今回の調査は総勢21名です。夏季調査では茶臼山に渡る手前の砂浜部においてスナガニの生息を確認し,今回は砂浜部の調査範囲を拡大しました。
横に一列に並んで,横に両腕を広げた所までの範囲が各調査員の担当です。スナガニの巣穴や漂着したごみの種類などを腰を落として,歩きながら確認していきました。
岸壁に漂着したごみです。自然系,生活系,産業系に分類されます。漂着ごみで,部分的に砂浜を覆っていました。
次に茶臼山(岩礁地帯)に移動して,潮間帯生物の生息数を調査します。
今回は,地元の子供(親子参加)も調査に加わりました。潮上帯から潮下帯の間での生き物の棲み分けがあること,他海域と比べて地元の海に棲む生き物が豊富であることに驚いていました。
さすが地元の子供たち,次々といろんな生物を発見していました。生き物の名前もよく知っていました。これからも生き物が増えていくのを見守ってね。
今回の調査では,数が少ない生物種は各調査ブロックの調査範囲内に生息する全てを数えました。
一方,数の多い生物種は各調査ブロックの代表的な場所を選んで,コドラートを用いて生息密度を調べました。念のため,コドラートの枠を当てた状態で写真を撮影していました。
生物は,きれいな海に多く見られるケガキが優占しており,岩の割れ目にはカメノテが多数見られた。一方,マガキはあまり見られなかった。
広島県が選定した指標生物20種のうち,得点の高い生物の生物量が多く,レーダーグラフで示すように右側の方に偏っているのが見て取れる。
調査地点 | 江田島市大柿町 釣附海岸 |
調査日時 | 平成19年10月27日(土曜日) 14時30分から17時00分 |
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指標生物名 | 点数 | チェック | 指標生物名 | 点数 | チェック | ||
ケガキ | 20 | ○ | ヒジキ | 10 | ○ | ||
アオガイ | 19 | × | オオヘビガイ | 9 | ○ | ||
ムラサキインコガイ | 18 | ○ | イボニシ | 8 | ○ | ||
イロロ | 17 | × | ヒザラガイ | 7 | ○ | ||
イワヒゲ | 16 | × | アナアオサ | 6 | ○ | ||
クロフジツボ | 15 | ○ | マガキ | 5 | ○ | ||
カメノテ | 14 | ○ | ムラサキイガイ | 4 | × | ||
イシゲ | 13 | × | シロスジフジツボ | 3 | ○ | ||
マツバガイ | 12 | ○ | ツノマタ(褐色タイプ) | 2 | × | ||
ウミトラノオ | 11 | ○ | タテジマフジツボ | 1 | × | ||
チェック欄の○印の数(N) | 13 | <評価> 1 きれいな海(76点から100点) 2 少しよごれた海(51点から75点) 3 よごれた海(26点から50点) 4 大変よごれた海(0点から25点) |
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○印の点数の合計(T) | 138 | ||||||
平均点(T÷N) | 10.6 | ||||||
評価点(平均点×8) | 85 | ||||||
評価 | 1 |
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