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東大ROCKET in 広島「ロボット好き集まれ!-君はロボット設計者になれるか?-」を開催しました!

東大ROCKET in広島「ロボット好き集まれ!-君はロボット設計者になれるか?!-」を開催しました!

10月29日(木)・30日(金)に,不登校を始めとする学校での学習になじめない児童生徒を対象に,ワクワクする体験的な学びの場を提供するプロジェクト「東大ROCKET in 広島」を開催しました。昨年度から実施しているこのプロジェクトですが,今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により,少人数での実施,オンラインとの併用での開催となりました。今回のテーマは,「ロボット好き集まれ!-君はロボット設計者になれるか?!-」。ロボットやプログラミングに興味のある子供たちが参加し,2日間の体験的な学びを通して,知的好奇心を高め,主体的な学びを深めました。

1日目のプログラムはオンラインでの開催となりました。プログラムの講師である東京大学先端科学技術研究センターの中邑 賢龍教授は,参加した子供たちに向けて,
「自分たちの身の回りに不思議だと思う物はあるかな」と問いかけました。
子供たちは時計やリモコン,携帯電話などを画面に映しながら,「これってどんな仕組みになっているんだろう」と疑問を挙げました。中邑教授は,子供たちの疑問に答えながら,
「今,疑問に思ったことはまず自分で調べてみよう。きっと何かが分かるはずだ。例えば,車はどうやって動くのだろうか。車の仕組みを解明してみよう。」と声をかけました。

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2日目のプログラムは,マツダ株式会社(ひろしま自動車産学官連携推進会議)の御協力によりマツダトレーニングセンター鯛尾を会場に,実際に車を分解して仕組みを解明していきました。

整備士の作業服を着替え,エンジンなど普段見ることができない車の内部を目の前に子供たちは興奮した様子でした。マツダの技術インストラクターの方の説明を聞きながら,車の構造について実物を見ながら学んでいきます。

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中邑教授から与えられた課題は,「車の口はどこだ?」「鼻は?」「内臓は?」「血管は?」「筋肉は?」というもの。子供たちは次々に与えられる課題に対して,車を注意深く観察し,自分の持っている知識と結び付け,試行錯誤しながら答えを探していきました。

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車が走るためには,燃料を燃やす必要がある。ものが燃えるには何が必要?宇宙で車は走ることができる?電気自動車との違いは?
エンジンがオーバーヒートしないための仕組みは?
ペダルを踏むだけで走ったり,止まったりするのはなぜ?
車という一つのものから多くの疑問が生まれ,その答えからさらに新しい疑問が生まれてくる。子供たちの関心が広く,深く向かっていく様子を感じることができました。

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実際にタイヤを外す作業では,どうすれば簡単にネジを外すことができるのか,自分なりに考え,色々な方法を試す中で,テコの原理を使ったり,力の入れ方を工夫するなど,「知恵」や「コツ」を学ぶこともありました。

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プログラムを終えた子供たちは,
「自分が知っていると思っていることもまだまだ分からないことがたくさんあった。探究することが大切だと思った。」
「自分が好きなことももっと調べてみたい。」
「知っていることと体験することは違うなと感じた。」
と感想を述べてくれました。

最後に,中邑教授は
「今の世の中は便利で簡単なことが多いけれど,逆に自分たちができないことが増えていっているのかもしれない。そんなときに知恵やコツが大切になる。知恵やコツは生活の中でしか学べない。普段の生活の中から色々なことを学んでほしい。」と子供たちにメッセージを送りました。

実際に本物に触れ,頭で考え,体で感じながら学びを深めていく体験をした2日間でした。

ROCKET写真10

過去のプログラムの様子などはコチラ→https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kyouiku17/rocket.html

「東大ROCKET」についてはコチラ→ https://rocket.tokyo/

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