指定:昭和60年3月30日
所在:世羅郡世羅町甲山
面積:20.47ヘクタール
この地域は、旧甲山町の西端、芦田川の南側に位置し、今高野山の歴史的、文化的資産とその周辺樹林地が一体となって、良好な自然環境を形成しています。
龍華寺を中心とした寺域の周辺には、胸高直径1メートル以上のスギの巨樹群やシラカシ、イロハモミジなどが見られます。また、周辺丘陵は、エノキ、ケヤキ、アカシデなどの落葉広葉樹林がすぐれています。
田園都市の周辺部に位置する今高野山一帯は村落型動物が多いが、鳥類ではアオゲラ、コゲラなどの森林性のものも見られます。昆虫類では、瀬戸内海の島嶼部及び沿岸に分布するクマゼミがこの地域でミンミンゼミと共存しており、クマゼミの内陸部進出として珍しい現象です。
弘仁13年(822年)弘法大師によって開基されたといわれる今高野山には、龍華寺を中心に大乗院、安楽院、一乗院址のほか丹生神社、舞殿、庭池などがあり、県天然記念物の龍華寺のカラマツなど多くの史跡、文化財があります。
今高野山は、新しい高野山という意味で、中国地方有数の真言密教の霊場として栄え、今でも多くの参詣者があり、地域の象徴となっています。
北側から望む全景
龍華寺境内
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図25000(地図画像)を複製したものです。(承認番号平成25情複第286号)