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令和4年度家庭教育支援研修会報告

研修内容(受講者76名)

日時

令和4年7月6日(水曜日)13時30分~16時00分 

行政説明「学びの変革」について (13時40分~13時50分)

説明:広島県教育委員会事務局学びの変革推進部義務教育指導課授業改善担当

  児童生徒の学びを「知識伝達型の学び」から「主体的な学び」へと転換するために,教師は、児童生徒の深い学びを促す質の高い問いを設定し,その問いに基づいて単元を構想できる授業力を身に付けていくことが必要であり,「本質的な問い」を基にして,各単元での学びがあることを意識し,「生きること」と教科等の学びとを結びつけます。広島県教育委員会で取り組んでいる「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善についての解説がありました。​

詳しくは,広報紙「クリップ」をご覧ください。

講義学びの主体は子供~子供の学びを支える大人の関わり方とは~(13時50分~15時50分)

講師:広島大学大学院人間社会科学研究科  准教授  藤木 大介 
たたた

 講師の藤木先生は,認知科学,言語心理学で,人間が言葉を理解(聞く,読む)したり産出(話す,書く)したりする際の心の働きや,子どもが言葉を獲得していくプロセスを主に研究をされています。
 講義では,始めに教育に関わる心理学の体系について,大学での講義内容を例に紹介していただきました。
 その後,「主体的な学びとは?」について,子供たちが何を原因として行動するのか,また,何を目標として行動するのかという「動機づけ(モチベーション)」について解説していただき,「感情的な動機付け理論」では,報酬や罰などの外界からの働きかけによって高められる動機である外発的動機づけに関わるものと興味や関心,楽しさ,好奇心などの自分自身の内側から生起してくる動機である内発的動機づけに関わるものについて,事例を交えながら分かりやすく説明していただきました。内発的な動機づけを高めるためには「自律性」と「有能性」を子供が感じられるようにすることが大事であり,学校では,教師が学習計画の立て方や管理の仕方を指導することを工夫するとともに,家庭や地域においては,関わる大人が子供たちと対話しながら学習を進めるなどの取組の工夫が有効であるとの助言もいただき,今後の家庭教育支援のあり方について,多くの御示唆をいただきました。

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