三次市三和町の(農)大力(瀬川則秋(せがわのりあき)組合長)は,平成28年から,和牛繁殖牛8頭の飼養と水田転換畑4.1haで放牧に取り組んでいます。
同法人は,放牧期間中の水田転換畑の草量や冬場の良質なサイレージの確保が課題となっており,飼料作物の品種選定や新たな作付け体系の検討など,課題解決に向けた取組を続けています。
昨年,水田転換畑でエンバクとイタリアンライグラスを混ぜて播種したところ,冬場の草量を十分確保でき,放牧期間が延長されました。この技術は,他の経営体へも波及しており,冬場の水田放牧の拡大が期待されます。
さらに,今年は,良質なサイレージを確保するため,暖地型牧草新品種「テフグラス」の栽培を試みています。「テフグラス」は,これまでの「飼料用ヒエ」と比較して,湿害に同程度強く,安定生産が可能で,栄養価も高いため,サイレージの品質向上が期待されます。
飼養管理や農地の維持管理の省力化が可能な水田放牧の推進と,「テフグラス」の栽培実証ほでの栽培技術の確立支援を行っていきます。
(北部農業技術指導所)
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