潮が引く前の茶臼山は,海に浮かぶ小島です。
潮位が下がってくると,海の中から島に渡る道が徐々に現われます。
潮間帯が少しずつ現われ,フジツボや貝類などは乾燥を防ぐ為に,殻を閉じます。
当初は7月15日に予定していましたが,台風4号の接近に伴い,延期しました。そのため,今回の調査には地元の親子参加は日程が合わず,大学生たちの参加で進めることにしました。
カニの巣穴を見ながら,生息分布を調べています。
茶臼山に渡る道になる所で,調査に支障が生じないよう,穴を避けて渡りました。
潮が引く途中からの調査のため,潮間帯の下部に生息する生物は後回し。潮間帯の上部に生息するカメノテやマツバガイから調査をしました。
カメノテをブロックごとに数えましたが,少ないブロックは50個体程度ですが,多い所は1,000個体以上と幅があり,潮の流れや島の表裏など生息環境の違いが背景にあるんだと実感しました。
岩と岩の間に着生したカメノテ。両方の岩場からカメノテが成長していますが,その間に抱いているように空き缶が挟まっている姿が印象深いです。
今回は海浜植物の調査は対象にしていません。次回は海浜植物を調べる予定にしています。
アサリや底生生物などを調べるコードラート調査も実施しました。縦,横,深さ20cmの穴を掘って調べました。
砂浜を少し掘ったところ,黒い層があり,還元状態という現象を知りました。
調査地点 | 江田島市大柿町 釣附海岸 |
調査日時 | 平成19年8月1日(水曜日) 14時30分から15時30分 |
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指標生物名 | 点数 | チェック | 指標生物名 | 点数 | チェック | ||
ケガキ | 20点 | ○ | ヒジキ | 10点 | ○ | ||
アオガイ | 19点 | ○ | オオヘビガイ | 9点 | ○ | ||
ムラサキインコガイ | 18点 | × | イボニシ | 8点 | ○ | ||
イロロ | 17点 | ○ | ヒザラガイ | 7点 | ○ | ||
イワヒゲ | 16点 | × | アナアオサ | 6点 | ○ | ||
クロフジツボ | 15点 | ○ | マガキ | 5点 | ○ | ||
カメノテ | 14点 | ○ | ムラサキイガイ | 4点 | ○ | ||
イシゲ | 13点 | ○ | シロスジフジツボ | 3点 | ○ | ||
マツバガイ | 12点 | ○ | ツノマタ(褐色タイプ) | 2点 | × | ||
ウミトラノオ | 11点 | ○ | タテジマフジツボ | 1点 | × | ||
チェック欄の○印の数(N) | 16 | <評価> 1 きれいな海(76点から100点) 2 少しよごれた海(51点から75点) 3 よごれた海(26点から50点) 4 大変よごれた海(0点から25点) |
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○印の点数の合計(T) | 173 | ||||||
平均点(T÷N) | 10.8点 | ||||||
評価点(平均点×8) | 86.5点 | ||||||
評価 | 1 |
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