指定:平成元年3月31日
所在:庄原市上谷町戸石,本村町倉造
面積:60.32ヘクタール
この地域は、庄原市の中心部から東南の方向に約10キロメートルのところにあり、海抜815メートルの葦嶽山を中心として、節理によって形成された中粒花崗岩の巨石群と、その周辺地の樹林地帯と一体となって、良好な自然環境を形成しています。
巨石群は、いずれも中粒の黒雲母花崗岩で、稜線上に突き出たものは風化による摩滅が強く、また、節理面は消えかけたものが多く、それぞれの形で「鷹岩」、「烏帽子岩」、「獅子岩」と名付けられています。
この地域内には、151種の維管束植物が認められ、大部分は、アカマツと落葉カシ類が混じった二次林です。尾根筋では、樹高が低く低木林状となり、特に露岩地や崩壊地では、ツツジ類が多い低木林となっています。
また、この地域は、山全体が比較的乾燥しており、特に鳥類や昆虫類のえさとなる植物の種類がそれほど多くないことから、動物の種類はあまり多くありません。
葦嶽山を中心とする巨石群は、俗に日本ピラミッドとして、太古の夢とロマンを求める人々によって親しまれています。
遊歩道(灰塚ルート)
節理によって形成された巨石群
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)