進路に悩んでいたころ,縁あって警察少年育成官という仕事を知りました。
「子どもと関わる仕事」がしたいと漠然と思っていた私にとってはとても魅力的で,大学院で学んだ臨床心理学を活かすことができると思い志望しました。
実際に現場で働いてみると,想像以上に奥が深く,そしてやりがいのある仕事で,心理学を学んでいて本当によかったと思いました。
戸惑うことや困難もありますが,それに勝る新しい出会いや発見があり,刺激的な毎日を送っています。
警察少年育成官の主な仕事は,少年やその保護者との面接,その他体験活動等を通して,非行や犯罪被害からの立ち直りを支援することです。
ある日,小学校へ講演に行ったとき,半年前に支援していた子が,「俺,がんばっとるよ」と得意げな顔で報告してくれました。
私たち育成官が子供達と関われるのはその子の一生のうちのほんの一瞬です。
行き詰まって,無力感を感じることも多々ありますが,関わった子が頑張っていることを見聞きすると,私自身も頑張ろうという気持ちになります。
少年への支援は少年育成官だけでは成立しません。
地域のボランティアの方や,関係機関との連携も非常に重要ですが,やはり,共に働く警察官の力は強力です。
他愛のない日常の会話から支援のヒントを得ることもあります。
課や係を超えて積極的な情報交換ができているので,支援がしやすい雰囲気だと思います。
「また話をしたい!」そう思ってもらえる育成官になることです。
育成官は,子供を指導することが仕事ではありません。一緒に考え,一緒に苦しみ,一緒に成長を喜べる,そんな伴走者のような存在でありたいと思っています。
そして,いつか時が経って,嬉しいことや,話を聞いてもらいたいと思ったときに,ふと思い出してもらえる,そんな育成官なることが目標です。
8:30 | 始業 |
10:00 | 学校で犯罪防止教室 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 街頭補導 |
15:30 | 少年・保護者との面接 |
17:15 | 終業 |
18:00 | 帰宅・ミュージカルサークルに参加し汗を流しています! |
平成27年3月 | 大学院修了(総合科学教育部臨床心理学専攻) |
平成27年4月 |
拝命 警察署 生活安全課少年係兼少年対策課環境係(少年サポートセンターひろしま) |
平成28年4月 | 少年対策課 育成係(少年サポートセンターふくやま) |
平成30年4月 | 現職 |