広島県では5月6日に会見を行い、特措法第24条9項に基づき広島市・福山市の全事業所(従業員10名以上)に対して、PCR検査を受けることを要請いたしました。検査の予約は、広島市の事業所については5月6日から、福山市の事業所は5月13日から行うことができます。予約はこちらからお申込ください。
広島市・福山市全事業所 PCR検査集中実施の決定[令和3年5月6日(木)]
報道機関との質疑応答
会見スライドはこちら⇒広島市・福山市全事業所 PCR検査集中実施の決定 (PDFファイル)(1.67MB)
広島市や福山市を中心に拡大傾向が続いており、新規報告数(直近1週間の人口10万人あたり)は5月2日にステージ3の基準である15人を超え、その後も拡大が続いています。
また、この大型連休中の感染はクラスターの発生などにより収まる傾向がみられません。特に、広島市と福山市において感染が拡大し全体の8割を占めています。
グラフ赤色の緊急事態宣言地域である「東京都」「大阪府」「兵庫県」「京都府」から、5月3日には1万5千人を超える方が来られています。
また、グラフ黄色の感染拡大地域である「福岡県」「愛知県」といった地域からは3万5千人を超える方が来られており、急拡大を加速させる原因になると強く懸念しています。
感染拡大に伴い、医療提供体制への負荷も増加しています。
病床数及び宿泊療養施設の室数と、実際の使用数の推移では、ステージ4の基準である50%を超えて推移している状況です。ただちにひっ迫している状況ではありませんが、この状況をふまえ、5月下旬までには合計で1,600以上の病床数又は室数を確保する予定です。
最近の感染例の特徴は、「県外往来」「飲食関係」「職場内」の3つが挙げられます。
PCR集中実施により一定程度捕捉でき、歯止めがかかった状態にあります。しかし大型連休の県外流入により、今後増加していく可能性があります。
PCR集中実施によりある程度の捕捉が進んでいますが、増加傾向に歯止めがかかっていません。PCR検査の強化に加えた、さらなる対策が必要だと考えています。
も継続しています。相対的な割合は低下していますが、飲食とならび一定数発生し続けており、クラスターも複数発生しています。職場での感染は家庭に持ち込まれる可能性も高いと考えていますので、職場への対策も重要となります。
職場での検査を広く行うことは、単に職場内での感染を抑えるにとどまらないメリットがあると考えています。
職場では、出張での県外往来や外食など、感染リスクが相対的に見て高いと推察しています。そのため職場で検査し感染者の捕捉をすることで、県外由来や飲食由来、さらに家庭での感染ついて早期発見でき、感染拡大防止の大きな効果が得られると考えています。
連休中の感染状況などを踏まえ、広島市と福山市の全事業所を対象にPCR集中実施を行うこととします。
広島市の従業員10名以上の事業所にお勤めの方全てを対象としています。また、対象人数は40万人で半数の20万人を目標としています。
予約受付は5月6日からスタートしています。詳細は県のホームページをご覧ください。
検査予約はホームページより行い、その後検査キットが送られます。回収日の午前中に採取していただいた検体を、午後に集荷し、検査を実施する仕組みとなっています。陽性者へ連絡は回収した翌日又は翌々日です。
広島市における実施スケジュールです。効果的に広く検査を行うため、4つの区ごと2回に回収期間を分けています。予約制ですのであらかじめ予約センターに電話をお願いします。
福山市の従業員10名以上の事業所に、お勤めの方全てを対象としており、基本的な内容は 広島市で行うものと同様です。予約の受付は5月13日から、検査は5月19日からとなっています。福山市における対象人数は16万人で目標は約8万人としています、詳細については、県のホームページをご覧ください。
福山市における実施スケジュールです。こちらも予約制ですのであらかじめ予約センターに電話をお願いします。
実施にあたり、特措法第24条9項に基づき、広島市・福山市の事業所に対してPCR検査を受けることを要請します。
検査の結果が陽性だったら、対応に困るので受けさせたくないということがあるかもしれません。しかし、日にちが経って陽性だとわかった場合、事業への影響が大きくなります。遅ければ遅いほど取引先への影響も大きくなるかもしれません。陽性となったご本人の方にとっても、早期の治療や宿泊療養への移行により、重症化の回避や家庭への感染拡大回避につながると期待できます。今は、拡大時期ですので、従業員の方への受検を勧めてください。さらに、陽性者が出た場合は、積極的疫学調査にご協力をお願いします。
また、同じく特措法24条9項に基づき、流川・薬研堀地区の飲食店の経営者の皆様へ、PCR検査を受けるよう要請します。現在、PCR検査集中実施として各お店を訪問していますが、検査に協力いただいているお店が5割程度です。直近では、広島市中心部繁華街での感染が増えています。さらなるご協力をお願いします。なお、陽性者が出た場合は、積極的疫学調査にご協力をお願いします。
現在、広島県全体ではステージ3であると認識しています。広島市と福山市ではその中でも感染の拡大が進み、特に広島市は極めてステージ4に近い状態であると認識しています。県民の命、健康、日常生活への支障をきたす危機的な状況にあるという認識です。
ステージ認識及びステージ認識に基づく対策について、専門家に意見を伺った上で明日以降早急に、本部員会議を開催したいと考えています。
県では、これまで検査の徹底により感染者を早期に発見し感染の連鎖を遮断することで、経済的に負荷の大きい行動制限を避けてきました。今回、広島市と福山市の全事業所向けの集中実施により、感染の連鎖遮断を徹底、強化します。
しかしながら、感染力の強い変異株の増加などにより、市中感染も進み、感染者の早期発見とそこからの感染経路の遮断だけでは追いつかなくなってきた状況にあります。
さらに、大型連休における県外からの流入の多さなど懸念事項が多くあり、早く深く短く手を打つため、外出制限や出勤削減などの幅広い人出の削減を追加で行う必要があると考えています。
今回の感染拡大では、様々な経路での広がりが確認されているため、幅広い人出の抑制に向けて制限をかけ、人と人の接触を削減する必要があります。人出の抑制のための対策については、明日以降早急に、本部員会議を開催し、その内容を決定します。
さらに、感染の場となっており感染拡大防止効果が大きいと見込んでいる特定エリアの飲食店を対象に制限をかけることも検討しています。具体的なエリア、要請内容の詳細について、実施の決定や、詳細が決まりましたら改めてお伝えします。
鼻づまりや喉の痛みなど、普段なら病院に行こうと思わないような軽い症状でも、違和感を感じたらすぐ医療機関を受診してください。直近のデータでは、医療機関に行って検査を受けた方の20人に1人は陽性となっています。
この大型連休中の状況ですが、緊急事態宣言地域や感染拡大地域からの人の流入が急増しています。このため、本県では今後、県外由来による感染の急拡大が懸念されます。さらに、変異株の感染力の強さもあり、誰もが感染する可能性が高まっています。
気になることがありましたら、無症状であっても検査を受けてください。
改めて、広島県のPCR戦略の全体像です。
こうした検査体制と、早く深く短く適切に行動制限を行うことで感染を抑え込んでいきたいと考えています。全県一体となって、この局面を乗り切ってまいりたいと思いますので、ご理解ご協力をお願いいたします。
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