令和6年3月2日(土曜日)13時00分~16時30分
ハイフレックス(対面・オンラインの同時開催)
91名
開会あいさつ
日本生涯教育学会瀬戸内支部 支部長 清國 祐二
<第1分科会>
事例発表(1):「ちいさな町のちいさな公民館の地域づくりの取組」尾道市浦崎公民館 館長 生田 洋司
事例発表(2):「つなぐ未来のプレイヤー育成事業『こどもがつくるまち・もり・うみ』」株式会社勝谷 代表取締役 早川 幸江
コーディネーター:
大分大学教育マネジメント機構基盤教育センター 教授 岡田 正彦
広島修道大学人文学部 教授
広島県立生涯学習センター 生涯学習推進マネージャー 山川 肖美
この分科会では、2つの事例をもとに、持続可能な地域コミュニティの基盤形成を通して、ウェルビーイングを実現していくことについて考えました。
コーディネーターの先生から事例発表を聞く視点、分科会の流れについて説明していただいた後、「ちいさな町のちいさな公民館の地域づくりの取組」「つなぐ未来のプレイヤー育成事業『こどもがつくるまち・もり・うみ』」の2事例について発表がありました。対象者は違いますが、どちらの事例も地域コミュニティの基盤をつくるための「人づくり」や「つながりづくり」に取り組まれており、とても参考になる内容でした。
その後のグループ協議では、「どちらの発表者とも住民や子供たち自身がまちづくりに参加する仕掛けを、自分自身も充実感を持ってされているのが印象的だった」といった意見もあり、地域住民のウェルビーイングに生涯学習・社会教育が関わっていくことについて、活発な意見交流が行われました。
<第2分科会>
「地域コミュニティの基盤づくりに生かすグループワークの実践」
ファシリテーター:国立教育政策研究所 総括研究官 志々田 まなみ
この分科会では、地域コミュニティの基盤づくりをテーマに、参加型ワークの手法を体験的に学びました。
1つ目の手法は「トークフォークダンス」でした。椅子を二重円に並べて向かい合い、テーマに沿って話しては相手を変えていくという、まさに、「トーク」する「フォークダンス」といった様相でした。「あなたのストレス発散の方法は?」といった個人的な話題から、「あなたが住みたいと感じるまち・地域のポイントとは?」といった本交流会のテーマに関わることまで、様々なテーマで「トーク」は続きました。最後に振り返りとして、この手法の長所や活用場面について話し合い、共有しました。
2つ目の手法は「ワールドカフェ」でした。4~5人のグループを作り、「住み続けたいと思える地域とは?」というテーマで話し合いました。第2ラウンドではメンバーを変えて同じテーマで話し合い、第3ラウンドでは元のグループに戻って話し合いの内容を整理するという流れで進めました。この手法を初めて体験した参加者からは、「いつものワークショップより共有できると思った。地域に持ち帰って役立たせたい。」といった意見も聞かれました。
コメント
広島修道大学人文学部 教授、広島県立生涯学習センター生涯学習推進マネージャー 山川 肖美
大分大学教育マネジメント機構基盤教育センター 教授 岡田 正彦
国立教育政策研究所 総括研究官 志々田 まなみ
総括
日本生涯教育学会瀬戸内支部 支部長 清國 祐二
分科会終了後、全体会を行いました。
まず、分科会を担当したコーディネーターの先生方から各分科会の様子について報告をしていただきました。どちらの分科会も活発に話合いやグループワークが行われ、事業改善や課題解決のヒントになる意見等を交流することができました。
最後に、清國先生に全体を総括していただきました。
「人口減少に伴い、やる気のある人だけで物事を回していくことが難しくなり、嫌な相手と協力しなければならない場面も多くなってくる。そこで、想像力を働かせ、どう協調していくのかが生涯学習・社会教育に求められている。」「労働年齢が上がっていることから、退職してから地域デビューということが成り立たない状況になりつつある。地域と現役世代をどうつなげていくのかという課題についても考えていく必要がある。」など、ウェルビーイングの実現に向けた考え方についてお話をしていただき、これからの生涯学習・社会教育について多くの御示唆をいただきました。
閉会あいさつ
広島県立生涯学習センター 所長 里本 佳子
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