ネウボラ相談員インタビュー
神原 真弓 さん
総合病院で看護師として勤務し、小児科・産婦人科での看護経験を持つ。2017年、ネウボラ相談員に着任。〝保護者の気持ちに寄り添う〟をモットーに日々の業務にあたる。
妊娠・出産・子育ての相談ができる場所
福山市内13カ所にあるネウボラ相談窓口「あのね」では、母子健康手帳の交付をはじめ、看護師、保育士等の資格を持つネウボラ相談員が、妊娠・出産・子育ての相談に応じています。
妊娠中の体調や出産に必要な準備・手続き、子育ての悩み、保育所・幼稚園選び等に関して、専門家の視点から一人ひとりに合わせたアドバイスを行っています。また、電話やオンラインでの相談も受け付けています。
出産が近づき、不安が高まりやすくなる妊娠28週からは、産前面談を行っています。気になることについて一緒に考え、安心して出産が迎えられるよう、個々にあわせたプランを提案しています。また、生まれてくる赤ちゃんのために、おくるみや絵本などをプレゼントしています。
遊びながら相談ができ、保護者同士の交流も
私が勤務する「あのね附属こども園」をはじめ、保育所やこども園に設けられている「あのね」には支援ルームがあり、子どもと遊びながら相談ができます。保護者間の交流が持てる点も魅力。お母さんやお父さん同士で話をするだけでも、リフレッシュにつながるのではないかと思います。
利用者の方々からは「インターネットで検索しても何が正解か分からず不安になっていたけど、専門家から話を聞いて安心できた」「他の保護者さんと話して、悩んでいるのは私だけじゃないと知り、気持ちが軽くなった」といった声をいただいています。
「子どもへの関わり方や年齢に合った遊び方を知りたい」と、夫婦や男性一人で来られる方が増えていますよ。
遊びに来る感覚で気軽に利用してほしい
ネウボラ相談員として、保護者の話にじっくり耳を傾けることが大切だと思っています。「出産時に上の子を預ける先がない」「離乳食を食べてくれない」「発達が遅いのではないか」等、妊娠・出産・子育ての悩みは多岐にわたります。
日頃のやりとりから出てくる保護者の不安や悩みを受けとめながら、話しやすい雰囲気になるように努めています。また、アドバイスや情報提供をする際は、一方的な押し付けにならないよう、ご本人の気持ちに寄り添いながらの対応を心掛けています。