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令和2年度「『親の力』をまなびあう学習プログラム」教材開発に係る懇談会

 家庭教育支援の充実に向けて,「『親の力』をまなびあう学習プログラム」の教材の開発・改善をするに当たり,有識者や実践者から専門的な知見を踏まえた意見を聴取するための懇談会を開催しております。本年度は,近年のスマートフォンの幅広い年齢層への普及を受けて,スマホとの付き合い方等を学習する教材の開発に取り組みます。

委員

 
名前 所属・職名等
橋本 信子 安田女子短期大学 教授
山川 肖美 広島県立生涯学習センター 生涯学習推進マネージャー,広島修道大学 教授
岡本 由姫美 府中市和光園保育所所長
長尾 美香 呉市家庭教育支援チーム「呉『親プロ』ファシリテーションクラブ」
「親プロ」ファシリテーター
緒方 恵理子 尾道市向東地区家庭教育支援チーム‟親ぢから”代表
「親プロ」ファシリテーター
谷本 美代子 「親プロ」ファシリテーター(福山市)
行政 智 三次市教育委員会文化と学びの課青少年育成指導員
「親プロ」ファシリテーター
東間 真緒 「親プロ」ファシリテーター(東広島市)
村上 里美 府中町家庭教育支援チーム「くすのき」
「親プロ」ファシリテーター

日時・会場等

第1回:令和2年7月17日(金曜日)9時00分~11時00分 (Web会議)
第2回:令和2年9月16日(水曜日)9時30分~11時30分 ( Web会議)
第3回:令和2年10月14日(水曜日)9時30分~11時30分 (Web会議)
試 行:令和2年11~12月
第4回:令和3年1月12日(火曜日)9時30分~11時30分 (Web会議)

 内容

オンライン開催の懇談会の様子 オンライン懇談会の画面

【 第1回 】
 「携帯電話との付き合い方」をテーマとした既存教材(No.26)の改善と,乳幼児の保護等を対象とした「スマホとの付き合い方」を学習する教材の開発について,事務局で試作した案をもとに意見聴取しました。協議の前に,県教育委員会豊かな心と身体育成課の指導主事から「広島県内の携帯・スマホの取り扱い」について説明を受けました。
 事務局からの提案内容を踏まえた協議では,スマホの使用を否定的に捉えるのではなく,今後,社会へ出ていく中でどうつきあっていくかを学べる内容となるとよいなどの意見が飛び交い,スマホ・ネット社会の中でどうやって生きていくかを考えていける教材にしていくことという共通認識を持ちました。また,コロナ禍の中で,幼稚園等の幼児教育の現場においても,教育内容がネット配信されるなど,急激に家庭や教育機関に必須なものになった現状を踏まえていくことが必要であるなどの意見が出されました。また,コロナ禍で対面型の講座が開催しにくい中で,教材を「作る」だけでなく,どう「届ける」かも課題になるという話題になり,オンライン活用のの可能性について,いろいろな意見や情報を出し合いました。
【 第2回 】
 第1回懇談会の内容を踏まえた修正案等について意見聴取しました。教材のデザインや資料からの引用事例の選択,質問事項などの改善,用語の使い方や表現方法等,細部に至るまで,参加者に寄り添える,より良い教材にするための意見が多数出されした。「対象」を限定しない,「テーマ中心」の教材の必要性についても提案が有り,再検討してみることになりました。
 スマホ利用に関するアンケートを実施された委員からは,小学生と乳幼児の利用実態についての情報提供があり,スマホが子供や子育てに浸透している時代の中で,否定的な姿勢ではなく,上手に付き合っていくスタンスの教材開発が求められる事,デジタルネイティブ世代の子供たちを非デジタルネイティブ世代の親が育てるギャップを埋める子育ての知恵を考えていくという共通認識をファシリテーターが持つ事が大事だと確認しあいました。

【 第3回 】
 前回の議論を踏まえた修正案等について意見聴取しました。家庭内での「ルール作り」の話題では,ルールは「管理のため」でなく,「自治のため」のものであること,つまり,「ルールは自分自身が守るためにある」という認識に立ったルール作りという考え方について,ファシリテーターが共有する事が大事であると,山川委員から発言がありました。「スマホリテラシー」の育みという考え方についての提案もありました。「時代に即した教材でチャレンジ精神を感じた」,「今後デジタル機器の活用についてポジティブな議論が必要だ」,「ファシリテーターの知見と経験を活かした教材開発作りそのものが優れている,こうした生涯学習の「支援者」の皆さんの実践に焦点を当てる機会がほしい」などの意見もありました。

【試行の様子】
福山市春日公民館 府中市子育て支援センター 尾道市向島子育て支援センター 三次市県立日彰館高校

デジタル時代の子育て~スマホの使い方 みんなどうしてる?~【11月13日(金)福山市春日公民館
デジタル時代の子育て~スマホの使い方 みんなどうしてる?~【11月30日(月)府中市子育て支援センター】
デジジタル時代の子育て~スマホの使い方 みんなどうしてる?~【12月11日(月)向島子育て支援センターはぐ】
スマホ時代の子供たち~身につけたいスマホリテラシー~【12月21日(水)県立日彰館高等学校】
スマホ時代の子供たち~身につけたいスマホリテラシー~【12月17日(木)東広島イノベーションラボミライノ+】

【第4回】
 開発中の教材をそれぞれの地域・現場で試行していただいた委員から,その様子について報告があった後,教材案について最終協議しました。参加者の中には,子供にスマホを使用させている方とそうでない方がいるため,両方が学べる内容とする必要があることなど,多くの意見が出されました。また,「フィルタリング」等の保護者の関心の高い最新の情報を提供するとともに,本来の「親プロ」の趣旨である「寄って話して自ら気づく」ことが基本となることを再確認し,最終案をまとめていくこととなりました。コロナ禍で対面での講座を開きにくい状況の中でどのように「親プロ」を活用していくか,試行錯誤しながら,より良い学習プログラムを提供し,今後も保護者や子供たちの交流の場を提供・支援していかなければいけないという思いを確認しました。
 今年度は全ての会議をオンラインで実施しました。初めての試みに最初は不安もありましたが,距離を感じさせず,委員の皆様に活発に議論を交わしていただき,多くの貴重な意見をいただくことができました。

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