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9月24日(火)に、近藤委員が廿日市特別支援学校阿品台分校、廿日市西高等学校を訪問しました。

廿日市特別支援学校阿品台分校は、広島県で初となる、高等学校の中に設置された分校として、令和6年4月に開校しました。開校後は、同じ敷地内にある廿日市西高等学校と少しずつ交流を重ね、この度、第1回目となる、生徒会の企画による交流会が行われました。今回は、この交流の様子について視察を行います。

まず、廿日市西高等学校の久保校長、廿日市特別支援学校阿品台分校の川口分校長から学校の様子について説明を受けました。
廿日市特別支援学校は知的障害のある小学部、中学部、高等部の児童生徒が通学しています。このうち、高等部単一障害学級(知的障害以外の障害がない)の生徒が、今年度から阿品台分校に通学しています。開校前は環境の変化に慣れることができるか不安な面もありましたが、開校後は違う学校の同年代の生徒が頑張っている姿を見ることで、阿品台分校の生徒にとっていい刺激になっているとのことです。

写真①

次に、阿品台分校と廿日市西高等学校の生徒の交流を視察しました。これまでは廿日市西高等学校の体育祭を見学するなど、学校行事の中で交流を行っていましたが、今回は初となる、生徒会が企画する交流となります。阿品台分校内の各教室で行われている企画を通じて、両校の生徒が交流を深めていました。
交流はかるたやすごろく、ダンスやカラオケなど、生徒同士が会話しながら楽しく行っていました。初めての交流ということもあり、最初はお互いに気を遣っている面もありましたが、しだいに肩を組んで歌い始めたり、笑顔で声を掛け合ったりするなど、生徒自身は障害の有無を気にすることなく、純粋に楽しんでいる様子が印象的でした。閉会式後は、阿品台分校生徒会長の岩崎洸大さんから「みんなが盛り上がれるように、今日を成功させられるように頑張った。自分自身とても楽しかったので、次回の交流会ができないか、先生に相談したい」と、嬉しそうに話していただきました。

写真② 写真③

交流終了後、再度久保校長、川口分校長から説明を受けました。これまでも廿日市特別支援学校本校と廿日市西高等学校との交流は行われていたものの、同じ敷地内に両校の生徒がいることで、「ちょっと行く」くらいの気持ちで自然と少しずつ生徒同士の交流が行われることを目指しているとのことです。また、来年度以降は下級生が新たに分校へ通うことになるため、両校の良い伝統として、生徒会同士が継続的に交流していくことを願っているとのことでした。
近藤委員からは、阿品台分校の開校当初、環境の変化で不安になる生徒はいなかったかなどの質問がありました。川口分校長からは、分校の生徒は意外なほど環境の変化に慣れるのが早く、不安になる生徒はほとんどいなかった。久保校長からは、生徒が互いの教室がある階に行くことを遠慮しているところもあるので、心理的な壁をどうしたら取り払うことができるかが今後の課題であると教えていただきました。