指定:昭和49年7月18日
所在:東広島市志和町志和堀
面積:2.59ヘクタール
この地域は、志和町の中央部に位置する大宮八幡宮の歴史的、文化的資産とその周辺の樹林地等が一体となって、地域住民の良好な生活環境を形成しています。
大宮八幡宮は、大同2年(西暦807年)に坂上田村麻呂の勅願により創建されたものと伝えられており、安駄山(海抜735メートル)の東部山麓の緩斜面上、海抜240メートルに位置しています。
植生は、本来アカマツと常緑広葉樹が混交する地域ですが、それにヒノキ、スギ、モミなどの針葉樹、アベマキ、コナラ、ムクノキなどの落葉広葉樹が混じっています。さらに、下層植生として、アラカシ、コシアブラ、タカノツメなどが繁茂し、豊富で多彩な森林植生を形成しています。
この保全地域の特徴としては、スギ、ヒノキ、アカマツには、70~80年生の比較的老齢な樹が大半を占め、中には300年生程度の巨樹も随所に見られること、また、クロキ、カクレミノなどの沿岸暖地系の植物が、内陸部深く侵入していることにあります。
この地域は、山麓に残された社叢で、ヒヨドリ、ルリビタキ、エナガなどの小鳥類が渡来し、社叢の自然を一層豊かにしています。
参道入口から境内
大宮八幡宮
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)