庭園全体の設計として、正面玄関付近に多様な草木が配置されています。正面玄関両隣にはアオギリ、モッコク、いちばん手前にイロハモミジ、横に目を移すと、ヒサカキやクチナシ、金木犀なども並びます。
四季の変化に合わせてその色合いや葉の茂りが目を楽しませてくれます。
頼山陽を始めとした江戸時代の文人たちは、梅・竹・桐・芭蕉など、中国的な趣味に合う植物を取り入れた庭を楽しんだといわれています。資料館の庭園は、こうした文人の精神世界を表現した「文人庭」です。
写真の庭は、元大阪芸術大学学長 中根金作氏(1917-1995)の御指導により、資料館建設に際して整備されました。中根氏は、足立美術館(島根県安来市)などの作庭も手掛けられ、20世紀後半の日本庭園設計の第一人者として、国内外で高い評価を受けています。
お茶会や茶道教室、お香の会などに利用されています。一般の方の利用もできます。
利用については資料館にお問い合わせください。(電話 082-298-5051)
利用案内は、7 茶室利用案内を御覧ください。
三桝正典氏による襖絵は、資料館庭園のクロガネモチをモチーフにした大作です。公開時期についてはトップページでご案内します。