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令和元年度生涯学習振興・社会教育関係職員等研修【広島版「学びから始まる地域づくりプロジェクト」コーディネーター研修】報告

内容 ※受講者 計87名(世羅町会場39名,東広島市会場48名)

事前課題

事前課題について (PDF:656KB)
分析シート(記載用,記入例) (Excel:54KB)  (PDF:290KB) 
企画シート (記載用,留意事項,記入例)  (パワーポイント:329KB) (PDF:1.82MB)
広島版「学びから始まる地域づくりプロジェクト」コーディネーターハンドブック

事業趣旨   

 地域住民にとって最も身近な学習・交流の活動拠点である公民館等が,多様な主体と連携・協働して地域課題に対応した学習機会を提供し,学びを通じた地域課題解決の活動を促進するための拠点として重要な役割を果たせるよう, 地域住民の主体的な学びを通じた地域課題解決・まちづくりの推進のための施策・事業を実践し,コーディネートできる人材(公民館等職員)の育成を図る。

ねらい:公民館等職員のコーディネート力の向上

【向上させたい能力】
○地域の課題や将来像を共有し,地域住民が当事者意識をもって協働して地域課題解決学習に取り組むことができるよう,学びと活動が好循環する施策・事業を企画・実践する。
○人づくり・つながりづくりを通じた地域づくりの基盤を,他部局や多様な主体と連携・協働しながらともに構築する。
○地域内外の多世代・多目的・多様なたくさんの人や組織が乗り入れ,オープンでフラットなプラットフォームとして機能する場を提供する。

日時・会場

○東部会場(世羅町 ) 7月19日(金)10:00~16:30 世羅町東自治センター
○西部会場(東広島市) 7月22日(月)10:00~16:30 広島県東広島庁舎会議棟会議室 

研修内容

開講・オリエンテーション,ぱれっとカフェ(10:00~10:30)

 開講行事後,交流プログラム「ぱれっとカフェ」として,緊張を解きほぐし,研修への参加度合いを高められるよう,簡単な自己紹介ゲーム(「私」を構成するものは?)等を行いました。和やかながらも熱気溢れるムードの中,参加者同士の出会いが生まれ,今後も継続できるようなネットワークの形成につながりました。
オリエンテーション(ぱれっとカフェ)資料 (PDF:1MB)
ひろプロ コーディネーター1 ひろプロ コーディネーター ひろプロ コーディネーター3 ひろプロ コーディネーター4

講義(10:30~12:00)
「学びから始まる地域づくり」
広島県立生涯学習センター生涯学習推進マネージャー
広島修道大学 教授 山川 肖美

 本研修の「基調講義」として,「学びから始まる地域づくり」をテーマに,当センターの山川生涯学習推進マネージャーが講義を行いました。
 まず,公民館の本来の機能(まなぶ・つどう・むずぶ)を踏まえて,生涯学習・社会教育と地域づくりの関係を改めて確認し,公民館を拠点とした「学びから始まる地域づくり」の基本的な考え方が示されました。特に,「まちづくりと学びをつなぐアプローチ」として,「地域を知り,地域の未来像を描くための学びの場づくり」(アプローチA)と,「人と人とがつながり,地域資源を生かして地域課題を解決するための学びの場づくり」(アプローチB)の二つの視点について,具体的な取組事例を紹介しながら,詳細な解説がありました。また,評価計画についても触れられ,直接的な結果(アウトプット)の評価に加え,目的の達成度(成果・アウトカム)や長期的な展望を含む社会的インパクト評価の意義について,目的と手段の関係に注目しながら説明していただきました。
 「学び」は,すべての人に開かれる自己実現の場,つながりの場,そして,シビックプライドを育てる場であること,「地域づくり」に必要なオープンでフラットな参加・参画の文化を醸成していくうえで,「学び」が最も敷居の低い入口となりうることなど,様々な気づきを得ることができました。
 当センターが,本年度から,研修・調査研究事業の一環として歩みの一歩を踏み出した「広島版『学びから始まる地域づくりプロジェクト』」の背景となる基本的な考え方や方向性を理解し,「学びから始まる地域づくり」に果たす公民館等職員の役割について考える機会となりました。
(「世羅町会場」には,広島県全域を舞台に学びを展開する,NPO法人ひろしまジン大学代表理事の平尾順平氏にもオブザーバーとして御参加いただき,公民館等職員へのエールやコメントをいただきました。)
ひろプロ コーディネーター5 ひろプロ コーディネーター6 ひろプロ コーディネーター7 ひろプロ アプローチ

説明(13:00~13:30)
広島版『学びから始まる地域づくりプロジェクト』」の概要
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 松田 愛子

 「ひろプロ」ハンドブックを紐解きながら,プロジェクトの事業イメージやコンセプト【1広島モデルを実証開発(オール広島),2実践の拠点は「公民館」,3アレンジ自由・成長性・発展性,4体験型・参加型・参画型,5連携・協働・共創】等について具体的に説明を行いました。地域住民の最も身近な学び・交流の拠点である公民館等の社会教育関係職員には,住民の主体的・協働的な学びを通じた「地域課題解決」の取組を様々な側面から支援・コーディネートする役割がより一層期待されていること,広島県内各地の「公民館」からさらに元気な取組が発信できるよう,公民館等職員の皆さんと,社会教育における専門的教育職員である,県及び市町の「社会教育主事」がその役割・専門性を発揮して一緒に汗をかきながらこのプロジェクトを進めていきたいこと等,本事業の基本的な考え方について理解を進めていただくことができました。
講義・演習資料 (PDF:4.24MB)
ひろプロ コーディネーター9 ひろプロ コーディネーター10 ひろプロ コーディネーター12  「ひろプロ」マーク
※「ひろプロ」ハンドブックに掲載の資料・データは,当センターのホームページで公開しておりどなたでも活用いただけます。企画シートの様式(テンプレート)やプロジェクトのアイコン(「ひろプロ」マーク,コウミンカンくん&コミセンちゃん)等も自由にダウンロードできますのでぜひ御活用ください。
広島版「学びから始まる地域づくりプロジェクト」コーディネーターハンドブック

演習(13:30~16:25)
 「ひろプロ」企画シートを作成してみよう!」
広島県立生涯学習センター 社会教育主事 松田 愛子
【講評】
広島県立生涯学習センター生涯学習推進マネージャー
広島修道大学 教授 山川 肖美

 「地域の未来像の共有」「地域と学校の連携・協働」「防災」「家庭教育支援」「社会的包摂」等,「ひろプロ」で取組を期待する6つのテーマに分かれて,「企画シート」の作成演習を行いました。
 各自で事前に情報収集・分析してきた「分析シート」を用いながら,各地域の現状・課題を踏まえて,課題解決に向けた目的を設定,目的達成のための具体的な方策や成果指標等を検討した後で,それぞれのプランに対して相互評価し,意見を交流しあいました。「やっぱり○○がいちばんえーわープロジェクト」「○○キッズ応援団プロジェクト」「防災・減災・きんさい公民館」「○○へ来てみんさいプロジェクト」「暮らしの中に本があるプロジェクト(※「○○」は地域名)等,たくさんのアイディアあふれる企画プランの発表があり,地域課題への多様なアプローチの在り方を共有することができました。
 分析シート(PDF:290KB) 企画シート(PDF:1.82MB)
 最後に,本研修の振り返りとして,山川講師がまとめの話をしてくださいました。「オープンデータを活用して地域分析の『カルテ』を作成すること」「当事者・生活者(住民)の目線で課題を捉えること(運営者側の理論で思考を留めていないか)」「ネガティブなテーマをポジティブに変換すること」「テーマをもとにみんなで考えるプロセスが重要であること」「『参加する側から担い手』へ,『居場所づくり』から『役割づくり』へなど住民の関わりの在り方をより主体的なものに発展させていくこと」など,本日の研修で学んだキーワードを押さえながら,学びの成果をしっかりと確認できるたくさんのコメントをいただきました。

 これから,本研修を受講された方々のコーディネートによる,各地域での具体的な取組の展開が期待されます。また,本年度の「ひろプロ」支援事業のモデル市町(東広島市,世羅町)では,今後,当センターの社会教育主事が事業の企画・運営を支援し,プロジェクトの実証開発を行う予定です。
 
ひろプロ コーディネーター13 ひろプロ コーディネーター13 ひろプロ コーディネーター14 ひろプロ コーディネーター15
ひろプロ コーディネーター16 ひろプロ コーディネーター17 ひろプロ コーディネーター19 ひろプロ コーディネーター18 

アンケート記入・事務連絡(16:25~16:30)

  評価

振り返りアンケート集計結果 (PDF:251KB)

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