犯罪の被害にあっても、「警察で話を聞いてもらえるのだろうか」とか、「どこに相談したらよいのかわからない」と、ひとりで悩んでいませんか。
ここでは、被害にあわれた方が気になることにお答えします。
事件の捜査は、被害場所を管轄する警察署で行います。まずは、お近くの警察署または交番・駐在所に知らせてください。
緊急の場合は、「110番」してください。
届け出る前に電話で相談したいという方のために、警察にはいろいろな相談窓口を設けていますので、ぜひ御利用ください。電話番号は、広島県内の各警察署ホームページを御覧ください。
緊急の時はパトカーなどで駆けつけます。
性犯罪の被害にあわれ、事件のことを御近所の人に知られたくない場合などは、通報の時にお知らせください。
県内の警察署には、事情をお聴きするための相談室を御用意しています。
警察の建物に入りたくない方には、御自宅まで警察官がお伺いすることもできますし,警察施設以外の場所(ホテルの会議室など)で事情をお聴きすることもできます。
詳しくは、担当の警察官に御相談ください。
警察は、被害者のプライバシーに配慮して捜査を行いますので、事件の内容やあなたの個人的なことは、決して他の人にもらしません。
そのほか気になることがあれば、事件を担当した警察官に御相談ください。
主な犯罪の捜査は、被害者の届け出から始まります。事件のあった場所を管轄する警察署に届け出ます。
事件の模様や、犯人の様子などについてお聴きします。
思い出したくないことや、つらいことばかりだと思いますが,犯人を捕まえて事件を解決するため、御協力をお願いします。
お伺いする話の中には、プライバシーに関わることが少なくありません。一見、事件とは関係がないように思われることであっても、捜査のために必要なことを伺っています。
事件のあった場所などを詳しく調べ、証拠を集めます。被害者の方には、状況の説明のために立ち会っていただくことがあります。
証拠は、人が歩いたり触ったりすることにより、壊れたり、なくなったりしてしまいますので、できるだけ被害に遭われた時のままにして、警察に知らせてください。
事件の時に着ておられた服や身につけていた持ち物などを、証拠品として提出していただくこともあります。
提出していただいた物は、裁判が終わらない段階でも、仮にお返しできる場合がありますので、担当の警察官に御相談ください。
検察官は、犯人を裁判にかけるかどうかを決定します。
検察官が被害を受けた方から事情をお聴きすることがあります。
警察で事情を説明したのに、どうして同じことを繰り返して聞かれるのだろうと思われるかも知れませんが、裁判を行うかどうかの判断をするために必要ですので、御協力をお願いいたします。
検察官が、犯人を裁判にかけることを「起訴」、かけないことを「不起訴」といいます。
犯人が起訴されると、裁判所で裁判が始まります。
裁判では、犯人に刑を科すかどうか判断するために、証人として被害者の方に出廷していただくこともありますが、非公開で裁判を行うことができる場合もあります。
犯罪は、心にも大きな被害を与えます。そのため、元の生活に戻るまでしばらく時間がかかることもあります。精神面への影響について、詳しくは犯罪被害者の現状のページを御覧ください。
広島県警察の被害者支援カウンセラー(公認心理師及び臨床心理士有資格者)も御相談に対応しますので、事件を担当した警察官に御相談ください。