指定:昭和48年10月25日
所在:東広島市西条町下三永、御薗宇及び田口
面積:71.50ヘクタール
この地域は、東広島市西条町を中心とする標高200メートルあまりの断層盆地の東南端に位置し、竹原市田万里地区から西にくさび形に開く谷の出口に当たり、三永水源地の湖水とその周辺の樹林地が一体となって良好な自然環境を形成しています。
地域の核心をなす水源地は、呉市民の水源としての使命をもち、概形は東西に長く、西に底辺をもつ二等辺三角形で、いくつかの樹枝状の谷を有しています。
植生は、湖の南側に面して、大規模ではありませんが、天然アカマツ林を主としたヒノキその他の灌木があり、その下層植生として、ヤブツバキ、シダ類、ササ等が分布し、湖辺には、ススキ、ガマの群落も見られます。
湖水には、コガモ、マガモ、カルガモ等の水鳥が多く生息し、湖水の周辺地には、ウサギ、イタチも生息しています。
また、水源地の西側には、東洋一といわれる藤棚があり、地域住民の憩いの場、散策の場となっています。水と緑によって構成されているこの地域の自然環境は、田園都市としての景観の保持やオープンスペ-スとしての役割を果たしています。
三永水源地の湖水
東洋一といわれる藤棚
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)