令和3年8月17日、広島県がまん延防止等重点措置に適用されたことを受けて、今後の対応についてご説明します。
会見スライドはこちら⇒まん延防止等重点措置適用【R3.8.17会見資料】※0818一部修正 (PDFファイル)(2MB)
※スライド12ページ「重点措置区域の集客施設への要請」の「要請 または 働きかけ内容」に修正がありました。(8月18日修正)』
【参考リンク】令和3年8月17日開催新型コロナウイルス感染症に係る第43回広島県対策本部員会議資料
「まん延防止等重点措置」の適用に伴う新型コロナ感染拡大防止のための早期集中対策 (PDFファイル)(563KB)
広島県におけるイベントの開催条件について (PDFファイル)(298KB)
目次
感染状況
まん延防止等重点措置[ 重点措置区域|飲食店|集客施設|大規模施設|イベント(県内全域) ]
全国の感染状況| 県外関連の感染事例|確保病床使用率
県民・事業者の皆様への要請
ワクチン接種迅速化(大規模接種会場の設置)
県内の感染状況について、8月12日に直近1週間の人口10万人あたり新規報告者数が、ステージ4の目安値の25人を超え、8月16日現在、35.9人となっています。
また、10万人あたりの療養者数及び入院率が、ステージ4の目安値を超えている状況です。
病床のひっ迫具合はステージ3の目安値の20%を超えています。
県内各市町の感染状況に着目しますと、早期集中対策の重点区域とした広島市、廿日市市及び三原市、追加で重点区域とした、呉市、尾道市、福山市及び府中市 のみならず、他の市町においても 感染拡大が続いています。
次の図は、早期集中対策について、
実際の感染状況を比較しています。
残念ながら、現状では、今までと同等の効果が発揮されているわけではなく、さらなる強い対策が必要と考えています。
感染を抑えるための、基本的考え方として、人との接触を削減することが重要で、そのために、人出の削減を要請してきました。
まず、現状の昼の人出についてです。
直近は大雨の影響で減少していますが、まだまだ昼の人出は削減できていません。
次に、夜の人出についてです。
過去、広島市中心部の滞在者数を5,000人台まで削減すると、感染状況も改善しました。
現状では、7,000人台であり、さらなる人出削減が必要な状況です。
このような状況を踏まえ、国に対しては、まん延防止等重点措置の適用を要請しており、この度、適用されました。
なお、病床のひっ迫具合なども踏まえ、全県でのステージは3です。
今回、区域を追加します。
【追加区域】竹原市、東広島市、府中町、海田町、坂町
東広島市においては、人口が一定規模以上あり、感染状況が悪化しており、上昇傾向にあります。
府中町、海田町、坂町、竹原市においては、人口が一定規模以上ある近隣市の感染状況悪化に伴い、感染状況が悪化しています。
これらの理由から、さらに感染拡大するおそれがあるため、新たに 2市3町を 追加します。
これまでの集中対策の重点区域と、今回の追加区域を入れて9市3町をまん延防止等重点措置区域とします。
【まん延防止等重点措置区域】
広島市、三原市、廿日市市、呉市、尾道市、福山市、府中市、
竹原市、東広島市、府中町、海田町、坂町
全県での昼間の人出抑制に加え、重点措置区域での夜間の人出の更なる減少により、現在の感染拡大傾向の改善を目指します。
重点措置区域の9市3町のすべての飲食店への要請です。
5時から20時までの営業時間短縮、また、お酒の提供は終日行わないことを要請します。
協力金は次(スライド)のとおりです。
なお、早期給付については、国の通知に基づいて、希望者に一定額を給付する予定です。
(早期支給額、申請時期等については、国からの通知後、改めて公表)
原則20日からの協力となりますが、食材や酒の仕入れなど、やむを得ない事情がある場合には1日猶予を設け、21日からご協力いただける飲食店も、協力金を支給します。
【重点措置区域の飲食店への要請】※スライド内容
区分:9市3町(広島市、三原市、廿日市市、呉市、尾道市、福山市、府中市、竹原市、東広島市、府中町、海田町、坂町)の重点措置区域の飲食店:令和3年8月20日~9月12日
※食材の仕入れ等、やむを得ない事情がある場合は、8月21日から協力すること
※既に集中対策で要請されている地域の酒の時短提供要請は8月19日まで
※感染状況の改善に伴い、要請期間を変更する場合がある。
要請内容:
支給単価:
※国の通知に基づき、希望者に一定額を早期給付する予定
(早期支給額、申請時期等については、国からの通知後、改めて公表)
支給要件:
続いて、重点措置区域での人が集まる施設への使用制限です。
こちらは、面積に応じて要請等の内容が異なります。
夜間の人出の更なる削減を目的に、1,000平方メートルを超える大規模施設に20時までの時短を要請し、協力金を支給します。
重点措置区域の集客施設への要請 ※スライド内容
施設の種類(例)
要請または働きかけ内容
【1,000平方メートル超】
【1,000平方メートル以下】
【共通】
【大規模商業施設に対する入場者の整理等の要請について】
次の例を参考にしてください。
※スライド12ページ「重点措置区域の集客施設への要請」の「要請 または 働きかけ内容」に修正がありました。(8月18日修正)』
1,000平方メートルを超える大規模施設への協力金については、次(スライド)のとおりです。
単価につきましては、前回と同様です。
こちらも、原則20日からの協力となりますが、なお、テナントへの周知が間に合わないなど、やむを得ない事情がある場合、1日猶予を設け、21日から御協力いただける大規模施設についても、協力金を支給します。
【大規模施設への協力金】※スライド内容
対象エリア:飲食店への協力支援金の対象エリアと同じ計12市町
対象期間:8月20日(金)~9月12日(日)24日間(やむを得ない事情により8/21から要請に応じる場合も対象とする。)
対象事業者/支給要件:
【1,000平方メートル超の大規模施設を運営する事業者】
【大規模施設のテナント事業者】
支給額:
1日当たり給付額×(要請に応じて短縮した時間÷本来の営業時間)×対応日数
※1日当たり給付額
大規模施設:対象床面積1,000平方メートル毎に20万円
テナント :対象床面積100平方メートル毎に2万円
(10店舗以上のテナントを持つ大規模施設事業者の場合、別途把握管理に係る経費を支給する)
イベントは、集中対策の際と変わらず、全県で次(スライド)の要請となります。
8月20日からは、イベントの開催時間について、21時までの時短を要請します。
イベントの開催要件【県内全域】※スライド内容
(1)8月20日以降のイベントに適用
8月17日までにチケットが販売されたイベントについては、8月17日までに販売されたチケットに限り要件を適用せず、チケットをキャンセル不要と扱うこと。また、8月17日以降、開催要件を満たさないイベントのチケットの新規販売は行わないこと。
(2)21時までの時短を要請
(3)【収容定員に収容率(A)をかけた人数】と【人数上限(B)】の少ない方を限度とする
収容率(A)
人数上限(B) 5,000人
※イベント主催者の方へ…変異株の流行を踏まえ、マスク常時着用、消毒、3密回避の徹底、マイクロ飛沫対策として十分な換気などの徹底をお願いします。
次の図は、全国の感染状況です。感染状況は全国的に悪化しています。
直近1週間の人口10万人あたりの新規報告者数が、ステージ4の目安値の25人を大きく超えて35.9人となっている広島県でさえ、全国31番目の感染状況です。
現在、県外の方との交流により、感染が持ち込まれるリスクが非常に高い状況です。
こちらは、県内感染者のうち、県外と関連のある感染者の割合を示しています。
キーワード「県外関連」を持つ感染者は、増加傾向にあります。
これは、夏休みの時期ということもあるかもしれませんが、県外の感染状況悪化も一因であると考えています。
実際の感染エピソードとしては、
このように、県外と関連がある感染エピソードは多数あり、特に感染拡大地域へ、行かない・呼ばないことが重要です。
県外との往来がこのまま続き、感染状況がさらに悪化すると、病床がひっ迫するおそれがあります。
実際に7月28日時点で確保病床使用率が20%前後であった府県は、2週間後に、50%を超えているところが多くなっており、急速にひっ迫が進んでいます。
本県は8月11日時点で26%、8月16日時点で32%となっており、今後1週間程度で、50%に達するおそれがあります。
そこで、県外往来について、改めてお願いです。
緊急事態措置、まん延防止等重点措置地域との往来は、最大限自粛してください。
また、感染拡大地域との往来は慎重に判断してください。
なお、県内移動でも、重点措置区域との往来は、最大限自粛してください。
夏休みシーズンが続くので、これ以上県外からの持ち込みを避けるようお願いします。
そして、これ以上の県内での拡大を食い止めるため、これまで以上に人出の削減を続けないといけません。
まず昼間について、生活に必要な買い物を含めて外出を半分にしてください。
出勤者を7割減らしてください。
まったく外出しないでくださいとは言いません。
しかし ご自身の買い物や外出を半分にできる余地がないか、もう一度見直してください。
次に夜間の人出をさらに削減してください。
そのため、重点措置区域となる9市3町では、すべての飲食店の営業時間を20時までとし、お酒の提供は行わないことを要請しています。
また、重点措置区域では20時以降の外出しないように、勤務は抑制するようにお願いします。
県民の皆さんは、協力要請に応じていない店舗は利用しないでください。
路上飲みもやめてください。
次にワクチンの話です。
県では、ワクチン接種の迅速化の取組として、広島市及び福山市に大規模接種会場を設置します。
具体的には、広島市の天満屋八丁堀ビルと福山市の県立ふくやま産業交流館(ビッグ・ローズ)に会場を設置します。
この会場ではモデルナ社製のワクチンを使用し、広島県に住民票のある12歳以上の方を対象とします。
接種の予約は、WEBが8月21日から、電話が8月24日から開始となります。
各会場の概要となりますが、広島会場の設置期間は、9月3日から10月19日で、
この期間で27,500回、13、750人分の接種を見込んでいます。
続いて、福山会場は、8月31日から10月25日で、17,500回、8,750人分の接種を見込んでいます。
引き続き、接種を希望する県民の皆様が、1日も早く、1人でも多くワクチン接種を受けられるよう、市町と一緒に取り組んでまいります。
※スライド内容
【ワクチン接種迅速化の取組・大規模接種会場の概要】
県大規模接種会場の設置(2か所)
ワクチン:モデルナ社製ワクチン (4週間間隔で2回接種)
対象者:広島県に住民票がある12歳以上の方
予約:
今、広島県は、まん延防止等重点措置が適用されるほど、感染状況が悪化しています。
早期対策で、感染者数のピークを抑えようとしていたわけですが、予想以上に県外由来の感染者が増えており、デルタ株への置き換わりも進んでいる可能性があります。
その結果、感染する人がさらに増え、重症者も増えると、広島の医療がひっ迫する可能性も出てきました。
我々も医療の確保に全力を尽くしますがそれも限界があります。
そうならないためにも、人との接触を減らすため昼・夜の外出の削減に、みんなで取り組みましょう。
飲食を楽しめる秋を迎えられるよう、もう少しがんばりましょう。
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