10月12日(木)に、中村委員が広島みらい創生高等学校を訪問しました。
広島市立広島みらい創生高等学校は、様々なニーズを持つ生徒が自分らしく学ぶため、学習時間から履修する授業まで「フレキシブル」に選択することができる、他にはない特色を持つ高等学校です。平成30年度の開校以降、広島市のみならず、県内の様々な地域から生徒が進学しており、現在は全校生徒数が1,800人を超えるほどになっています。本日は、この学校で行われている「フレキシブル」な学びを視察しました。
まず、井林校長から学校の概要について説明していただきました。広島みらい創生高等学校では、1年間に何科目学習するか、どの科目を学習するか、何年で卒業を目指すか等を自分で決めることができます。また、生徒の入学から卒業までを一人の教員が見守るチューター制によって、生徒は安心して相談することができると教えていただきました。
また、校内では授業を受けている生徒、自習室で勉強をする生徒、オープンスペースで談笑する生徒など、思い思いの場所で過ごす生徒の姿がありました。
広島みらい創生高等学校には制服や頭髪に関する校則はなく、落ち着いた授業をつくるための最低限のルールのみになっています。生徒が入学する動機は、仕事と勉強を両立したいといった理由や、小中学校に不登校を経験し、もう一度しっかりと勉強したいという理由など、生徒によって様々です。学校生活に留まらない、生徒個々の状況をしっかりと把握するためにも、チューターをはじめとした、学校全体の組織的な対応が欠かせないと教えていただきました。
見学の後は、井林校長から、いきいきと学校生活を送っている生徒の様子や、県立のスクール“S”との連携の状況について説明を受けました。
特に、小中学校時代にほとんど登校できなかった生徒が、先生と二人三脚で授業を受ける中で自己の可能性を感じ、大学進学の夢を実現したエピソードが印象的でした。
中村委員からは、生徒の相談にしっかりと対応するための体制の状況や、県と市の連携について、質問がありました。