10月19日(木)に、細川委員、中村委員が三次学校給食センターを訪問しました。
三次学校給食センターは、令和4年3月に工事に着手し、令和5年6月に完成しました。同年9月1日に供用を開始し、市内小学校12校、中学校5校を対象に毎日約3,000食分の給食を提供しているということです。
最初に給食センターの学校給食管理業務統括員の下野真弓様から、当給食センターができるまでの経緯などについて、スライドを交えて説明がありました。
当給食センターができる前は、6つの学校給食調理場と1つのデリバリー給食で対応しており、安全性、衛生管理、同じ条件での給食提供という主に3つの点で課題があったということです。これらを解消するため、1つの給食センターに再編されたそうです。
また、再編に至っては、様々な御苦労があったという話もありました。そんな困難を乗り越えて完成した施設や最新の調理機器等を各部屋に設置されたカメラの映像でリアルタイムに見せていただきました。貯米・洗米、炊飯を自動で行うことができる自動炊飯システムを導入した炊飯室やアレルギー対応の専用調理室、学校から返却された食器等を自動で洗浄する洗浄室など、とても素晴らしい設備が整備されていました。
また、児童・生徒においしく食べていただくために、温かい料理については、温度が冷めにくい2重食缶を、冷たい料理については、保冷材の付いた食缶を使用し配送するなどの工夫もしているそうです。
更には、食品ロスを削減するための取組として、野菜くずなどの残菜を機械で処理して、堆肥にする取組などもされているということでした。
次にこれまでの三次市の食育の取組について,栄養教諭の楪純子先生と新田沙也加先生から説明がありました。
三次市では、三次産農産物の活用促進を図る「みよしふるさとランチ」の取組を平成22年から実施しており、学校給食でも年3回給食の献立に地元産の旬の食材を積極的に取り入れているそうです。また、食育の視点(食事の重要性、心身の健康、感謝の心、社会性、食文化)を育成するため、給食センターの社会見学や、調理実習の際の栄養教諭の補助、食育朝会などさまざまな取組を行っており、三次市が「食育」にとても力を入れていることがよくわかりました。
今後は、給食が作られる様子の動画の公開や、保護者をはじめとした地域の方への給食の試食会、公式インスタグラムでの給食のPRなどを通じて、たくさんの地域の人に給食センターを知っていただく取組も予定しているとのことです。
説明を受けた委員からは、アレルギーがある児童・生徒への対応や苦手な野菜を食してもらうための対策についての質問や、児童・生徒から食べたい給食のリクエストの受付などの提案がありました。
説明のあとは、作りたての温かい給食を試食させていただきました。小学校高学年の分量とお聞きしましたが、ボリューム満点でした。とてもおいしかったです。御馳走さまでした。
現在、提供している給食について、児童・生徒や保護者にアンケート調査を実施しているということでした。どんな回答が返ってくるのか楽しみですね。
これからも、児童・生徒が学校給食から「学ぶ」「感謝する」「心身共に成長する」ことを実感できる給食を提供されるよう応援しています。
お忙しい中、対応いただきありがとうございました。