指定:昭和48年10月25日
所在:庄原市東城町東城
面積:13.61ヘクタール
この地域は、庄原市東城町南東部に位置し、市街地の西側に隣接する城山、五品岳城跡の優れた天然林を形成している地域です。
標高約200~400メートルにおよび、差の200メートルは比較的急峻で、平衡斜面が発達しています。
地質は、大部分、古生層粘板岩が分布しています。しかし、付近一帯は、本県でも最も複雑な地域の一つであり、粘板岩をはじめ、石灰岩、第三紀層、チャート、安山岩等が複雑に入り組み分布しています。
この山林の植生は、カヤの分布が顕著ですが、斜面の中腹以下と中腹以上に区分されます。
斜面の中腹以下は、シラカシを主とし、これにスギ、モミの混じった常緑樹が優先し、シラカシ-アオキ-ヤブコウジ群落を呈しています。
斜面の中腹以上は、ケヤキ、イヌシデ、ヤマモミジを主とする落葉樹が優先し、ケヤキ-ヤマモミジ-イヌツゲ群落を呈しています。
五品岳城跡は、室町時代に宮上総前司景友が築城したものですが、今では、その地形及び古井戸がわずかにそのおもかげをとどめているのみです。また、山頂には、貴重な帆立貝式前方後円墳が1基と、その背後に円墳2基があります。
天然林に覆われた五品岳
天満宮神社境内
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)