研究員日記 平成27年4月~平成28年3月
当センターの研究員が日記を書きます。謎多き?研究員の日常を少しだけご紹介します。
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平成28年3月30日 農業技術センターの日の出
前日,雲一つない空に真っ赤な太陽が昇りました。
最後に記念の写真をと,農技Cで最後の日の出を迎える本日(3/30),カメラを構えて農技C屋上で待っていましたが
あいにくの薄曇り。わずかに茜雲と,ぼんやりとした輪郭の太陽が見えるに留まりました。
まぶしい太陽ではありませんが,でも,ゆっくりと着実に,雲を押しのけるように昇りました。
何だか,農業の今の姿を見るようで,感慨深いものがありました。(ズームして撮った太陽が右側の写真です。)
県庁生活37年,最後の4年間はここ農業技術センターで過ごしました。
明日3/31は退職の辞令を頂きます。
県庁生活を一言でいえば,とにかく農家に負けない仕事をしようと,自分なりに頑張って来たつもりでしたが,実のところ
多くの皆様に支えられて何とかここまでたどり着くことができた…というのが,正直なところです。
朝星夜星の生活ともお別れです。皆様ありがとうございました。
(技術支援部W)
平成28年3月28日 1年を振り返って
昨年春に研究員として新規採用されてから,1年が経ちました。
栽培技術研究部花き担当となり,栽培の基礎を学び,除草剤試験なども行いました。
初めて経験することばかりで,あっという間に時間が過ぎていきましたが,先輩方の指導を受け,できることも徐々に増えてきました。
写真は現在栽培中のユリです。ビニールハウスの中は暖かく,どんどん大きくなっています。
栽培・研究ともにまだまだ覚えることが山積みですが,2年目も頑張っていきたいと思います。
(栽培技術研究部 T)
平成28年3月28日 アスパラの萌芽
各地で桜の開花宣言が告げられています。晴れの日が続き,春本番を迎えていますが,風はまだ幾分冷たさを残しています。
さて,写真(左側)は,農業技術センターのアスパラの露地圃場です。ここのところの陽気で一部萌芽が始まっています。昨日は頭がちょこんとのぞく程度だったのに,今日は,5センチくらいになっています。ただ,朝夕の冷え込みのせいか,アントシアンがたまり,赤紫色になっています。
カメラを引いてよく見ると(写真右),その右側に,散布した堆肥を持ち上げるものあり! 弟か妹か・・・
もう暫くするとアスパラの季節を迎えます。
※農技Cでは,本県の野菜の重点推進品目の一つであるアスパラガスの安定多収技術の確立のため,深耕・暗渠設置の効果検証と低コストハウスの開発に取組んでいます。(技術支援部W)
平成28年3月22日 春の芽生え
三寒四温の繰返しを経て,3月半ばから鶯が鳴き始め,どことなく日差しが柔らかく感じられ,それとともに山から吹き下ろしてくる風も心なしか暖かくなってきました。
昼休みに散歩していると,ほ場の雑草が,枯れたセピア色から,日に日に緑色の面積を増やしてきていることに気づきます。その中にカンサイシロタンポポ,オオイヌノフグリなどの花が咲いていました。
連休前には生えていませんでしたが,3日間暖かかったのか,貯水池の斜面に,土筆がたくさん生えました。
また,貯水池横の道を歩いているとナシの花が咲いていました。
新しい息吹をあちこちで見たり,感じたりすることができるようになってきました。
春はもうすぐそこまで来ています。(管理二課 T)
(左から オオイヌノフグリ,ホトケノザ(七草ではない),カンサイシロタンポポ,ナシ,つくし)
平成28年3月11日 サンクスパーティー
農業技術センターでは,退職される職員がおられる年度には,3月に「サンクスパーティー」と称する送別会を有志で開催しています。
本年度は,2名のWさんを囲んで「サンクスパーティー」を開催しました。
お二人とも,長い間,ご苦労さまでした。
(参加者より)
平成28年3月8日 研究成果発表会
農業技術センターの研究成果発表会を開催しました。
本年度は,「競争力のある米作り」をテーマに開催したところ,149名(63%が生産者)の参加があり,久しぶりに講堂内が満席となりました。多くの方々にご参加をいただき,ありがとうございました。
基調講演では,石川県野々市市で営農されている,株式会社ぶった農産の佛田利弘社長に,「限られた経営資源の複合化と研究開発でコメ経営を変革~ぶった農産の取組みと経営改革の歩み~」についてご紹介頂きました。
続いて,広島県での米に係る農業施策や,当センターでの最新の成果(業務用米の品種選定,県奨励品種「恋の予感」の多収施肥法,多収性水稲品種の省力・多収栽培技術,浮き楽栽培等)をご紹介しました。
参加された方々のアンケートでは,タイムリーな企画を歓迎する一方,発表方法(時間,解り易さ等)や施設(マイク等)の改善に関する声も沢山いただきました。
せっかく,お越しいただいたのに,時々,聞こえにくい場面があり,申し訳ありませんでした。
今後,皆さんから頂いた貴重なご意見を活かし,もっと解り易く,お役に立つ,研究成果発表会にしていきたいと思います。
来年も,多くの皆さんのお越しをお待ちしています。
(貢献度の高い農業技術センターを目指す職員より)
平成28年3月7日 今日は,朝霧・・・のち晴れ
1週間前の3月1日の朝には,農業技術センターの庁舎やビニールハウスに真っ白な雪が積もっていましたが,今朝は,センター周辺で朝霧が発生し,庁舎やグラウンドなどは幻想的な雰囲気を漂わせていました。
その後,晴れ間が覗いたので,センターの裏庭を歩いてみれば,ブルーベリーや沙羅の木の新芽が大きく膨らんでいました。
考えてみれば,暦(二十四節気)はすでに啓蟄。着々と季節は移り替わっています。(本所N)
平成28年3月1日 今日は,一日中なごり雪・・・
3月1日を季節の区分でみると,二十四節気(にじゅうしせっき⇒1年を24等分した期間)では「雨水(うすい)」とされ,七十二候(しちじゅうにこう⇒二十四節気をさらに5~6日ずつの3つ[初侯→次候→末候]に分けた期間)では「末候の草木崩動(そうもくめばえいずる)」とされています。
「雨水」は「雪が雨に変わり,雪や氷は溶けて水になる」,「草木崩動」は「草や木が芽を吹き始める」という意味で,春の訪れを感じさせる用語です。
でも,今朝は,農業技術センターの庁舎やビニールハウスなどは真っ白な雪景色でしたし,今日は雪が降ったり止んだりの,とても寒ーい一日で,「春近し」とは思えないような天気です。
とは言え,ガラス室やビニールハウスの中に足を踏み入れたら,デンドロビウムの花が咲き,イチゴの花や果実が見みられ,少しほっこりした気分になりました。(本所N)
平成28年3月1日 3月1日はデコポンの日 では広島の旬のカンキツ類は・・・
今朝,インターネット(3月1日今日は何の日~毎日が記念日~)を見ていたら,「3月1日はデコポンの日」とありました。
ちなみに,そこには,「デコポンの日⇒日本園芸農業協同組合連合会が制定。1991(平成3)年のこの日,柑橘類の一種・デコポンが初めて出荷され,東京の果実市場で取引された。」とありました。
デコポンは,全国で親しまれている柑橘ですが,広島県も生産量全国4位(8%)の産地です。
広島県では,この他にもランキング上位の果物は,「レモン」,「ネーブルオレンジ」,「はるか」,「アンセイカン(安政柑)」などがあり,瀬戸内の温暖な気候を生かして,多様なカンキツ類を栽培しています。
また,広島県が独自に育成した品種も,近年,販売が始まっています。育成4品種をご紹介しましょう。
■「イエローベル」:レモンの新種です。ほぼ種無しで,皮が薄くて果汁が多いことが特徴です。マイルドな酸味・香りは,飲料や和食にも合うようです。
■「広島果研11号」:11月下旬から食べられる早生のカンキツで,「マイルド清見」の名前で販売されていています。オレンジの香りが爽やかな品種です。カットフルーツでどうぞ。
■「安芸の輝き」:「デコポン」と味,香り,形は同じですが,減酸が早く1月下旬ころから食べられるようになった品種です。寒波被害のリスクを軽減できますし,デコポンの味を楽しめる時期を広げることができました。
■「黄宝」:ブンタンの風味を引き継ぎつつ,剥皮しやすく,種無しとなった食べやすい品種です。カンキツが品薄となる4月以降が適食期です。
販売量はまだ少ないですが,店頭で見かけられたら,是非,手に取ってみてくださいね。(技術支援部 K)
平成28年2月26,29日 成績検討会
農業技術センターで実施している試験研究課題については,例年,2月頃に成績検討会を開催しています。
今年度は,26日(金)に果樹研究部で,29日(月)に栽培技術研究部と生産環境研究部で成績検討会を開催しました。
今回は,両日とも,技術支援部員が講師となって,農業技術センターでの知的財産活動の取組みの振返りと,県内産業や県民の皆様のために知的財産を役立てるための勉強会も実施しました。
その後に続く成績検討会は,それぞれの研究員が1年間精魂込めて取組んだ成果を検討する場ですので,皆,真摯に意見交換していました。
本年度も多くの成果が得られましたので,各研究部とも,検討後に研究成果情報の素材を選びました。
本年度に得た成果の一部は,既に県内の産地でご紹介したものもありますが,得られた成果の大半は,来年度以降に現地で実証したり,このホームページでご紹介可能なものもありますので,今しばらくの間,楽しみにお待ちください。
(貢献度の高い成果を目指す一参加者より)
平成28年2月25日 出勤したら,久しぶりの雪景色・・・
広島地方気象台は,「2月14日午前10時30分ごろ中国地方(山口県を除く)に 春一番が吹いた」と発表しましたが,三寒四温とはよく言ったもので,ここ数日は上空に寒気が入り日中も寒さを感じます。
今朝は,農業技術センター(本所)のある八本松では,うっすらと雪景色を呈していました。ここでも珍しくなった藁屋根にも。
梅の花も咲き始め,小麦も伸長し始めていましたが,いずれも雪で白くお化粧されており,春の訪れも一休みといったところでしょうか。
本格的な春の訪れが待ち遠しいこの頃です。(本所N&O)
平成28年2月18日 平成27年度 研究成果発表会を開催します
3月8日(火曜日)13時から農業技術センター研究成果発表会を開催します。
基調講演では 株式会社ぶった農産 代表取締役 佛田利弘様をお招きして
限られた経営資源の複合化と研究開発でコメ経営を変革~ぶった農産の取り組みと経営改革の歩み~についてお話しいただきます。
申込不要,入場無料です。
皆様のお越しをお待ちしています。(技術支援部O)
平成28年2月12日 広島総研の知財活動全体発表会で農技Cの知財活動事例を紹介しました
広島県立総合技術研究所では,平成25年10月から特許庁より派遣された公設試知財アドバイザーの支援により知的財産活動の強化を進めています。
この度,これまでの知的財産活動の取組みを振返り,さらに県内産業や県民の皆様に役立てるため,広島総研全体での発表会(勉強会)を実施しました。
この発表会では,農業技術センターだけでなく,他の技術センターからも特徴的な取組み事例の発表がありました。
当センターからは,技術支援部の吉村研究員が 『防蛾LED照明技術の開発』を例に,知的財産活動などを通して見えてきた我々の『あるべき心構え』を端的に伝え,多くの聴講者を唸らせるほどの印象深いものでした。
特に,センター長は,『強みは当たりまえの中にある』という一言に強い共感を得たようで,早速,『この発表内容は,当センターの全ての研究員で共有すべきだ!今月末までに共有する場を設定しよう。』とやる気満々。。。職員全体の意識統一を進めています!
当センターでは,知的財産を県民の財産として,しっかりと管理・活用する基盤づくりを着々と進めています。(農技Cの聴講者より)
平成28年2月9日 人権講演会を開催しました
県立広島大学の都留先生に講師をお願いし,今年度第2回の人権講演会を開催しました。
「子どもの人権(子どもの貧困をどう見るか~社会保障の立場から)」について講演していただき,人権問題について理解を深めることができました。(管理課N)
平成28年2月4日 広島バイオ研究成果発表会で農技Cの「防蛾LED照明技術」の取組みを紹介しました
広島バイオテクノロジー推進協議会主催のバイオテクノロジー研究成果発表会が,広島市まちづくり市民交流プラザで開催されました。
研究成果発表会では,広島県立総合技術研究所から3課題のほか,県内にある各大学から3課題,国立研究開発法人から2課題,県立高校から1課題,合計9課題の発表がありました。
農業技術センターは,「農作物に影響しないLED光による防蛾照明技術」というタイトルで生産環境研究部の杉本副主任研究員が発表しました。
防蛾照明技術とは,黄色光を利用して害虫であるヤガ類を寄せ付けない技術で,従来から果樹などで用いられていますが,光に敏感な作物に対して使用できませんでした。しかし,農業技術センターとシャープ(株)は,LEDを用いて,黄色光を特定のパターンで点滅させることで,光に敏感な作物であるキクの開花に影響を及ぼすことなく,ヤガ類であるオオタバコガやハスモンヨトウを寄せ付けない技術を開発しました。また,従来の防蛾照明技術と比較すると,LEDを使用することで,消費電力を大幅に減らすことにもつながりました。開発した技術を基に製品化されたLEDランプは,2016年春にシャープ(株)から市販される予定です。農業技術センターでは,防蛾効果の検証,適用できる作物の拡大,効果的な設置方法等を明らかにし,より優れた技術への改良を図っています。
(バイオ発表会出席者より)
平成28年2月1日 農業技術センター育成のレモン「イエローベル」の試験販売が始まりました
まだまだ生産量は少ないですが,県内では広島市内6つの店舗で販売されていて,ばら売りと袋売りがあります。酸味がマイルドで,種子が少なく,果汁が多い「イエローベル」。丸~長丸の形で,レモンより少し赤みが濃いです。フルーティでやさしい味と香りは,生果汁をドレッシングや酎ハイに使ったり,魚料理など和食にも合うようですよ。(技術支援部K)
平成28年1月21日 産業医の中田先生に農業技術センターの職場巡視に来ていただきました
農業技術センターの概要,施設配置,職員の健康管理状況等の説明後,
農機具庫,執務室,調査室等を巡視していただき,職員が健康で安全に働き続けるためのアドバイスをいただきました。(管理課N)
平成28年1月18日 初雪
今まで降ったか降らないかわからないほどの雪はありましたが,初めての積雪です。
昨夜から吹雪でたくさん積もるのかと思っていたら案外夜中には降らなかったと見えて朝は滑ることなく犬との散歩もできました。
安心して(ちょっと期待して)出勤すると道の上は雪のスネークダンス状態です。向こうの山はもちろん家も見えません。前を行く車もかすみますが横の道から出てくる車の確認が遅れます。
昨年の雪の凍結でスタッドレスタイヤを新装したので大丈夫と思っていましたが見えなければ性能も発揮できないのです。
まあともかく確実にとゆっくり運転して時間には到着しました。
雪の舞い散る写真をと撮ってきましたがなかなかうまく表現できません。正月4日の初出勤日も立ち込める靄で写真を撮って乗せようとしましたが駄目でした。
この雪は軽い雪で風上にはあまり積もらず風よけのあるところにたまっています。まあ寒いのが嫌いで外で我慢できないのが悪いのですが。(技術支援部0)
平成28年1月15日 果樹研究部の貯水池の状況は ?
東広島市安芸津町の果樹研究部には,貯水池があります。
平成26年秋から貯水池の水面に赤いウキクサが突然繁殖し,平成27年4月16日の研究員日記で紹介しましたように,アンツーカーのテニスコートのように水面が赤く覆われました。
貯水池の水は果樹研究部の研究圃場で栽培している果樹へのかん水用として欠かすことのできない資源です。
このウキクサが給水用のポンプや配管内に大量に吸い込まれますと,水の取り込みやかん水作業に支障がでてしまいます。
このため,こうした支障が出ないように,職員が協力して春先から幾日も撤去作業を繰り返しました。
その後,貯水池内に僅かに残ったウキクサも,初夏頃から減少し,真夏には見かけなくなり,現在も見られない状況が続いています。
これで,突発した懸案事項がやっと解決できたかと思うと,一安心です。
過去にも赤いウキクサが繁殖したことはなく,貯水池に流れ込む川や周辺の池から水の流れ込み等もなく,このウキクサは,カモやサギ等の鳥に付いて持ち込まれたのでしょうか。
なんとも不思議な出来事でした。
(次長C)
平成27年12月25日 冬の寒さからミカンの木を守る,農業資材「寒冷紗(かんれいしゃ)」を被覆して新年の準備ができました
今年は暖冬傾向ということですが,果樹研究部では,12月中下旬にミカンの木に防寒資材「寒冷紗」をかけました(写真1)。この作業は,試験に使う大切な木や1月以降に収穫する果実を冬の寒さから守るために行っています。寒冷紗の内側から見てみると,接ぎ木をして今年伸びた若い枝には,稲わらの束をさらに巻いて暖かくしています(写真2)。
この作業はプラスチック製の竿を使って,職員が5~6人1組で掛け声をかけて安全を確認しながら行っています(写真3)。
(果樹研究部 N)
平成27年12月21日 酒造好適米選抜中
秋に田圃に展開した株を草丈や熟期,株のボリューム等で選び,掘り取りました。
掘り取った株を玄米品質や心白の形状等で,さらに絞り込む作業を作業棟の中で現在行っています。
写真手前の山盛りの株がこれから選抜作業を行う株です。右の男性が小型脱穀機(青い機械)に2~3穂をかけると,その籾が左側の小型籾摺り機(上が白で下が青色の機械)に運ばれ,玄米となってが出てくるようになっています。出てきた玄米を黒い皿にとって左の女性がみているところです。玄米品質や草姿からこの株を選ぶか捨てるかが判断されます。女性が右手に持っている株は,はたして選ばれたか,捨てられたのか?
寒い時期に行う,ぢみーな作業です。(栽培技術研究部 K)
平成27年12月18日 米と大豆の等級検査
本年試験を行った水稲と大豆について,穀類の品質検査を受けました。
一般には米の場合,玄米を品質上位から1等,2等,3等,規格外の4段階に分けます。ここではさらに等級内を上,中,下の3段階に分けた10段階で評価してもらいます。
本日は,等級検査の専門家「広島県JA農産物検査協議会」の末田さんに来所頂き米280点,大豆30点ほどの検査を受けました。さて,今年の出来は?(栽培技術研究部K)
平成27年12月15日 冬の訪れ
冬になるのを待ち構えていたように,11月になると間もなく果樹研究部内の貯水池に冬の渡り鳥のカモが飛来してきました。その後,しばらく暖かい日が続いていましたが,瀬戸内海に面した,温暖な東広島市安芸津町でも11月下旬から急に冷え込みが厳しくなりました。
果樹研究部内の楓(かえで)の葉も色づいて落ち,ブドウの葉も風に吹かれてはらはらと舞い落ちています。
屋上から瀬戸内海を眺めれば,冬の味覚である,広島特産の牡蠣(かき)の筏(いかだ)が見えます。この季節は,空気が澄み,天気が良い日には,四国まで見えることもあります。
冬は確実に訪れてきています。(管理第二課T)
平成27年12月11日 事前研究課題内部評価
農業技術センターから提案する来年の新しい研究課題について,センター内部の事前評価がありました。農業技術センターでは,新しい研究課題を提案するときには,より良い提案になるように,提案者からプレゼンテーションを行ってもらい,それぞれの提案を評価するだけでなく,提案者に対して質問をしたり議論をしながらブラッシュアップを行っています。今回提案された研究課題は,次に総合技術研究所全体に提案されますが,その中から,多くの研究課題が採択されるよう頑張っていきます。
(RS)
平成27年12月10日 農業技術センターの親睦会
農業技術センターでは,東広島市の八本松地区で野菜・花き・普通作物(水稲など)を,安芸津地区で果樹(レモン,ブドウなど)を対象とする研究開発と技術支援を行っています。
このため,夫々の勤務地毎に親睦会があり,現在の会員は,八本松地区では67名,安芸津地区では38名となっています。
本日は,遅ればせながら八本松地区の親睦会の総会が開催されました。
近年の主な親睦行事としては,八本松地区ではダーツ大会,安芸津地区ではソフトバレーボール大会,フラワーアレンジメント研修会,各種懇親会(歓迎会,収穫祭,送別会等々)となっており,さすがに果樹を扱う安芸津地区では活動の根が広く張っていますね。
ちなみに,10年前の総会資料から当時の状況を覗いてみますと,会員数は,八本松地区では122名,安芸津地区では52名でした。また,当時の活動は,安芸津地区では現在とほぼ同じ内容でしたが,八本松地区では,親睦旅行,親睦会機関誌発行,ボーリング大会,ダーツ大会に加え,ソフトボール部とテニス部への活動助成(用具購入)等々,活発な活動が行われていたことが伺えます。「10年ひと昔」という言葉がありますが,こうして10年前と比べると,時代の変遷が感じられます。
今年は,12月の親睦会行事として,八本松地区ではダーツ大会,安芸津地区ではフラワーアレンジメント研修会が計画されています。
八本松地区には,10月に開催された広島県職員東広島地区ダーツ大会(団体の部)で優勝した実力者3名も揃っていますので,親睦を深めつつ楽しみながら競って,クリスマスプレゼントとなる賞品のゲットに向けて大いに実力を発揮してください。
(八本松地区の親睦会長より)
平成27年12月10日 農業機械の一斉点検と格納庫の大掃除を行いました
12月10日(木),農業機械の一斉点検を行いました。
毎月1回,トラクター等の機械をみんなで点検し,安全な運行に努めています。
点検方法やメンテナンス方法をみんなで勉強することは,機械を長く安全に使うためには大切なことです。
この後,年末恒例の格納庫の大掃除を行いました。
(管理課 N)
平成27年12月2日 防火パレードのお客様
かわいらしい原保育所の皆さんが防火ポスターを持ってきてくださいました。
「天ぷらするとき 火の用心」
「たばこをする(う?)とき 火の用心」
「火遊び危ない 火の用心」 火の用心火の用心 とえらく具体的な言葉ですが昔の「マッチ一本火事の元」と言ったってマッチそのものが無いのだからわかりませんよね(だけど今の子はたくさん覚えなきゃならないから大変だなー!)。
とはいえ,ちゃんと拍子木も打って(年長さんだけ,あとは拍手で)立派に防火パレードを行われました。(技術支援部0)
平成27年11月30日,12月2日 農業大学校の講義を当センターで実施
それぞれ花コース,野菜コースのみなさんでしたが充分研究員の意は伝わりましたか?
懐かしい教授の顔も見られましたが,学生の皆さん自分の好きなことを今充分にやっておいてください。(技術支援部0)
平成27年11月27日~28日 エコイノベーションメッセinひろしま2015に出展しました
11月27日(金),28日(土)に広島県立広島産業会館にて開催されたエコイノベーションメッセinひろしま2015に出展しました。エコイノベーションメッセは,環境とイノベーションをテーマに地域のあり方や技術を企業と共に考える展示会です。
当所からは,『農作物の生育に悪影響を与えない害虫防除用LED照明』についての成果を出展しました。(技術支援部W)
平成27年11月27日 消防訓練を実施しました
11月27日(金),東広島市安芸津町の果樹研究部において,消防訓練を実施しました。
朝9時に2階実験室から火災が発生したことを想定し,通報,初期消火,避難の訓練を行いました。
避難後,消火器の使用説明を受けた後,参加した職員による実際の消火器を使用した模擬消火を行いました。
今年3月末に,近く山林で山火事が発生し,火災は身近なことと感じております。
消防訓練を通して,防火に対する意識を高めることができました。(次長C)
平成27年11月26日 優秀発表賞受賞
当センター栽培技術研究部の坂本隆行副主任研究員が
園芸学会中国四国支部の平成27年度優秀発表賞を10月31日受賞しました。
発表の「アスパラガス全期立茎栽培における通路幅が長柄収穫ハサミを利用した収穫の作業性に及ぼす影響」
が評価されました。
http://www.jshs.jp/modules/branch/index.php?content_id=6
平成23年度の石倉さん受賞以来の事です。(技術支援部O)
関連する研究成果
平成21~23年度 農林水産政策を推進する実用技術開発事業 アスパラガス収穫作業の「つらい姿勢をゼロ」とする軽労・省力化技術の開発 平成24年度 成果移転促進事業 アスパラガス収穫ハサミ”つかみタイプ”の作業性の検証
平成27年11月25日 県立広島大学でフィールド科学の特別講義を行いました
11月25日に庄原市七塚町にある県立広島大学庄原キャンパスに出張し,「地域との連携による農業技術の研究開発と技術支援」をテーマに,生命環境学部の主として1年生を対象に90分のフィールド科学の特別講義を行いました。
当日は生憎の雨でしたが,会場は若さ溢れる学生170人の熱気でいっぱいでした。私は,冒頭でマイクが壊れるアクシデントにもめげず,当センターの使命と地域連携に係る業務の紹介,とくに果樹(温州ミカンやレモンなど)を中心とした技術支援や研究開発の活動と苦労話をさせていただきました。講演の最後には,学生の皆さんに卒業後の進路として農業職員として広島県や技術センターへの就職を懇願してお別れしました。(果樹研究部N)
平成27年11月18日~11月20日 アグリビジネス創出フェア2015に出展しました
11月18日(水)~11月20日(金)の3日間,東京ビッグサイトで開催されたアグリビジネス創出フェア2015に当所の研究成果を出展しました。アグリビジネス創出フェアは,全国の農林水産・食品分野の最新技術や研究成果を紹介し,研究機関間や事業者との連携を促す場として開催されています。フェアの来場者は3日間で34,860名(主催者発表)とのことでした。当所からは次の4つの研究成果を出展し,来場された生産者,流通業,メーカーの方にPRして意見交換を行うことができました。
(1) 黄色LEDを用いた夜蛾類の行動抑制技術
(2) Naked培地による気化潜熱を利用したイチゴの年内収量の増加技術
(3) 広島ワケギ 球根植え付け機・調整機の開発
(4) モモの樹体ジョイント仕立ての開発
(技術支援部K)
平成27年11月20日 知財ポリシー,秘密情報管理説明会 意見交換会
先日,広島県立総合技術研究所の「知的財産ポリシー」の説明会がありました。研究成果を特許にしてしまうと生産者さんには使ってもらえなくなるのではないか,というもやもやした思いもあります。しかし,最近では企業と共同で技術開発を行うことも増えてきているので,知的財産の重要性も肌で感じています。参加した職員も,積極的に質問をするなど,熱心に勉強していました。
広島県立総合技術研究所の「知的財産ポリシー」は,次のページにありますので,興味のある方は,ぜひ見てください。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/hiroshima-soken/chizai.html
(RS)
平成27年11月17日 やっと撤去
5月の重油流出事故以来,設置していた用水路のコルゲート管を撤去して,スッキリしました。
事故の発生により,下流及び地域の皆様,また関係機関の皆様には大変ご迷惑,ご心配をおかけしました。
二度とこのような事故が起こらないようにしますので,これからも農業技術センターをよろしくお願い致します。
(管理課 N)
平成27年11月16日 広島バイオフォーラムで農技Cの「新たな酒米育種」の取組みを紹介しました
広島バイオフォーラムが,広島バイオテクノロジー推進協議会の発足30年を記念して,「広島発バイオテクノロジーの現状と将来への展望」をテーマに,広島YMCA国際文化ホールで開催されました。
フォーラムでは,特別講演1題(広島大学・越智学長の「再生医療~関節軟骨再生~」),招待講演2題(広島大学・山本教授の「ゲノム編集の応用と将来」ほか),一般講演4題(畜産技術センター・福本研究員の「広島の和牛生産を支えるバイオテクノロジー」ほか)の発表がありました。
農業技術センターは,一般講演において,食品工業技術センターと一緒に「銘醸地広島を支えるバイオテクノロジー」というタイトルで講演しました。
農業技術センター栽培技術研究部の勝場副部長が「酒造好適米の育種」,食品工業技術センター生物利用研究部の大土井副部長が「清酒酵母の開発」について発表しました。
当センターの発表の中では,「酒どころ広島らしい高品質な‘売れる酒’の製品化」を目指して,平成24年度から10年計画で,JA全農ひろしま,広島県穀物改良協会,広島県酒造協同組合,農研機構-近畿中国四国農業研究センターおよび広島県立総合技術研究所(農業技術センター&食品工業技術センター)の5つの機関が共同研究している取組みを紹介しています。
当センターの発表に対しては,西条農業高校の生徒さんから,酒米の中心部にできる白くて不透明な‘心白(しんぱく)’と呼ばれる部分に関する質問がありました。
農業を学ぶ将来有望な生徒の皆さんに,酒米への高い関心を持っていただき,大変嬉しく思います。
平成33年頃には,この共同研究で育成された「新たな酒米」で造った『美味しいお酒』が誕生する予定ですので,現在高校生の皆さんも成人して試飲できるのを楽しみに待っていてください。
(フォーラムを支える聴講者)
平成27年11月16日 果樹研究部内の一斉清掃を行いました
11月16日(月)9時から15時まで,出張等用務で参加できない者以外の職員全員で果樹研究部内の秋の一斉清掃を実施しました。
午前は,普段行わない場所の草刈り,植木の刈込み及び片付けを,本館周辺から実施する班,貯水池周辺から実施する班の2つの班に分かれて行いました。
午後は,資材庫,貯蔵庫,車庫及び調査室等の大掃除を行い,併せて果樹研究部の不用備品を集積場所へ移動しました。
天候に恵まれ,作業がはかどり,建物周辺の草や植木等がきれいになりました。(管理第二課長)
平成27年11月14,15日 あきつフェスティバルへ出展しました
11月14日(土),15日(日),東広島市安芸津町の安芸津市民グランドで開催された,あきつフェスティバルへ出展しました。あきつフェスティバルは,毎年,11月の第2週の土日に開催される,安芸津地域のお祭りで,地域の特産品の販売,ステージでのイベント等が行われています。
開発した技術や品種を紹介したパネルおよび果実の展示,およびこれらのパネルに関する簡単なクイズを行って,正解した方にはミカンやレモンの果実をプレゼントしました。天候が悪い中,多くの方が,立ち寄ってクイズに参加して頂き,ありがとうございました。
果樹を扱っている果樹研究部は安芸津町にあり,クイズを通して地域の方々と触れ合うことができました。来年も出展する予定にしておりますので,クイズに参加してみませんか。
(次長C)
平成27年11月11日,13日 研究課題の進捗状況検討会を実施しました
農業技術センターで実施している試験研究課題については,例年,関係者が集まり,4月に設計検討会,7~8月頃に1回目の進捗状況検討会,11月頃に2回目の進捗状況検討会,2~3月頃に成績検討会を開催しています。
今月は,11日(水)に果樹研究部で,13日(金)に栽培技術研究部と生産環境研究部で2回目の進捗状況検討会を開催しました。
真剣な面持ちで資料と睨めっこしている参加者は,いずれも当センターの関係者です。
担当者がこれまでの進捗状況を説明した後に意見交換し,必要に応じて修正を図りながら,より良い成果を目指します。
今年も,着々と成果が得られつつあります。県内農業に貢献するため,頑張るぞ-。
(貢献度の高い成果を目指す一参加者より)
平成27年11月11日 来所御礼
関西の農業経営者約50名の方々が2日間の予定で広島県においでになり,初日,当センターで「浮き楽栽培法」と「稲の品種改良」を視察されました。稲作のベテランとお見受けする方々を前にまず講堂で詳細の説明を行いましたが,何度もうなずく方と首をかしげる方がおられて,皆様の反応がたいへん気になったものです。その後,葉菜類の浮き楽栽培試験ハウスを見学いただき,2時間はあっという間に過ぎました。翌日は県内の農業地帯を訪問する予定で観光は無しという硬派の団体様でした。(栽培技術研究部 蟷螂)
平成27年11月10日 JAグループ広島 新規就農者育成・支援事業
就農基礎研修第3回販売研修会が農業技術センターで開催され,20代から30代の若い新規就農者や就農に向けて研修中の若者20名余りが参加しました。
JA関係職員による就農計画づくりや野菜の流通対策についての講義に続き,農業技術センターから
は当センターの概要について説明,特に現在の研究のコンセプトとして,若者にとって魅力ある
農業経営を実現するため,イノベーション力のある技術開発に取り組んでいる事を説明しました。
具体的には,イチゴの高値販売のためのNaked培地利用,大規模経営に有利なアスパラガスの
電動収穫バサミ・母茎押倒し技術,省力・軽労化を実現するワケギの球根調製機・球根植え付け機,
農薬に頼らない夜蛾類の防除技術としてLED防蛾ランプなど,当センターが開発した最新の技術を
紹介し,研修生は熱心に聴講しました。
今回の研修を機会に,農業技術センターへ気軽に相談に来るなど,交流を深めて欲しいと思います。(技術支援部W)
平成27年11月7日 農業技術センターOB会が開催されました
農業技術センターつちくれOB会第33回総会が11月7日(土)に東広島市内で開催されました。
「つちくれOB会」は,元果樹研究所(安芸津)OBで組織されていた「くりおかOB会」を統合し,現在の会員総数は132名です。
今年の総会には,県内のみならず遠くは大阪からの来訪も含めて32名のOBが出席されており,多くの懐かしいお顔を拝見することができました。
今年は,午前中に地元・西条の酒蔵(賀茂鶴,福美人,亀齢)の見物を楽しみ,数々の美酒をいただきながら,ほろ酔い気分で酒蔵巡りを満喫しておられました。
この会には,毎年,センター長が現役を代表して出席しており,OBの皆さんと一緒にそぞろ歩きを楽しんだ後には,市内の居酒屋で開催された総会&懇親会にて,祝辞や近況報告をお伝えしてきました。
出席されたOBの皆さんからは,当センター職員に対し,多数の激励のお言葉を頂き,ありがたいことです。
午前中から少々お酒が入っていたこともあり,皆さんの口は軽やかであり,楽しい時はあっという間に過ぎ往きました。
この日は,地元の良さとのOBの皆さんの暖かい気持ちを再認識した一日となりました。
皆さんも,一度,ゆっくりと西条酒蔵通りのそぞろ歩きを楽しまれてはいかがでしょうか。
酒蔵の白壁や赤煉瓦の煙突の見える景色を眺めながら,文人による酒に関するモニュメントなどを楽しむのも,面白いですよ。
(センター長)
平成27年10月30日 第61回全日本花卉品種審査会ユーストマ審査会(10月出し)
トルコギキョウの審査会です。26の品種を審査します。審査の後,写真会でもやれば喜ばれるかもしれないと思いながら写したものですが。いろいろあるので白だけを取り上げるとこんな風になります。
ひたすらフリル豪華に・花弁を大きく(写真だと大きさが表現できない)・花弁を多く・バラに近づける・それぞれの思いがこもっていると勝手に感じていました。
審査の結果選ばれたのは白のひたすらフリル1とフラシュピンク5でした。(技術支援部0)
平成27年10月15日 体験学習
広島市内の中学2年生の方が職場体験に訪れられました。2日間と短期間でしたが色々な作業を体験していただきました。
礼儀正しく機敏な所作の清々しい生徒さんでした。この体験が将来の進路決定の一助としていただければ幸いです。 (技術支援部K)
平成27年10月14日 イチゴの栽培,順調です! でも,厄介な敵が・・・
イチゴの苗も順調に育ち,9月の上旬に収穫用ハウスに植え付けました!
植付から1か月が過ぎましたが,イチゴは順調に育っています。
今年植え付けた品種は,「さちのか」,「紅ほっぺ」そして「かおり野」です。
5月27日の記事でもふれましたが,「かおり野」はセンターで初めて栽培します。
「かおり野」は,早く収穫できる品種で,先週から花が咲き始めました!
他の品種は,蕾が出始めたところなので,随分早いですね。。。
花が咲くと,ミツバチの出番です。
健気にイチゴの受粉をしてくれるのです。
センターでもハウスにミツバチの巣箱を置いています。
そこへなんと!「スズメバチ」が襲いに来るのです。
先週から特に頻繁に襲来しており,先日も10匹以上駆除しました。
刺されない様に注意しながら,厄介な敵と格闘中です。
(栽培技術研究部 トマト研究員3号)
平成27年10月2日 秋も深まり もう紅葉も
センター内のそれぞれの場所で夏の名残と秋の深まりを写真に撮ってきました。
マリーゴールド,曼珠沙華,改良雄町,欅の紅葉,モミジの緑シダレの紅葉,枯滝の向かいにはアカシダレもあるのですが今は美しくありません。 (技術支援部0)
平成27年9月5日 一般公開
一般公開は無事終了しました。ふるさと産品協議会の方をはじめ朝早くからの準備も大変でした。ご苦労様でした。そしてありがとうございました。いろいろな行事は別のところへ写真があります。
予定にないものもありましたが,定番の折り紙はみなさんご存知のようでたくさんの人が集まりました。今年はスイカは重さではなくスイカ割でした。また迷路も皆さんに入っていただけました。来年も来ていただけると予定のないものが楽しめるかもしれません。(技術支援部0)
平成27年9月4日 花の品評会
朝早くから品評会に花が届きます。受付を済ませて会場へ。同じ種類の花をまとめて並べます 。そし
て皆さん真剣に評価 していきます。
今度はこの筋と移り変わり。最後に会議室に評価を持って集まります。賞をつけて壇上に華やかに!
賞状の授与 おめでとうございます。 (技術支援部O)
平成27年9月1日 インターンシップ
8月24日から28日の5日間インターンシップの大学生が職場体験に来られました。
室内試験補助や炎天下での稲刈り(しかも手刈り),アスパラの収穫作業等々幅広く,熱心に取り組んでいただきました。
今後の進路選択の一助となれば幸いです。ご活躍をお祈りいたします。 (技術支援部 K)
平成27年8月26日 一般公開 躍動中 迷路
一般公開に向けて,色々研究員も頑張っています。新しいパネルの制作や,出し物の模型製作,そしてこの迷路も!
迷路といってもイネで造るので大変です。稔った稲を刈って造ります。植物で造る迷路は迷路のところへ植えないで空
地を作って造ります。
イネの場合はそんなことをすると周りの稲がよくできて,かすかに跡が残るか残らないかという風になります。ですから
天候任せ・運任せで,できる条件の時もあれば,そうでない時もあり,当日遊べるかどうかも運任せ!今年は遊べると
良いですね。設計図を持って頑張っているKさん,刈っているK,Sさん大変ですね。私もこんなの作るのは大好きなの
ですが,一斉清掃の後遺症が肋骨筋肉を甚振ります。残念! (技術支援部O)
平成27年8月7日 図書の整理
今日図書委員が集まって整理をしました。図書室はハード部分ですから大きくはなりません。
毎年試験研究は行っているので結果は出て多くの資料になります。だから単純に入らなくなる
のです。古い物,必要としない物を廃棄しなくてはなりません。しかし,これはどうしようか
「台湾総督府農試成績明治37,39~大正5年」「南洋庁熱帯産業研究所」うむ・・・?人
類協同史,果樹栽培汎論,小麦製粉と製麺の中にナチス農業政策・・・?農業政策,農政問題
研究,性の決定どうしよう読む暇なんかないよな!まだまだあるのです明治の図鑑なんかも,
そして極めつけは背表紙が読めない!それでも山のように廃棄予定物ができました。どうしよ
う図書館かどこかへ送るか? (技術支援部O)
平成27年7月22日~23日 キックオフ会議!
平成27年度農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業にて実施する研究課題「安定生産を実現する
かいよう病抵抗性を付与した無核性レモン及びブンタン新品種の開発」(平成27~31年)の第1回推進
会議を,当センターにて7月22日,23日に開催し,21名が出席しました。研究グループを構成する7機関
で新品種の開発を目指します。
順調に開発が進むことを願って概要,行程,目標を全員で確認しました。キックオフ?サッカー?ラグ
ビー?アメフトまあ全力で頑張りましょう!(技術支援部KJ)
平成27年7月21日 台風一過!
16日の夜から17日にかけて通り過ぎた台風11号。
トマトの栽培ハウスでは被害もなく一安心です。
台風が来る前は,ハウスを締め切った状態にして,
中に風が吹き込まないよう対策をとります。
強い風が吹き込むと,フィルムが破れたり,柱が曲がって壊れてしまいます。
台風が通り過ぎると,ハウスの中が熱くならないよう,
不要なフィルムを外して,風通しを良くします!
締め切ったままの状態だと,ちょっと晴れただけでサウナ状態になりますからね。。
なので,台風が来るたびに,閉めたり開けたりを繰り返します。
頻繁にやってくると,開け閉めだけでも大変です。
次の台風12号の動きも気になるところです。。。
この度の台風では,浸水や川の氾濫などにより被害が出ており,
痛ましく思っております。被害が広がらないことを祈るばかりです。
(栽培技術研究部 トマト研究員3号)
平成27年7月8日 麦秋も終わり(遅くなりました実は6月17日)日本の麦になる!
やっと日本の麦になる時が来ました。中島みゆきさんは軽快に歌われていました
けれどなかなかそうはいきません。梅雨の合間の天気のいい時に急いで刈り取り
をします。日本の小麦農林10号は1935年に登録され1945年にアメリカにわたりこ
の半矮性の遺伝子がアメリカ,メキシコに始まり世界の小麦に導入されました。
小麦の輸入国だったメキシコやインドが輸出国になったのですから小麦価格が安
くなるのは当たり前ですこれが世にいう緑の革命です。この結果で日本の麦は安
楽死の状態になったのですが年の経過を見ると日本がどうにかできる状態ではな
かったとわかるはずです。外麦は1CWとかASWNBの混麦で日本に入ってきますが
日本の麦は品種名で取引されています。讃岐うどん用のさぬきのゆめや長崎ちゃん
ぽん用長崎W2号といった品種も現在ありますがいつの日にか広島お好み焼き用の
小麦が作られたくさんの麦畑が見られるように願っています。 (技術支援部O)
平成27年6月22日~26日 「東広島市わくわく・ワーク・体験ウィーク」
市内の中学2年生の方が職場体験に訪れられました。苗の移植,野菜の
収穫,生育調査・・・色々な作業を体験していただきました。
将来の進路決定の一助としていただければ幸いです。.
担当された皆様ご苦労様でした。
足しげく確認にいらっしゃた先生もご苦労様でした。
頑張っている姿を掲げておきます。
(技術支援部 K)
平成27年6月26日 イチゴの苗づくりスタート!
冬に赤く甘い果実を実らせるイチゴ。
その苗づくりがスタートしました!
6月23日にスタッフ総動員で鉢にイチゴの子苗を挿しました。
そう,「植える」でなく「挿した」のです。
2枚目の写真にあるように,まだ,根が出ていない子苗を
親株から切り離し,それを鉢の上に挿して(固定して)いるのです。
※親株,子苗については5月27日の日記で紹介しています!
まだ,根も出ていない子苗を親株から切り離すなんて,
何もわからぬ子どもを世間の荒波にほっぽり出すみたいでかわいそうと思われるかも。。。
確かに,根のない子苗はそのままでは萎れて枯れてしまいます。
枯れないように,そしてしっかりと新たな地に根を張れるよう,
時折,霧状の水を子苗にかけてやるのです。
ちゃんとケアしながら育てているのです。
根を張った子苗はみるみる成長し,夏の暑さを乗り越えて立派な苗になります!
(栽培技術研究部 トマト研究員3号)
平成27年6月25日 トマトの収穫 開始!
センターのトマト,6月22日から収穫が始まりました!
「ハウスの中で赤く実った果実を写真撮影!」と思っていましたが,既に収穫済み。。。
仕方なく,収穫されたトマトをカメラでパチリ。
センターのトマト,ヘタの近くに番号・記号が書かれています。
これは,どの株のどの果房から収穫されたのか判るようにするためです。
そして,1個1個の重さなどを調査しています。
まだ,収穫が始まったばかりなので,数は少ないですが,
赤く色づいたトマトを見ると,夏が間近に来ていることを感じます。
(栽培技術研究部 トマト研究員3号)
平成27年6月15日 赤くなるまでもう少し!
センターのトマトの栽培状況です。
梅雨の晴れ間の朝に撮影しました。
朝日に輝く緑は,寝ぼけた頭をリフレッシュしてくれます!
葉の隙間から見える果実はまだ緑色。
今月末頃には赤色に色づき収穫できるのでは・・・
いまから収穫を考えるとワクワクしてきますね。
でも,実際に栽培管理や収穫調査をしているトマト研究員1号&2号にとっては,
多忙な季節に突入するので,そんな悠長な気持ちではないかも・・・
傍でサポートしている私とは違って,彼らは真剣な眼差しでトマトと向き合っています!
(栽培技術研究部 トマト研究員3号)
平成27年6月3日 麦秋
左;早苗が植わった水田の向こうに収穫を待つ小麦 右;ハゼ干しの大麦
5~6月の麦の刈取り時期を表すこの言葉。「ばくしゅう」や「むぎあき」と読みます。夏の
季語でもあることからご存知の方も多いでしょう。
当センターでも麦刈り真只中です。田圃では早苗がすくすくと育つ横で,麦刈りが行われて
います。(栽培技術研究部 K)
平成27年6月3日 ジュラシックワールド?
田植の終わった水田では,たくさんの動物を見ることができます。
オタマジャクシ,カエル,ヘビ,ヤゴなどは皆さんもご存じでしょう。
この時期,上記の動物に加え,ホウネンエビ,カブトエビやカイエビも
見ることができます。体長は,1~3cm程度ですが,見ていると太古の生
物を思い浮かべてしまいます。いずれの動物も1~2か月で,姿を消します。
(栽培技術研究部 K)
平成27年5月27日 イチゴの苗も準備中!
今の時期,露地のイチゴが真っ赤な実をつけていますね。
一方,ハウス栽培のイチゴはほぼ終わりの時期になっています。
イチゴ農家さん,あとは片づけの作業を残すだけ・・・
いえいえ,実はもう次の栽培の準備が始まっているのです。
写真のイチゴ株には,実がついてなく,
代わりにヒョロヒョロと蔓(ランナーといいます)が伸び,
その先に,小さなイチゴの葉がついていますよね。
この葉のついた部分が,次の栽培で使う苗になるのです。
例えると,大きな株はお母さんで,小さな葉の部分が赤ちゃんですね。
実は栽培用語でも,それぞれを親株,子苗と呼ぶのです。
センターでも,次の試験に向けてイチゴ苗を準備中です。
写真のイチゴは「かおり野」という三重県が育成した品種です。
この品種は,爽やかな甘味と上品な香り,穏やかな酸味が特徴とのこと。
そして,「たんそ病」という病気に強いそうです。
この度,センターで初めて栽培しますので,
どんなイチゴの実がなるのかなのか楽しみです。
県内でも,ほとんど栽培されていない品種ですが,
病気に強く作りやすいため,これから増えていくかもしれませんね。
イチゴ研究員改めトマト研究員3号として日記を書いていますが,
イチゴの栽培も引き続きやっています!
(栽培技術研究部 トマト研究員3号)
平成27年5月26日 アスパラガスさん ごめんなさい!
写真のアスパラガス,変わった形に曲げられていますね。
これは,「母茎地際押し倒し法」という当センターが開発した技術です。
アスパラガス栽培では,今の時期,1株から何本か芽を残して茎を伸ばす
作業をします。伸びた茎は,母茎(ぼけい)といいますが,葉を茂らせて
光合成をし,次の芽を育てる重要な役割を担っているのです。
でも何で,写真のように無理やり押し倒すのでしょうか??
それは,母茎を片側に押しやって,後から出てくる芽(皆さんが食べる
アスパラガスです)を収穫しやすくするためなのです。
※詳しくはこちらをご覧ください。
この度,茎を曲げる作業,アスパラガス研究員の代役でやってみました。
写真の左端の曲げた茎の形をよく見てください。私の押し倒した茎です。
すぐ隣の押し倒した茎より,変に曲がっていますよね。
実は,被せてある半割の筒の中で「ポキン」と折れているのです。
コツをつかむまで,数本折ってしまいました。
アスパラガスさん,ごめんなさい。。。。
(栽培技術研究部 トマト研究員3号)
平成27年5月19日 昔ながらの田植え
田植え機が普及し,農家では手植えをすることは,ほとんどないのではないでしょうか。
水稲品種比較試験の場合,多くの品種を数条ごとに植付けていきます。また,条件を
同じにするため,1か所に植え付ける本数を(例えば3本ずつというように)決めています。
これらのことから,機械植えが非常に難しいために,全員総出で手植えをしています。
30cmごとに竹串をつけた大きな櫛(写真:私たちはババと呼んでいます。正式な名称では
ないかも)を引っ張って田面にすじをつけてから,田植を行います。
ババ:これを引っ張ってすじをつけます 田植え風景:腰が痛くなる ババで線を引いて交差しているところに植える(栽培技術研究部K)
平成27年5月18日 一粒の麦ももし死なずば
左小麦畑 右大麦畑
「一粒の麦ももし死なずば」アンドレ・ジッド著
「ヨハネ伝」第12章24節のキリストの言葉の一部です。全文は「一粒の麦ももし死なず
ば,ただ一つにてあらん・・・」ここで「あらん」は否定形と取るのが現代自然科学派
と思います。しかしキリストはこう続けるのです「死なば多くの実を結ぶべし」
センターの麦は多くの実を結んでいます。小麦はきちんと並んだ優等生を大麦は自由に
並んだ個性派とも見えるような姿です。大麦は風にも当たらぬようハウスの中で育った
ものを写していますのでその奔放さは筋金入りです。ハウスで作っているのはKさんが
解説しているとおりです。一粒の麦はキリストが言っているのでパン用になる小麦でし
ょう。大麦は麦茶,ビール,焼酎,麦飯になります。昔の麦わら帽子も大麦の稈ですし
ストローにも利用されていました。(技術支援部O)
平成27年5月15日 温室育ちの麦
ハウスの中に麦が植えてあります。
一般的には,麦のように栽培期間が長く(10月播種→6月),
面積当たりの収益性があまり高くない作物では
ビニールハウス栽培は行いません。
雨や強い霜に遭遇すると,どうしても病気にかかりやすくなってしまいます。
ここで取れた種がこの後2段階を経て一般農家へ供給される種子となります。
これが大元の種となることから,
病気に汚染されていない種子を確保するため,このように過保護に育てています。(栽培技術研究部K)
平成27年5月15日 田植のシーズン到来
ツバメも来ました。ケリも騒がしくないています。
ホトトギスの声も遠くに聞こえます。
広島県は標高0mから800m近い地域まで水稲栽培がおこなわれています。
標高の高い地域では,すでに田植えが終了していますが,
当センターでは,これからが田植本番です。
田植えをひかえ,水を溜めた水田が広がります。
米を主食とする水の豊かな国ならではの風景です。(栽培技術研究部K)
平成27年5月13日 お客様
珍しいお客様です。センターの近くでコハクチョウやコブハクチョウの飛来が中国新聞で報道されていましたが,今日3羽のコブハクチョウが原種イネの田にいます。それぞれ別に,近寄ってもあまり驚きません。(技術支援部0)
平成27年5月13日 トマトの栽培開始!
いよいよビニールハウスでのトマト栽培が始まりました!
5月11,12日に90平方メートルのハウス5棟にトマトの苗600本を植え付けました。
植え付けた苗,根を張るとぐんぐん大きくなっていきます。
果実の収穫は6月末ころから始まり,12月の半ばまで約半年間続きます。
センターではこれらのトマトで肥料の管理方法や暑さ対策の試験を行います。
ところで写真で作業をしている研究員,マスクをしていますね。
実は,トマトの葉や茎にある小さな毛のアレルギーなのです。
マスクをしないと「くしゃみ」が止まらないとのこと。。。。
管理や調査でトマトに接する毎日ですが,「くしゃみ」に負けず頑張っています!
(ちなみに私ではありません。トマト研究員1号です。)
(栽培技術研究部 トマト研究員3号)
平成27年5月13日 一粒の籾も
水稲の植え付け始まりました。
1粒の籾から何粒の米がとれるでしょうか。
稲1株で穂が15本,一穂に籾が100粒,この内の8割に米が入るとすると
15本×100粒×0.8=1200粒
一つの籾が1200倍になりました。これは計算上。
実際にはどうでしょう。
10アール当たり,3kg程度の籾を使用して種まきをします。
農林水産省の統計によると広島県の玄米収量は10アール当たり523kgです。
籾換算すると654kg程度でしょう。
654kg÷3kg=218 実際には218倍程度です。
この要因としては,
・足りなくなるといけないので,苗を余分に仕立てる。
・欠株ができないよう,1か所に複数本苗を植える。
・周りの稲や雑草との競合
などが考えられます。
原種イネの田植え
1本植えの稲,田植え40日後
(栽培技術研究部 K)
平成27年4月20日 トマト植え付け 準備中!
前回(4月9日)紹介したトマトの苗,順調に育ってます!
5cm程度だった苗も15cm程の大きさになっていますよ。
また,苗づくりと同時進行で,トマトを栽培するビニールハウス
も準備を進めています。
一般には,ハウス内の土に直接トマトを植えて栽培しますが,
センターでは,写真の様に栽培用のベッドに土を入れ,ここに
苗を植え付けて栽培します。
これは,栽培する条件を一定にして試験をするためです。
例えば,肥料の量を変えて栽培する試験では,さらに区切り
をして肥料の量がきちんと管理できるようにしています。
植え付けまであと半月程度。着々と準備を進めています。
(栽培技術研究部 イチゴ研究員改めトマト研究員3号)
平成27年4月16日 果樹試験設計検討会が開催で?
果樹試験設計検討会が開催されましたがその時の?です。グランドに草がと思われた方いませんか
グランドでもテニスコートでもありません貯水池です。アカウキクサ?で覆われた池の上に雑草の種が
飛んで水耕栽培のようになりました。一時はこの上をセキレイが歩いていました。
(技術支援部O)
平成27年4月9日 元気に育て! トマトの苗
現在,センターでは夏から秋にかけて収穫するトマトの苗づくりの最中です。
3月下旬に蒔いた種が,今は5cmほどの大きさになっています。
まだ,小さな苗ですが,これから暖かくなるにつれて,
どんどん大きくなっていきますよ。
ビニールハウスに植えるのは5月上旬ころ。
7月には,真っ赤なトマトを実らせてくれます。
写真は,苗を大きめの鉢に植え替えている様子です。(鉢上げといいます。)
生育に合わせて鉢の大きさも変え,健康な苗に育てていくのです。
良い苗を育てることが,たくさんのトマトを取るための第一歩なのです。
(栽培技術研究部 イチゴ研究員改めトマト研究員3号)
平成27年4月1日 農業技術センター 着任式
着任式の様子です。今年は10名の方が着任されました。新任の研究員は6年ぶりでした。八本松に限れば18年ぶりです。
2枚目の写真 これから頑張ってね!
ST
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