広島県感染症発生動向調査による,第33週(8月14日から8月20日)の定点医療機関(70の小児科定点医療機関)からの「ヘルパンギーナ」の報告患者数が,県内のすべての保健所管内において、国立感染症研究所が示す警報開始基準値(定点当たり2)未満となりました。県内のヘルパンギーナの流行は終息したと考えられるため、令和5年7月13日に発令した警報を、令和5年8月24日に解除しました。
最新の発生状況
保健所別の発生状況
注)定点当たり患者数とは
定点報告の対象となる五類感染症については,広島県が指定した医療機関(定点医療機関)から,1週間ごとに患者数が報告されます(ヘルパンギーナは小児科定点の70医療機関からの報告)。定点当たり報告患者数は,これらの定点医療機関からの報告患者数を,定点医療機関数で割った値のことです。
広島県及び全国の発生状況
ヘルパンギーナとは
概要
- 突然の発熱と咽頭痛,咽頭粘膜にあらわれる水疱性発疹を特徴とし,夏期に流行する小児の急性ウイルス性咽頭炎で,いわゆる「夏かぜ」の代表的疾患。
- 例年,5月ころから増加し始め,7月ころにかけてピークを迎える。
- 患者は4歳以下の乳幼児に多い。
- 有効的な治療薬がなく,対症療法が行われる。
感染経路
- 主にウイルスが含まれた咳やくしゃみを吸い込んだり,手を介して口に触れたりすることで感染する。
患者さんへのお願い
- 石けんと流水での手洗いや手指消毒,うがいをしましょう。
- 咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュ等でおおう,タオルの共用は避けるようにしましょう。
- 症状がおさまった後も,患者さんの便の中にはウイルスが含まれますので(2~4週間),トイレの後やオムツ交換の後,食事の前には手洗いを心がけましょう。