開会挨拶・オリエンテーションの後,説明「学習プログラムの開発の基礎」において,学習プログラムの構造について学びました。社会教育計画が地方自治体の総合計画などの基本計画にどのように位置付けられているか,また「学習プログラム」が社会教育計画の中にどのように位置づけられているかについて理解しました。
その後,演習「学習プログラムの企画・立案」では,午後から行う「個別事業計画」の作成に向けて見通しを持つために,「北広島町生涯学習推進計画」から5つのテーマに対する地域課題を抜き出し,解決していくための学習プログラムについて個人で考えました。その後,グループに分かれ,地域課題やプログラムについて意見交流しました。
午後からの講義・演習「学習プログラムの開発の実際」では,まず講義を聴き「個別事業計画」を作成するために,学習プログラムの構成要素や地域課題の発見・整理の方法,学習目的・目標の設定方法,評価の手法等について理解しました。そして,各グループに分かれ,記録係が「個別事業計画」を画面共有し,グループ内から出された意見をまとめる方法で,地域課題から解決したいテーマや学習目的,学習目標を設定しました。
その後,講義・演習「学習プログラムの展開」では,設定したテーマや地域課題,学習目的,学習目標から学習プログラムの展開について各グループで考え,1つの学習プログラムを作成しました。
演習「学習プログラムのリデザイン(1)」では,グループに分かれ,「学習プログラム開発のポイント(点検シート)」の視点に基づいて,第1回で作成した「個別事業計画」を改善・修正し,相互評価に向けて準備しました。
その後,演習「学習プログラムの相互評価」では,2つのグループを1つにし,お互いのグループで作成した「個別事業計画」を発表し合い,質疑応答と点検シートの視点に基づいて意見交流をしました。そして,再度各グループに分かれ,意見交流から出された意見を参考に「個別事業計画」を見直し,全体の場で発表をしました。
講師:広島県立生涯学習センター 生涯学習推進マネージャー
広島修道大学 教授 山川 肖美
まず,各グループにそれぞれが作成した「個別事業計画」について講評があり,地域資源の活用やフレームづくり等の良さや改善する視点を示されました。その後,「学習プログラム開発のポイント(点検シート)」や,事業評価・行政評価との関連,ロジック・モデル等について説明があり,実践に向けた視点として,「型にはまって,型から出る」ことや「本当に,対象者がやりたい学習プログラムになっているか今一度振り返る」こと,「地域や社会への出入り口としての学び場づくり・学ぶ場の支援を心がける」ことを示されました。また,県内外での具体的な取組が紹介され,受講者は理論と実践をつなげて理解を深めることができました。
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