主任制が機能し,円滑かつ組織的な学校運営ができている。 |
0.0% |
10.7% |
10.7% |
・主任手当拠出の問題性について,教職員が十分理解していると思われる。 |
1.6% |
22.6% |
24.2% |
・学校要覧や学校のホームページにより学校教育目標・教育計画・校務運営組織(主任等の明記)などを広く公開している。 |
1.2% |
11.5% |
12.7% |
・教育センターなどの教職員研修に積極的に参加させている。 |
0.0% |
6.7% |
6.7% |
*図中の各項目における%は,全中学校数に対する割合を百分率で示している。
(2)課題のある項目が多い市町村
大野町,川尻町,豊町,筒賀村,千代田町,豊平町,甲田町,尾道市,大崎町,府中市,沼隈町,福山・沼隈広域行政組合,新市町,三次市,総領町,甲奴町,比和町
【高等学校】全公立学校数 130校(課程別:本分校別に1校として集計している。)
(1)多くの学校が課題とした項目
項目 |
課題のある学校 |
一部課題のある |
合計 |
---|---|---|---|
・卒業式・入学式における国歌斉唱時に教職員全員が起立した。 |
2.3% |
16.9% |
19.2% |
・卒業式・入学式における国歌斉唱時に生徒が起立して斉唱 するよう指導した。 |
2.3% |
13.8% |
16.2% |
・年間(各教科・科目等の1単位当たり)の標準授業時数を確保できている。 |
3.1% |
42.3% |
45.4% |
・指導に役立つ指導要録の適正な記入がなされている。 |
1.5% |
14.6% |
16.2% |
・出張や普通研修等にかかる事前手続き(命令等),事後手続き(復命等)の事務処理は遅延することなく適正に処理されている。 |
0.0% |
15.4% |
15.4% |
・勤務時間の割振りに当たっては,休憩・休息を適切に配置している。 |
0.0% |
28.5% |
28.5% |
・運営委員会・企画委員会・校務運営会議等を設置・活用し,円滑に運営している。 |
1.5% |
16.2% |
17.7% |
・職員会議の司会進行について,教頭または主任等が行い,「司会の輪番制」や取り扱う事項を整理する「議長団」の編成などはしておらず,適正に行われている。 |
3.1% |
19.2% |
22.3% |
・主任制が機能し,円滑かつ組織的な学校運営ができている。 |
1.5% |
23.1% |
24.6% |
・主任手当拠出の問題性について,教職員が十分理解していると思われる。 |
8.5% |
47.7% |
56.2% |
・学校要覧や学校のホームページにより学校教育目標・教育計画・校務運営組織(主任等の明記)などを広く公開している。 |
0.0% |
15.4% |
15.4% |
・教育センターなどの教職員研修に積極的に参加させている。 |
0.8% |
14.6% |
15.4% |
・高等学校教育研究会の活動に,積極的に参加させている。 |
0.8% |
53.1% |
53.8% |
* 図中の各項目における%は,全高等学校数に対する割合を百分率で示している。
(2) 課題のある項目が多い学校
福山誠之館(定),海田(定),可部,向原,松永,松永(定),庄原格致(高野山),東城,日彰館,自彊(定),三和,安西,西,広島工業,三次青陵,本郷工業,尾道商業,西城紫水,因島,因島(定)
【盲・ろう・養護学校】全公立障害児学校数 23校(分校・分級・分教室も1校として集計している。)
(1)多くの学校が課題とした項目
項目 |
課題のある学校 |
一部課題のある学校 |
合計 |
---|---|---|---|
・卒業式・入学式における 国歌斉唱時に児童生徒が起立して斉唱するよう指導した。 |
8.7% |
21.7% |
30.4% |
・道徳の 年間指導計画を作成し,全ての内容項目を指導している。 |
4.3% |
26.1% |
30.4% |
・小学部の音楽で学習指導要領に則った国歌「君が代」の指導ができている。 |
4.3% |
26.1% |
30.4% |
・年間指導計画を作成し,それに基づいて 国歌「君が代」の指導がなされている。 |
4.3% |
30.4% |
34.8% |
・児童が国歌「君が代」を歌うことができるようになっている。 |
26.1% |
47.8% |
73.9% |
・指導に役立つ指導要録の適正な記入がなされている。 |
0.0% |
47.8% |
47.8% |
・勤務時間の割振りに当たっては,休憩・休息を適切に配置している。 |
4.3% |
43.5% |
47.8% |
・運営委員会・企画委員会・校務運営会議等を設置・活用し,円滑に運営している。 |
4.3% |
34.8% |
39.1% |
・職員会議の司会進行について,教頭または主任等が行い,「司会の輪番制」や取り扱う事項を整理する「議長団」の編成などはしておらず,適正に行われている。 |
8.7% |
34.8% |
43.5% |
・主任制が機能し,円滑かつ組織的な学校運営ができている。 |
4.3% |
30.4% |
34.8% |
・校務分掌のすべての部に対応した主任等を命課している。 |
4.3% |
26.1% |
30.4% |
・学校要覧や学校のホームページにより学校教育目標・教育計画・校務運営組織(主任等の明記)などを広く公開している。 |
8.7% |
34.8% |
45.3% |
・教育センターなどの教職員研修に積極的に参加させている。 |
0.0% |
34.8% |
34.8% |
・盲・ろう・養護学校教育研究会の活動に,積極的に参加させている。 |
17.4% |
56.5% |
73.9% |
*図中の各項目における%は,盲・ろう・養護学校全学校数に対する割合を百分率で示している。
(2)課題のある項目が多い学校
広島ろう,広島ろう(呉),廿日市養護,沼隈養護,黒瀬養護
3 県教育委員会としての今後の対応
- 市町村教育委員会及び学校に対して,ヒアリングを実施し,是正の徹底を図る。
- 県立学校については,校長自己診断票の結果を公開する。市町村立の学校について
は,公開をするよう市町村教育委員会を指導する。