南画は、中国絵画の大きな流れの一つである南宗画(文人と呼ばれる非職業画家を担い手とする)が日本に伝わり、独自の展開を遂げる中で確立した絵画様式です。
書画同源とし、詩書画三絶を理想とする南画においては、気韻生動(生気が満ちあふれていること)と風雅味が重んじられ、教養に裏打ちされた描き手の知性と品性が問われます。明治・大正・昭和・平成・令和と時代が移り変わる中で、文人趣味や漢詩文の素養は次第に失われていき、表現は多様化していきましたが、今なお伝統的な南画の表現様式を受け継ぎ、活動しておられる方も少なくありません。
「南画精華展」は、世俗を超越しようとする南画の伝統的様式美に根ざした作品を公募し、公開することで、改めて山陽や竹田が理想とした風雅の精神とは何かを問いかけようと立ち上げた企画です。
本展では、入賞・入選作品とともに、審査員出品作品や参考作品(近代南画)も合わせて展示します。是非御覧ください。
【会 期】令和7年3月14日(金)~3月30日(日)
【時 間】9時30分~17時(入館は16時30分まで)
【休館日】月曜日
【入館料】一般300円(240円)、65歳以上240円、小・中・高校生150円(120円)
※( )は15名以上の団体料金
【会 場】頼山陽史跡資料館 展示室・ロビー(入賞及び入選作品、審査員作品の展示)
【主 催】頼山陽史跡資料館特別展実行委員会(公益財団法人頼山陽記念文化財団、頼山陽史跡資料館)
【後 援】広島県、広島市、広島市教育委員会、中国新聞社
頼山陽や田能村竹田をはじめとする江戸時代の文人たちは「万巻の書を読み 万里の路を行く」という中国の文人の生き方に憧れ、世俗を超越した崇高な境地を目指して筆を揮いました。風雅な趣に溢れた彼らの作品は、今なお多くの人々を魅了してやみません。
本展は、世俗を超越しようとする南画の伝統的様式美に根ざした作品を公募し、作品を公開することで改めて風雅の精神とは何かを問いかけ、その今日的意義について考える問題提起の場としたいと思います。
【応募締切】令和6年12月7日(土)
【画 題】
・四君子(蘭・竹・梅・菊)・山水画・花鳥画などの伝統的な画題
・自由画題(伝統的な画法を踏まえたもの)
※画賛の有無は問わない。
応募要領や応募方法等の詳細は募集要項をご覧ください。※PDFデータを印刷した出品申込書でもご応募いただけます。
令和6年度全国公募「南画精華展」作品募集要項 (PDFファイル)(1.02MB)