平成28年度を振り返って
■ 平成28年度の総括
平成28年度は,多くの話題で広島に注目が集まった,まさに「広島の年」だったと思います。
特に,現職の米国大統領であるオバマ大統領の初めての被爆地・広島訪問と,広島カープの25年ぶりのリーグ優勝は,広島県民の長年の悲願であり,また,全国そして全世界から広島に注目が集まる契機となりました。
県内メディアはもちろん,全国的にも様々な機会で「広島」が取り上げられ,首都圏メディアにおける露出の広告換算額は,平成27年度の年間420億円に対し,平成28年度は12月末には820億円を突破しており,本県を訪れる観光客数も,推計では,前年を上回る伸びを見せています。
県内景気も,設備投資,住宅投資は緩やかに増加,生産は横ばい圏内の動きが続き,個人消費も底堅く推移するなど,緩やかに回復しております。雇用・労働情勢についても,有効求人倍率は全国平均を上回る高水準が続き,雇用者所得は緩やかな増加傾向にあるなど,着実な改善が続いております。
県政においては,平成27年度に改定した「ひろしま未来チャレンジビジョン」の目指す姿である「欲張りなライフスタイル」の実現へ向け大きな意義を持つ「働き方改革」の第一歩として,経済界,労働団体,行政等が一体となって進める「働き方改革推進・働く女性応援会議ひろしま」を発足するなど,全国に先駆けて,県全体に働き方改革の流れを産み出すことができました。
また,西日本初の県庁内保育所「イクちゃんち」の運営や,「学びの変革」を先導的に実践し,県全体の教育水準向上を牽引する学校,いわゆるグローバルリーダー育成校(仮称)の基本構想策定と設置場所の決定など「人づくり」の分野,日本初の7県連合による「せとうちDMO」の発足や本社・研究開発機能や人材に着目した企業誘致など「新たな経済成長」分野を始め,以下にお示しする各政策分野において,「欲張りなライフスタイル」の実現へ向けた様々な進展があった年でもありました。
■ 災害に強いまちづくり
「災害に強いまちづくり」を県政運営の重点施策として位置付け取り組んでいます。
平成26年8月に発生した土砂災害に係る対策については,56箇所の緊急事業が完了し,地域の安全性を高めるための砂防ダムの追加設置など,緊急事業と一体的に実施する事業も,県が実施する全ての箇所において工事に着手し,おおむね計画どおりに進捗しています。
また,平成28年6月に発生した豪雨災害への対応については,国及び福山市と共同設置した治水対策検討会において,広範囲に浸水被害が生じた福山市の瀬戸川流域への具体的な対策を取りまとめ,再度災害の防止に向けて河床掘削等の各種対策を,着実に進めています。
県内全域における土砂災害警戒区域等の指定の加速化に向けた取組については,平成31年度末までの指定完了を目指し,平成28年度までに,調査対象である377小学校区のうち,190小学校区の基礎調査に着手し,また,平成29年度に予定していた基礎調査の発注を一部前倒して行うなど,着実に進めています。
さらに,「災害死ゼロ」を新たな目標に,平成27年4月からスタートした「広島県『みんなで減災』県民総ぐるみ運動」については,平成28年8月に実施した防災・減災に関する県民意識調査において,「災害の種別に応じた避難場所・避難経路の確認」及び「非常用持出品の準備」に取り組まれた県民の割合が共に5割を超えるなど,これまで重点的に進めてきた「知る」取組が浸透し,県民の皆様の防災意識の高まりが確認できました。
一方で,防災訓練など,防災・減災活動を「実践する」取組については,依然として3割程度の参加に止まっていることから,県民の皆様の防災・減災行動が定着していくよう,行動計画に定める「知る」取組から「実践する」取組への深化を図り,行動目標の早期達成に向けて着実に取り組みます。
■ 地方創生
《新たな経済成長》
ものづくり産業の集積や変化に富んだ自然環境が育む多様な農林水産資源,世界に認められた豊富な観光資源を生かし,産業振興と雇用創出,交流人口の拡大などに取り組んでいます。
(イノベーション・エコシステムの共通基盤の強化)
様々なプレイヤーが相互につながり,絶え間ないイノベーションが創出される「イノベーション・エコシステムの共通基盤の強化」に取り組んでいます。
この取組を更に加速させるため,平成29年3月末には,新たなビジネスや地域づくりなどにチャレンジする多様な人材が出会い・交流することのできる「常設の場」として,「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps(キャンプス)」を広島市中区に開設しました。この拠点も活用しながら,異業種間や産学連携による新規事業,新しいビジネスと地域づくりが融合した取組など,新たなイノベーションに向けた事業化プロジェクトの創出を図ります。
(多様な創業の促進)
県内の創業は徐々に活発化し,開業率は4.4%(平成27年度)まで上昇していますが,最終目標である10%とは大きな開きがあります。
このため,平成27年度に立ち上げた「オール広島創業支援ネットワーク協議会」による,創業支援担当者のレベルアップや,創業を通じた地域課題の解決を図る取組に加え,平成28年10月から,県内の創業に関する情報を集約したポータルサイト「ひろしまスターターズ」を開設し,広島での創業の魅力などの情報発信を開始しました。
また,平成28年7月から,グーグル株式会社が進める「イノベーションジャパン」に,地方自治体では初のパートナーとして参加し,県内のスタートアップ企業の育成に取り組むなど,多様なアプローチで創業の促進を図っています。
(多様な投資誘致の促進)
平成28年度から,企業の本社・研究開発機能や人材に着目した誘致活動を積極的に展開しており,10月には,カルビー株式会社が広島駅前に新商品開発拠点を開設して業務を開始したほか,12月には,新たに創設した「企業人材転入助成制度」の申請第1号として,企業の基幹システムを手掛けるIT企業,株式会社ドリーム・アーツが,広島市内に本社機能を構えました。引き続き,機能や人材に着目した誘致に取り組みます。
また,県内産業団地への企業誘致については,東広島市と共同で整備している東広島寺家産業団地で,全ての区画において立地企業を決定したほか,三原市本郷地区において造成工事に着手する産業団地への早期の企業立地を図るため,地元市と一体となって誘致に取り組みます。
(産業競争力の強化)
産業クラスター形成に向けた取組のうち,医療関連産業分野では,これまで,150件を超えるプロジェクトが着実に進行し,医療機器等の生産額も増加しています。
平成28年10月には,シリコンバレーの企業や国内大手医療機器メーカー,大学,研究者などが参集する「日米医療機器イノベーションフォーラムin広島」を開催したところであり,県内企業とシリコンバレー企業等とのコラボレーションや投資の促進により,医療関連産業の一層の振興と集積を図ります。
(観光地ひろしまの推進)
平成27年の総観光客数は6,618万人,外国人観光客数は166万人と,いずれも4年連続で過去最高を更新しました。
平成28年度も,地域経済への波及効果の大きい観光関連産業の活性化を図るため,地域の核となる観光資源のブラッシュアップや,市町や民間事業者等と連携した観光キャンペーン等に加え,インパクトを重視した観光プロモーションを展開しており,平成28年6月に発表した「カンパイ!広島県」の「究極のガイドブック第3弾」は大きな反響を呼びました。限定募集したプレミアムツアーは,5コースに574人から応募いただき,知る人ぞ知る本県の魅力「秘境」を発信することができました。
平成28年は,原爆ドームと嚴島神社が世界遺産登録20周年を迎え,広島市・廿日市市等と連携して観光キャンペーンを実施しました。嚴島神社のある宮島では,平成28年の来島者数が過去最高の427万人となり,また,多くの来島者が訪れる玄関口にふさわしい宮島口地区旅客ターミナルの整備等を「宮島口地区まちづくりグランドデザイン」に基づいて進めています。
引き続き,地域経済の活性化につながる観光消費額をの一層の増加を図るため,周遊性の向上や滞在時間の延長,宿泊・飲食など,プロダクトの開発・育成と,その情報を届けるための効果的なプロモーション展開など,魅力ある観光地づくりを推進します。
(担い手が生活設計を描ける農林水産業の確立)
農林水産業の振興については,「2020広島県農林水産業チャレンジプランアクションプログラム」に基づき,担い手1人当たり所得500万円以上の実現を目指し取組を進めています。
農業分野では,平成27年度から平成29年度の3年間を集中期間として,キャベツやレモン団地の整備,生産体制の確立,新たな人材育成によるトマト産地の拡大などに向け,重点推進地区を選定し,取組を進めています。
また,畜産業については,血統に着目した和牛産地の再構築と市場競争力の強化を図るため,本県が有する受精卵製造の高い技術を生かして和牛の体外受精卵の増産に取り組むとともに,酪農経営等での受精卵移植の拡大及び生産された子牛を県内で肥育する協定の締結を推進し,広島県産和牛の出荷頭数の増加に取り組んでいます。
林業については,持続的な林業経営の確立に向け,生長が早く収益の向上が期待できるコウヨウザンを全国に先駆けて造林樹種として導入し,森林資源の循環利用の促進を図っています。
水産業については,東部海域において,ガザミとカサゴの集中放流を行うなど,自主的な漁獲制限による資源管理の推進や稚魚の育成場となる藻場造成を併せて行うことで,水産資源の増大に取り組んでいます。
(広島空港の拠点性強化)
中四国地方の拠点空港である広島空港の機能性向上にも取り組んでいます。
平成28年10月からのLCC航空会社・エアソウルの就航を契機に,韓国と広島との交流を更に拡大するため,双方向の需要の掘り起しに取り組み,路線の定着・拡充を図っています。
現在,国際線は5路線計週27便となっており,さらに,成長著しい東南アジアへの新規路線開設に向け,LCCも含めた誘致活動を積極的に行います。
《人づくり》
「欲張りなライフスタイル」の実践を後押しするため,出会い・結婚から子育て期までのライフステージに応じた支援や,それらを環境面で支える,働き方改革や女性の活躍推進などに取り組んでいます。また,移住・定住の促進や,社会で活躍できる人材育成にも取り組んでいます。
(出会い,結婚,妊娠・出産,子育ての切れ目ない支援)
少子化対策として,出生率の向上に大きな影響を与えると考えられている結婚の後押しが必要との観点から,結婚を希望する方の出会いを応援する,「こいのわプロジェクト」を平成27年6月にスタートさせました。平成28年度は,インパクトのあるイベントによる機運醸成のほか,地域のレストラン等が主体となって出会いイベントを実施する「こいのわカフェ」の普及や,婚活を応援する個人ボランティアの養成など,多様な主体による取組が促進されるよう支援しています。「ひろしま出会いサポートセンター」の会員数は8,000人(平成28年度目標5,000人)を超え,これまでに89組のうれしい成婚報告もありました。
また,多様な保育サービスの充実については,平成28年3月に県庁内に広島銀行と共同で開設した事業所内保育施設「イクちゃんち」をモデルに,県内での事業所内保育施設の設置が進み,現在までの累計で23か所が開所するなど,着実に保育の受け皿づくりが進んでいます。
(働き方改革)
仕事も暮らしも,どちらもあきらめることなく追求することができる「欲張りなライフスタイル」の実現に向けて,必要な働き方改革を効果的に進めるため,平成28年4月に,県庁内に局横断の推進体制「働き方改革推進チーム」を設置し,関連施策の総合的な推進と県内の機運醸成に取り組んでいます。
県内企業の働き方改革取組実態調査を平成28年5月に初めて実施したところ,働き方改革に取り組む県内企業の割合は約3割で,取り組んでいる企業の中でも進捗度合に差があり,また,取り組んでいない企業の中にも取組に前向きな企業もあることなどが明らかになりました。
また,有効性の検証のために試行実施した働き方改革に関する企業コンサルティングでは,取組のノウハウが不足している企業に対して,経営者や社内推進者に寄り添いながら取組方法を指導・助言していくことで,有効に機能することが確認できました。
こうした結果によって明らかになった課題を踏まえ,今後,県内における働き方改革の優良事例が県内全体の取組を牽引し,働き方改革に取り組む企業の裾野が広がる好循環の創出に向け,県内企業の取組を後押しする施策を進めます。
(女性の働きやすさ日本一への挑戦)
女性の活躍推進では,引き続き,「わーくわくママサポートコーナー」における再就職支援を実施し,平成28年度(2月末まで)の相談者数は延べ約1,258人,就職者数が363人となっています。
また,県内企業の女性活躍推進企業実態調査を実施し,キャリアアップに向けた人材育成ができていないなどの課題が明らかになりました。こうした結果を踏まえ,女性の管理職登用等に向けた企業の取組を支援していきます。
さらに,働き方改革や女性の活躍促進を一体的・効果的に推進するため,「働く女性応援隊ひろしま」を,平成28年10月に発展改組し,「働き方改革推進・働く女性応援会議ひろしま」を新たに立ち上げました。経済団体・労働団体・国・県・市町等が一丸となって,働き方改革や女性の活躍促進に向けた機運の醸成,企業への働きかけに,一層取り組みます。
(東京圏等から広島への定住促進)
東京圏等から広島への定住促進については,広島らしいライフスタイルの魅力発信,移住希望者と地域のマッチング,移住者に対する受け皿づくりの一体的な展開を進めているところです。
平成28年度は,こうした取組を重点的に展開する地域として,呉市御手洗地区など6地域を「移住者受入モデル育成・支援地域」とし,9月上旬までに,6地域全てについて,地域が求める人材を確保するためのイベントを東京で開催しました。
また,東京での移住相談窓口として,平成26年度から設置している「ひろしま暮らしサポートセンター」の相談員を平成28年6月から1名増員し,移住相談者は,平成26年度の1か月当たり90名に対し,平成28年度は180名に増加し,これまで(2月末まで),78世帯の移住につながりました。
こうした取組により,ふるさと回帰支援センターが平成29年2月に発表した「移住希望地域ランキング」で,本県は,圏外(平成25年)→18位(同26年)→6位(同27年)→4位(同28年)と大幅なランクアップを実現しました。
(社会で活躍する人材の育成)
「幼児期から大学・社会人まで」を見据え,オール広島県で,「生涯にわたって主体的に学び続け,多様な人々と協働して新たな価値を創造することのできる人材」の育成に取り組んでいます。
まず,乳幼児期については,本県の乳幼児期の教育・保育の基本的な考え方や,それを実現するための施策の具体的な取組をまとめた「『遊び 学び 育つひろしまっ子!』推進プラン」を平成29年2月に策定しました。
今後は,県内全ての乳幼児に対し,乳幼児期に育みたい力の育成に向けた教育・保育が行われるよう,各施策を着実に推進します。
小・中・高等学校においては,平成26年度に策定した「広島版『学びの変革』アクション・プラン」に基づき,「課題発見・解決学習」の学びの変革パイロット校として,小・中学校では76校,高等学校では24校を指定し,「課題発見・解決学習」の学習内容や指導方法などの開発を進めるとともに,「学びの変革」を推進する中核教員を養成し,平成30年度の全県展開に向けた取組を進めています。
「学びの変革」を先導的に実践し,県全体の教育水準向上を牽引する学校,いわゆるグローバルリーダー育成校(仮称)については,平成28年2月に基本構想を策定し,5月には,豊田郡大崎上島町大串への設置を決定しました。教育カリキュラムの開発を始めとする学校の全体像の検討を加速させ,教員の採用・育成,国内外のネットワーク拡大,学校施設の設計など,平成31年4月の開校に向けた取組を着実に進めています。
広島市と共同で整備を進めている「広島みらい創生高等学校」については,個々の生徒の事情やライフスタイルに応じた柔軟な学びの形を提供することとしており,多様な学びの形を実現できる教育システムや,生徒のニーズに対応したカリキュラムの検討など,平成30年4月の開校に向けた取組を着実に進めています。
また,平成28年7月末から,全国高等学校総合文化祭を開催し,秋篠宮殿下並びに眞子内親王殿下の御臨席を賜り,約2万人の高校生が参加,8万人を超える方々に御来場いただきました。また,全国高等学校総合体育大会を,県内では7市において開催し,約1万人の選手・監督に参加いただき,アーチェリー競技には,高円宮妃殿下並びに絢子女王殿下の御臨席を賜りました。両大会とも,高校生たちが主体的に企画・運営に取り組み,全国から訪れた方々をおもてなしの心で迎え,盛大に開催することができました。
さらに,高等教育関係においては,平成28年4月,県立広島大学に中国地方で初めて経営専門職大学院,いわゆるMBAを開設しました。平成28年度は30名の社会人学生が入学し,平成29年度も26名の新入生を迎えることとなっています。
《安心な暮らしづくり》
「欲張りなライフスタイル」を支える基盤として,県民の皆様が安心して暮らせる広島県を実現するため,効率的で切れ目のない医療・介護提供体制の整備や,健康づくりの取組,環境保全活動なども推進しています。
(信頼される医療・介護提供体制の構築)
これまでの医療・介護人材の確保や地域包括ケアシステムの構築に向けた取組により,例えば,平成29年度から県内の病院で臨床研修医として就業予定の医学生が過去2番目に多い168人となるなど,医師数が増加するとともに,地域包括ケアシステムの構築についても,県が作成した評価指標により49圏域が,「概ね構築している」と評価できるなど,各日常生活圏域での取組が進んできました。
今後も,平成28年3月に策定した「地域医療構想」に基づき,病床機能の分化・連携の促進,地域包括ケアシステムの確立,医療・福祉・介護人材の確保・育成に取り組んでいきます。
(健康寿命の延伸)
県民の健康寿命の延伸を図るため,レセプト情報等を活用し,糖尿病の発症や重症化リスクが高い方に新たな手法で保健指導を行うモデル事業の実施に取り組んでいます。また,健診受診や運動の実践等により様々な特典が得られるヘルスケアポイント制度を平成29年3月に開始しました。
(がん対策日本一に向けた取組)
がん対策日本一に向け,平成28年4月から,広島県がん対策推進条例により,飲食店等における受動喫煙防止対策を義務化するなど,「受動喫煙防止対策」に取り組んでいます。
また,各企業において,がんの予防・検診・就労支援に主体的に取り組んでいただく「Teamがん対策ひろしま」登録企業制度では,平成28年度に新たに12社に登録いただき,計37社となるなど,市町や企業と連携した「がんの早期発見の推進」にも取り組んでいます。
(瀬戸内海の環境保全に向けた取組)
海ごみの回収を通して,瀬戸内海の環境の保全意識を高め,地域での活動に繋げてもらうことを目的に,「宮島海岸GOMIゼロ大作戦」を平成28年7月に開催しました。県内外から約1000名の方が宮島に集まり,「楽しむ」要素を取り入れた6つのイベントで汗をかいていただき,約7tの海ごみを回収することができました。この取組をきっかけに,平成29年度は市町が主体となり,宮島だけでなく他の地域でも実施されます。
(安全・安心・日本一に向けた取組)
平成27年から取り組んできた,交通事故死者数90人以下を目指す「アンダー90作戦」については,広報啓発活動の展開など,官民一体となって取り組んだ結果,平成28年はついに,交通事故死者数が,統計の残る昭和23年以降最少の86人となり目標を達成しました。平成29年からは,「アンダー75作戦」を推進しています。
また,平成28年の刑法犯認知件数がピーク時の3割以下にまで減少し,日本一安全・安心な広島県の実現に向けて大きな成果を上げているところです。
こうした成果を踏まえつつ,県民誰もが穏やかで幸せな暮らしを実感できるよう,引き続き,安全・安心なまちづくりを進めていきます。
《豊かな地域づくり》
「欲張りなライフスタイル」を楽しむ機会の創出へ向け,県民の皆様が誇りと愛着を持ち,県外の人々からも「住んでみたい」と評価されるよう,多彩な地域資源の価値の向上を図るとともに,情報発信や市町と連携した地域活性化に取り組んでいます。
(中山間地域の地域力強化)
中山間地域の地域力強化については,活性化の原動力となる人材の育成に重点的に取り組んでいます。
具体的には,平成27年度に引き続き,地域の担い手の育成・確保を目指す「ひろしま『ひと・夢』未来塾」を開講し,49名の塾生が座学やフィールドワークを通じて中山間地域の活性化について学びました。
また,地域貢献に高い意欲を有する首都圏の若者と県内の実践者とをマッチングする「ひろしま里山ウェーブ拡大プロジェクト」に,首都圏の若者50名が参加し,県内6市町での現地実習などを経て,平成29年2月に実践プランのプレゼンテーションを行ったところです。
こうした人材のネットワークづくりを加速させるとともに,中山間地域の活性化を図るため,平成29年3月から,県民参加型の交流プロジェクト「ひろしま さとやま未来博2017」がいよいよスタートしました。シンボルプロジェクトの一つ廃校リノベーションのクラウドファンディングでは目標金額3000万円に対して3700万円の支援が集まるなど活動の輪が広がっています。
(魅力ある地域環境の創出)
本県の持続的な発展に向けて,広島市都心部の中枢拠点性の向上を図るため,広島市と連携して,平成29年3月に,「ひろしま都心活性化プラン」を策定しました。
今後,このプランで描いた都心の目指す姿の実現に向けて,広島市と共に,推進体制の構築を図りながら,様々な主体と連携し,土地の高度利用やにぎわいあふれる空間を創出していくため,都市計画制度による規制の見直し検討などを進めます。
また,平成29年3月,広島市と共同で「広島西飛行場跡地利用計画」を策定しました。
今後,民間開発を想定しているゾーンの事業予定者の募集を行い,跡地活用に必要な交通アクセスの改善に着手するなど,着実に跡地の利活用を進めていきます。
(瀬戸内 海の道構想の推進)
平成28年4月に事業を開始した「せとうちDMO」と連携して,瀬戸内ブランドの確立を通じた交流人口の拡大による地域産業の活性化を図る取組を進めた結果,平成24年と比較して,瀬戸内への来訪意向は3.8%増(平成27年),外国人延宿泊者数は2.5倍以上(平成27年)に増加しています。
平成28年10月に開催した「サイクリングしまなみ2016」には,国内外から約3,500名の方々に御参加いただき,参加者の皆様には,高速道路を自転車で走行して,瀬戸内の絶景を堪能していただくとともに,瀬戸内の島ならではのおもてなしの心を感じていただいたことで,しまなみ海道の魅力を存分に堪能していただいたものと考えています。
大型クルーズ客船の誘致にも力を入れており,平成28年度は,豪華客船「クイーン・エリザベス」(90,900トン)を始め,五日市埠頭,宇品を合わせ広島港に前年度の1.6倍の51回の寄港がありました。引き続き,乗客・乗員の方々に,広島に来て良かった,また来たいと感じていただき,継続的な寄港につなげられるよう,より良いおもてなしに取り組みます。
(2020年東京オリンピック・パラリンピックを契機とした地域活性化)
近年,本県と経済的,文化的なつながりが深まっているメキシコ合衆国の事前合宿を誘致することにより,県内全域で,様々な分野での交流が実現することを目指し取組を進めています。
平成29年1月には,メキシコオリンピック委員会関係者の視察が実現し,県内施設を視察された結果,受入施設のハード面や,受入サポートの面において高い評価をいただきました。さらに5月には,会長をトップとする代表団が来広して基本合意を締結することが確認できたことから,事前合宿の実現に向けて大きく前進したととらえています。
引き続き,県内市町,経済界,競技団体等と連携して,早期の最終合意に向けた取組を進めます。
(『ひろしま』ブランド価値向上の推進)
広島県が魅力ある地域として選ばれることを目指し,地域全体のイメージアップと個々の地域資産の価値向上を図るため,広島ブランドショップTAUを活用した首都圏PRを始めとする「ひろしま」の魅力の情報発信などに取り組んできました。
平成28年7月にオープンから4年を迎えたTAUでは,平成27年度の来店者数が約85万人(前年比109%,累計270万人),売上が約9億円(前年比121.7%)と順調に増加しており,また,首都圏の小売店等との成約件数が順調に増加(H25年度:49件→H27年度:86件)するなど,店舗の設置目的の一つである県内事業者の販路拡大の取組にもつながっています。引き続き,ひろしまブランドの国内外での認知・評価の向上を図ります。
■ 広島の使命
平成28年5月,オバマ米国大統領の被爆地・広島の歴史的訪問が実現し,国内外で核兵器廃絶に向けた機運が高まりました。本県としても,これをゴールではなくスタートとして,国際平和拠点としての発信力を高めていきたいと考えています。
平成28年8月には,東アジアの核軍縮・軍備管理に焦点を当てた多国間協議である「ひろしまラウンドテーブル」を開催し,日本,米国,中国,韓国の核軍縮・国際関係の有識者が,国や立場を越えて,東アジア地域における,核兵器に依存しない安全保障を構築するための具体的な方策について,闊達な議論を行いました。
さらに,高校生等を対象に,国際平和を希求し国際的に活躍できる人材の輩出を目的とする「グローバル未来塾inひろしま」を平成28年8月に新たに開講し,1期生約20名が半年間,国際平和と英語を国内で学ぶとともに,海外研修で海外の高校生と平和や国際情勢を議論することで,将来の国際平和人材としての能力を高めました。また,県内及び海外の中・高生等83名が国際平和について議論する「ひろしまジュニア国際フォーラム」を平成28年8月に開催し,その成果を「広島宣言」として,世界に発信しました。
加えて,10月に開催した「国際平和のための世界経済人会議」では,フィリップ・コトラー教授による基調講演に続き,国際平和実現に向けた経済界及びマーケティングの役割について活発な議論が行われ,広島が国際平和拠点として取り組むべき平和研究や発信力の強化など,様々な提案を頂きました。
また,世界共通の言語である音楽により平和のメッセージを発信するため,「ひろしま平和発信コンサート」として,7月のクラシック・コンサートを始め,8月には,地元アーティスト・コンサートや,レクイエム・コンサートを開催しました。
広島が,核兵器のない平和な国際社会の実現に具体的に貢献できる国際平和の拠点となるよう,こうした成果を拠点性の向上に向けた取組の検討に生かしていきます。
■ 平成28年度の主な取組(一覧表)
時期 | 区 分 | 内 容 |
---|---|---|
4月 | 「せとうちDMO」事業開始 | 瀬戸内ブランドの確立を通じた交流人口の拡大へ向け,日本初の7県連合によるDMOとして「せとうちDMO」が事業開始 |
県立広島大学に経営専門職大学院(MBA)を開設 | 中国地方で初めての経営専門職大学院,いわゆるMBAとして開学。初年度30名の社会人学生が入学 | |
がん対策推進条例により,受動喫煙防止対策を義務化 | 公共施設における禁煙又は分煙の措置や,飲食店における受動喫煙防止対策を義務化 | |
県庁内に「働き方改革推進チーム」設置 | 県庁内に局横断の推進体制として「働き方改革推進チーム」を設置し,関連施策を総合的に推進 | |
「こいのわカフェ」事業スタート | 地域のレストラン等が主体となり,身近なところで気軽に参加できる少人数の出会いイベント「こいのわカフェ」事業をスタート | |
G7広島外相会合開催 | 厳重な警備や交通規制を行い会合を無事開催するとともに,歓迎ライトアップや,歓迎レセプション等でのおもてなしを実施 | |
熊本地震に対する支援 | 被災直後から,消防・警察,医療・保健衛生,避難所支援等を実施,県営住宅の無償提供,県民への義援金の呼びかけ等も実施 | |
広島ブランドショップTAUの平成27年度の来店・売上過去最高を発表 | H27年度の来店者数約85万人(前年比109%,累計270万人),売上約9億円(前年比121.7%)で過去最高を更新 | |
「ひろしま砂防アクションプラン2016」策定 | 社会資本のマネジメントの基本方針として策定している「社会資本未来プラン」の砂防部門の事業別整備計画として策定。計画期間H32年度末 | |
広島名物に合う低アルコール日本酒「ひろしま一途な純米酒®」シリーズの商品化 | 県が開発した技術により醸造した,広島の名物料理と一緒に楽しむ低アルコール酒の第1弾「もみじ饅頭に一途な純米酒®」発売 | |
5月 | 県が管理している三川ダムにおいて,小水力発電の運用を開始 | 売電収入によるダム管理費の削減と再生可能エネルギーを活用したCO2削減を図るために建設した小水力発電施設で,発電がスタート |
広島県「一斉防災教室」の開催(~6月6日) | 学校や企業,自主防災組織,行政機関等が,5月16日(月)~6月6日(月)までの間に,県下一斉に避難場所,避難経路の確認等を行う「防災教室」に取り組む。(参加者約52万人) | |
グローバルリーダー育成校(仮称),大崎上島町大串への設置を決定 | 平成28年2月に基本構想を策定したグローバルリーダー育成校(仮称)の設置場所を決定。平成31年4月の開校に向けた取組を推進 | |
”広島県がん検診啓発特使”デーモン閣下県庁訪問 | ”広島県がん検診啓発特使”デーモン閣下が,「時間がない」などの理由でがん検診を受けていない県民に対して「喝!!」を入れるため来庁 | |
オバマ米国大統領の初めての被爆地・広島訪問 | 県としても長年求めてきた米国現職大統領の被爆地・広島訪問が実現。歴史的演説を行っていただき,国内外で核兵器廃絶に向けた機運が高まる。 | |
6月 | 「ひろしま農業応援ガイド」開設 | 新規就農者の増加と担い手の所得増大を応援するため,JAグループ広島・広島県・各市町が展開する支援施策をデータベース化したサイトを開設 |
総観光客数4年連続過去最高更新 | 平成27年の総観光客数が6,618万人となり,4年連続で過去最高を更新 | |
新観光プロモーション「カンパイ!広島県」秘境ツアーズのプロモーションスタート | 広島でしか体験できない旅の魅力を追求する“秘境”がテーマのプロモーションを開始。「究極のガイドブック」がすぐに品切れになるなど好評 | |
基幹病院等の連携に関する協定締結 | 広島都市圏における医療提供体制の効率化・高度化と医療人材の有効活用を図るため,基幹4病院が連携協定締結 | |
がん検診受診勧奨に関し,市町・協会健保との締結 | 比較的がん検診受診率の低い女性や若年層が多い協会けんぽ被扶養者への受診勧奨へ向け,県・市町・協会けんぽが協定 | |
7月 | 和牛体外受精卵の増産 本格開始 | 受精卵製造ラインの増設が完了し,高い技術を活かした和牛体外受精卵の増産を本格的に開始 |
ひろしま里山ウェーブ拡大プロジェクト(~2月) | 「人が集まる波を起こす」ため,地域貢献に高い意欲を持つ首都圏のソーシャルな若者と県の中山間地域とのマッチングを図るプロジェクトを開始 | |
ガザミ集中放流の開始(~8月) | 県東部海域において,漁業者らによる通常のガザミ種苗の放流に,100万尾を上乗せして放流する取組を開始 | |
ひろしま「ひと・夢」未来塾の開講(~12月) | 「里山・里海」に愛着を抱き,元気にしたいと願う人々が実践的な地域づくりのノウハウ等を「学び」,「仲間」を増やしていくための塾を開講 | |
「宮島海岸GOMIゼロ大作戦」の開催 | 瀬戸内海の環境の保全を考え地域での活動に繋げてもらうため,宮島の海岸で楽しむ要素を取り入れた海ごみ清掃を実施 | |
「Teamがん対策ひろしま登録企業制度」第3期企業登録式 | がんの予防,検診,患者団体支援,就労支援の全てに主体的に取り組む企業12社を登録(27年度までの登録25社?と合わせ37社?に) | |
グーグル株式会社との「イノベーション創出」に関する連携スタート | 雇用を確保し,活力ある社会の形成に資することを目的に,新しいビジネスの創出や人材育成についての協力がスタート | |
平成28年度全国高等学校総合体育大会(2016 情熱疾走 中国総体)を開催 | 中国5県で開催の全国高等学校総合体育大会の広島県開催競技(8競技)を県内7市で実施。高円宮妃殿下並びに絢子女王殿下の御臨席を賜る。 | |
広島創生イノベーションスクール「グローバルスクールinハワイ」の実施 | 高校生の力で地域課題の解決を目指し取り組む3か年のプロジェクト(H27~)の一環で,ハワイでのグローバルスクール実施。生徒徒71名参加 | |
2016ひろしま総文~第40回全国高等学校総合文化祭開催 | 高校生による国内最大の芸術文化活動の祭典を広島で開催。秋篠宮殿下並びに眞子内親王殿下の御臨席を賜る。 | |
8月 | 広島名物に合う低アルコール日本酒「ひろしま一途な純米酒®」シリーズの商品化 | 県が開発した技術により醸造した,広島の名物料理と一緒に楽しむ低アルコール酒の第2弾「お好み焼に一途な発泡清酒」発売 |
リオデジャネイロ・オリンピックで広島ゆかりの選手が活躍 | 庄原市出身金藤理絵選手/競泳女子200M平泳ぎ金メダル。広島市出身山縣亮太選手/陸上男子400Mリレー銀メダル など | |
大規模農業団地へ参入した農業法人によるキャベツ「初定植祭」開催 | 大規模農業団地原山地区(安芸高田市)において,イオンアグリ創造(株)がキャベツの大規模栽培を開始 | |
グローバル未来塾inひろしま(~2月) | 次代の国際平和貢献人材を育成するため,高校生等を対象に新たに開校。1期生22名が,約半年間,英語表現力や国際的課題について学ぶ | |
ひろしまジュニア国際フォーラムの開催 | 海外及び県内の中・高生等83名が国際平和について議論し,その成果を「広島宣言」として,世界に発信 | |
広島県「みんなで減災」備えるフェアの開催(~9月11日) | 災害時の非常持出品や備蓄品を「備える」行動を県民に促すため,9月1日の「防災の日」前後の機会を捉え,防災用品の購買促進と普及啓発を実施(参加店舗~約1,600店) | |
ひろしまラウンドテーブルを開催 | 「国際平和拠点ひろしま構想」に掲げる「核兵器廃絶のロードマップへの支援」を具体化するため,核軍縮・軍備管理に向けた多国間協議の場として開催 | |
ひろしま里山ソーシャル・カフェ(~3月) | 中山間地域が抱える様々な課題を解決し,地域を生まれ変わらせるためのアイデアを,ワールド・カフェ形式で考え,語り合える場として計6回開催 | |
国際平和シンポジウム開催 | ひろしまラウンドテーブルの参加者により,核軍縮を巡る現状や今後の展望等について,会議での議論等を分かりやすく伝えるシンポジウムを開催 | |
性被害ワンストップセンター ひろしまの開設 | 性被害にあわれた方がプライバシーを守られながら,ワンストップで支援を受けることのできる24時間365日対応の相談窓口設置 | |
宮島口地区旅客ターミナルの設計者を選定 | 多くの観光客が訪れる世界遺産宮島の玄関口にふさわしい旅客ターミナルの整備に向けて,公募型建築プロポーザルにより設計者を選定 | |
配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する基本計画(第3次)策定 | 男女の人権が尊重され,配偶者からの暴力におびえることなく安心して暮らすことができる社会の実現に向け,「基本計画(第3次)」を策定 | |
9月 | 第1回「欲張りライフ懇談会」を三次市で開催 | 県の目指す姿「欲張りなライフスタイルの実現」をテーマに,横山雄二アナウンサーと知事が三次市で語り合いました!(来場者約400名) |
広島カープ25年ぶりのセ・リーグ優勝 | 多くの広島県民が待ち望んだ悲願達成! | |
県庁(本庁)の管理職を対象にして「どこでもワーク」を拡大 | モバイル型端末を導入し,出張におけるすきま時間の活用など生産性向上を目指して庁内で部分的に取り組んでいた「どこでもワーク」を拡大 | |
知事,市長,商工会議所会頭とサンフレッチェ広島会長の4者による意見交換(2回目) | 県・広島市・商工会議所・サンフレッチェ広島の4者が協力して整備に向けて取り組むこと。候補地は,現在の二案を残しつつ,中央公園広場をその他の候補地として,4者が協力して検討することに合意 | |
広島県「みんなで減災」推進大使による防災教室の開催 | ひろしまバスまつり会場において,気象実験モデル体験,推進大使による名刺配布,イベントステージでの気象に関するクイズの実施(参加者約1万5千人(主催者発表)) | |
広島東洋カープの黒田博樹選手,新井貴浩選手に県民栄誉賞授与 | 日米通算200勝,通算2,000本安打の偉業を称え,広島東洋カープの黒田博樹選手,新井貴浩選手に,県民栄誉賞を授与 | |
「第3回ひろしまシェフコンクール」「第2回和食料理人コンクール」開催 | 食に関わる一流の人材を発掘・育成する取組として,西洋・和食の若手料理人を対象としたコンクールを開催 | |
10月 | 不妊検査費助成事業の助成対象範囲等の見直し | H27から開始の「不妊検査費助成事業」について,助成対象の範囲等を見直し,不妊検査のみから一般不妊治療にまで拡大 |
障害者スポーツ分野に係る連携協力に関する協定締結 | 障害のある方々が,スポーツ活動を通じて,生き生きと活躍する社会の実現へ向け,広島大学, 県障害者スポーツ協会,非営利法人STANDと協定 | |
オール広島創業支援ポータルサイト「ひろしまスタータ-ズ」を開設 | 創業に興味のある方や新しいことにチャレンジしてみたい方がワンストップで知りたい情報を収集することができるポータルサイト開設 | |
カルビー(株)新商品開発拠点「Calbee Future Labo」の開設 | 創業の地「広島」に,「社外との協業」をキーワードとして,新たなコンセプトのヒット商品を開発する新商品開発拠点を開設 | |
2016国際平和のための世界経済人会議開催 | フィリップ・コトラー教授による基調講演に続き,国際平和実現に向けた経済界及びマーケティングの役割について活発な議論を行った | |
たてものがたりフェスタ2016 | 多くの人々に県内の魅力ある建物を訪れてもらえるよう,民間発意によるイベントと連携し,魅力ある建物「100選」を中心とした建物見学会を開催 | |
2016 日米医療機器イノベーションフォーラム in 広島開催 | 世界最大の医療機器市場,かつ最大の生産国である米国と,日本の医療機器,ヘルスケアの関係者が一堂に会し,議論するフォーラム開催 | |
県内企業働き方改革取組実態調査結果公表 | 働き方改革に取り組む県内企業の割合は約3割で,取り組んでいる企業の中でも進捗度合に差があることなどが判明 | |
海外LCCエアソウル 広島~ソウル線就航 | 広島空港で2社目の海外LCCとなるエアソウルが広島‐ソウル線に就航。週5往復 | |
「働き方改革推進・働く女性応援会議ひろしま」発足 | 働き方改革や女性の活躍促進を一体的・効果的に推進するため,「働く女性応援隊ひろしま」を発展改組。発足記念イベント開催 | |
庄原ダムの竣工式(完成式典)開催 | 堤高:42.0m,総貯水容量:701千㎥の治水・利水ダムが庄原市川西町に完成 | |
防災・減災に関する県民意識調査公表 | 「災害の種別に応じた避難場所・避難経路の確認」が5割を超えるなど,これまで重点的に進めてきた「知る」取組が浸透 | |
国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ2016」の開催 | 愛媛県と連携して国際サイクリング大会を開催し,国内外から,約3,500名の方々に参加いただき,高速道路を自転車で走行し,しまなみ海道の魅力を堪能していただいた | |
11月 | 広島名物に合う低アルコール日本酒「ひろしま一途な純米酒®」シリーズの商品化 | 県が開発した技術により醸造した,広島の名物料理と一緒に楽しむ低アルコール酒の第3弾「焼きがきに一途な純米酒」発売 |
広島県一斉地震防災訓練の実施 | 県内全ての小・中・高校生をはじめ,約62万人の県民が参加した一斉地震防災訓練(シェイクアウト訓練)の実施 | |
台湾における観光・県産品PR(トップセールス) | 外国人観光客誘致の重点市場である台湾において,春節・春期の誘客に向けたプロモーションの一環として,広島県の観光や県産品の魅力をPR | |
広島がん高精度放射線治療センター(HIPRAC)が,世界水準の施設として認定 | 国際的認定機関から,東アジアで初の世界水準の高精度放射線治療施設として認定 | |
働き方改革企業コンサルティング効果の実証事業の検証結果公表 | 取組ノウハウ不足の課題を抱える企業に対し,手順を踏んで経営者等に寄り添いながら取組方法を指導・助言することで有効に機能することを確認 | |
瀬戸川流域における治水対策を取りまとめ公表 | 平成28年6月豪雨による瀬戸川流域の浸水被害について,治水対策検討会を設置し,今後の具体的取組内容を取りまとめ,報告書を作成 | |
リオ・オリンピック金メダルの金藤理絵選手に県民栄誉賞授与 | 庄原市出身でリオ・オリンピック競泳女子200M平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵選手の偉業を称え,県民栄誉賞を授与 | |
12月 | 広島県体育・スポーツ知事表彰の実施 | リオ・オリンピックで活躍された,水泳競技の金藤選手や,陸上競技の山縣選手をはじめ,各種大会で活躍された広島県ゆかりの方々を表彰 |
(株)ドリーム・アーツが「おりづるタワー」に広島本社開設 | 東京に本社を置くIT企業が,広島市中区の「おりづるタワー」に『広島本社』を開設(平成28年度新設の本社機能移転助成第1号) | |
ひろしま里山・チーム500の設立 | 地域と関わりを持ちながら様々な活動をしている人たちが繋がり,活動の輪を広げていくための人材プラットフォーム。500人のリーダー育成を目指す | |
平成28年の県内交通死亡事故86人で過去最少達成 | 年間交通事故死亡者数90人以下を目指した「アンダー90作戦」に官民一体となって取組み見事目標達成 | |
1月 | メキシコオリンピック委員会関係者の視察が実現し,東京五輪事前合宿に大きく前進 | 受入施設のハード面や,受入サポートの面において高い評価を得,5月に会長をトップの代表団が来広して基本合意を締結することを確認 |
2月 | 第2回「欲張りライフ懇談会」を福山市で開催 | 鉄人,衣笠祥雄氏と知事が福山を来訪。県の目指す姿「欲張りなライフスタイルの実現」をテーマに,語り合いました!(来場者約400名) |
保育施設長が「イクボス宣言」 | 広島県の保育施設長が知事とNPO法人ファザーリング・ジャパンの安藤代表理事を立会者とし,「イクボス宣言」 | |
『遊び 学び 育つひろしまっ子!』推進プラン策定 | 本県の乳幼児期の教育・保育の基本的な考え方や,それを実現するための施策の具体的な取組をまとめた推進プランを策定 | |
県営鞆町鍛冶駐車場供用開始 | 鞆地区における駐車可能台数の不足により,観光交通が町中に入り込むことで生じている県道の渋滞緩和を目的として整備 | |
「移住希望地域ランキング2016」で全国4位 | 東京に開設している「ひろしま暮らしサポートセンター」でのサポート強化などにより,圏外(H25)⇒18位(H26)⇒6位⇒4位とランクアップ | |
3月 | 広島県「みんなで減災」備えるフェアの開催(~3月20日) | 東日本大震災が発生した3月11日前後の期間に防災用品の購買促進と普及啓発を実施(参加店舗~約2,100店) |
豪華客船「クイーン・エリザベス」再入港 | 客船「クイーン・エリザベス」が広島港五日市埠頭に再び入港し,一般見学会(船内・船外)や上屋内でステージイベント,飲食・物販等を実施 | |
カサゴ集中放流の開始(~3月24日) | 県東部海域において,漁業者らによる通常のカサゴの種苗放流に,10万尾を上乗せして放流する取組を開始 | |
イノベーション・ハブ・ひろしまCamps(キャンプス)オープン | 新たなビジネスや地域づくりなどにチャレンジする多様な人材が出会い・交流することのできる「常設の場」として広島市中区に開設 | |
県民参加型の交流プロジェクト「ひろしま さとやま未来博2017」開幕(~11月) | 中山間地域への共感を得るためのシンボルプロジェクトや,地域づくりの多様な活動を後押しするココロザシ応援プロジェクトなどを展開 | |
若者ビジネスプランコンテスト「びっくり!広島」最終プレゼンテーション開催 | 全国の高校・大学生等を対象に「あなたの気づきを世界の驚きに」をテーマにビジネスアイデアを募集。スキルアップセミナーや予選を経て優秀者を表彰 | |
広島空港の経営改革に係る県の基本方針を策定 | 空港活性化の方針や実施スキームなどを盛り込んだ「広島空港の経営改革に係る県の基本方針」を策定 | |
ひろしま都心活性化プラン策定 | 本県の持続的な発展に向けて,広島市都心部の中枢拠点性の向上を図るため,広島市と連携して策定 | |
広島西飛行場跡地利用計画策定 | 平成25年度に策定した広島西飛行場跡地活用ビジョンの具体化を図るため,広島市と共同で策定 | |
東広島寺家産業団地概成 | 東広島市と共同で整備している東広島寺家産業団地が概成。全ての区画において立地企業決定済み |
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