頼山陽はその生涯を通じて書の研鑽を積み、数多くの作品を残しました。上京後は自由人として生きた山陽の生活を支えたのは書でした。山陽の没後には、その遺墨を謄写して版木を作って出版された法帖(お手本)が数多く出版され、多くの人々に影響を与えました。
法帖として出版されたのは中年期以降の作が大半であり、中国宋代の書人米芾の影響が色濃い中年期以降の書風を山陽流と定義してもよいでしょう。
本展では山陽流の特質と魅力に作品を通して迫ります。
前期~条幅を中心に~
前期では中年期以降のいわゆる‟山陽流”の条幅作品を中心に紹介します。幕末に一世を風靡した山陽流の魅力はどこにあるのか、作品を通して探っていきます。
後期~小字書の魅力~
「文は山陽」と評され、撰文(文章を作ること)を頼まれることが多く、文筆家として名高かった山陽は小字書の名手でもあります。後期では中年期以降のいわゆる‟山陽流”で書かれた作品を中心に紹介し、小字書に現れた山陽書の特質とその魅力に迫ります。
特集展「山陽流の書」チラシ表裏 (PDFファイル)(1.9MB)
特集展「山陽流の書」チラシ中面 (PDFファイル)(2.37MB)
【会 期】
(前期)令和7年4月5日(土)~5月25日(日)
(後期)令和7年5月31日(土)~7月13日(日)
【時 間】9時30分~17時(入館は16時30分まで)
【休 館】月曜日(ただし祝休日は開館し、翌平日が休館)
【入館料】一般200円(160円)、大学生150円(120円)、65歳以上・高校生以下は無料
※( )は20名以上の団体料金
【展示解説会】解説:当館学芸員、各日午後1時30分から(※通常の入館料が必要です。)
(前期)4月12日(土)、4月26日(土)、5月5日(月・祝)
(後期)6月7日(土)、6月21日(土)、7月5日(土)