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地産地消の実践!庄原実業高校生徒が和牛販売のPR(令和6年10月19日)

​「ご試食いかがですか?」
「やわらかくておいしい!」「口の中ですぐに溶ける感じ!」
令和6年10月19日、広島市西区の商業施設「LECT」で庄原実業高等学校で生産された和牛が販売され、生物生産学科動物生産類型の生徒たちが試食などのPR活動を行いました。

当日販売PRを行った庄原実業高校生物生産学科の皆さん
​【庄原実業高校の皆さん:左から村上さん、児玉さん、松木さん、田端さん、沖本実習教諭】

自然豊かな学びの場、庄原実業高校

庄原市は広島県の最北に位置し、ブランド牛である比婆牛を特産品とする自然豊かな地域です。
庄原実業高校は明治41年創立の伝統ある農業高校で、生物生産学科、食品工学科、環境工学科、生活科学科の4つの学科が設置されています。
各学科では専門的な知識や技術を学び、地域社会に貢献する人材を育成しています。

生物生産学科では、農業生物の育成を基盤に、作物栽培や家畜飼育、農業経営に必要な知識と技術を体系的に学びます。
将来は、地域の農業経営者や技術者、農業関連産業で活躍する職業人を目指しています。

【参考リンク】広島県立庄原実業高等学校ホームページ

庄原実業高校生物生産学科動物生産類型の皆さん

地域資源を生かした放牧肥育

生物生産学科動物生産類型では、授業や放課後に和牛や乳牛、鶏などの飼育管理実習や課題発見解決型学習を通じて学びを深めています。
数年前からは新たな畜産経営を目指し、未利用の土地の活用や景観保全にもつながる放牧での飼育に挑戦しており、今回販売された和牛は、地域資源を生かした「放牧肥育」で育てられた放牧肥育第1号です。

販売当日は、牛の形をした看板やPOPなどが売り場に飾られており、買い物客も思わず立ち止まっていました。
なんとこれらは生徒たちの手作りです。さらに、3年生の児玉さんが学校や放牧肥育の取組について紹介してくれました。

売り場の看板やPOPは生徒の手作り! 3年生によるPR。学校や飼育について紹介してくれました

放牧肥育は、ストレスフリー、耕作放棄地問題の解決、省力化などを目的として行われています。
放牧時、牛たちは自分たちのペースでのびのびと過ごしているそうで、健康的でストレスの少ない環境が美味しさの秘密となっているのかもしれません。
生徒の皆さんには「畜産を学ぶ高校生の日頃の活動を知っていただき、地産地消を推進したい」、「地域の方々に地元で生産された牛肉をもっと食べていただきたい」という思いがあり、今回の販売およびPRは、株式会社イズミ(本社:広島県広島市、代表取締役社長:山西 泰明 様)御協力のもと、地産地消推進の一環の取組として実現されました。

試食によるPRも行いました

頑張ってよかった-努力が報われた瞬間

今回、大切に育てた和牛が商品となり、消費者の手に渡る場面に立ち会えたことは、貴重な経験になったことと思います。
3年生の松木さんは「牛が出荷された時は悲しくて泣いたこともありましたが、それ以上にお客さんからおいしかったと言われて、頑張ってよかった」と話していました。

また、試食を通じて直接消費者から感想を聞ける機会は、今後の取組や将来の目標に対するモチベーションの高まりにつながったのではないでしょうか。
PR活動では試食していただいた方にアンケートも実施。多くの方の声を直接聞くことで、今後の取り組みに生かしていく予定です。
皆さんも機会があれば、ぜひ味わってみてください。

試食も実施。お客様から好評をいただいていました。 試食してくれた方にアンケートを実施。今後の取組に生かします。

⇒ 県立庄原実業高等学校ホームページ

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