到着した途端に雨が降りだしました。足音が滑りやすいので,注意を喚起して,調査を開始しました。
この時期は,潮がかなり引くため,茶臼山の裏側でも,砂の部分が干出しました。
二人一組で,一つの調査ラインを担当しました。ロープを予め,所定の長さに目印を付けておき,横幅5メートルを,2.5メートルに分割し,二人で分担して,潮上帯から潮下帯に向かって,調査していきました。
岩礁には,海藻が着生しているので,滑らないよう,注意が必要です。
釣附海岸では,ベルトトランセクト法を用いて,調査ラインにおいて,調査対象生物25種のうち,イワヒゲ,イシゲ,ツノマタ,タテジマフジツボ,スナガニ,ハクセンシオマネキを除く19種が確認された。
各測線における,調査対象生物の分布状況をまとめた。
茶臼山の岩場では,ケガキ,アオガイ(コウダカアオガイを含む)など,きれいな海の指標生物とされる動物が多く確認された。海藻類では,ヒジキ,ウミトラノオが,沖側で多く見られた。
測線A,測線C,測線Dの干潟部では,潮間帯中部から下部にかけて,コアマモが優占していた。また,測線Dでは潮が良く引いたため,アマモも確認できた。
イワフジツボ,ヨメガカサガイ,アマガイ,イシダタミガイ,カラマツガイ,スガイ,コベルトフネガイ,ホソウミニナ,カリガネエガイ,マテガイ,クマノコガイ,(イボキサゴ,マルウズラタマキビ,アラレタマキビガイ,タマキビガイ,ナミマガシワガイ,ヤスリヒザラガイ,ケハダヒザラガイ,ヒメケハダヒザラガイ)
マメコブシガニ,(カクベンケイガニ,ユビアカベンケイガニ,ヒライソガニ,イソガニ,イワガニ科の幼体,スナガニ)
コアマモ,ヒトエグサ,アオノリの仲間,カヤモノリ,ミル,(フクロノリ,ヒメテングサ,マフノリ,オゴノリ)
カンザシゴカイの仲間,ダイダイイソカイメン,タテジマイソギンチャク,ミドリイソギンチャク,ヨロイイソギンチャク,フナムシ,テッポウエビ,ヤドカリの仲間,(ヤッコカンザシ)
※カッコ内は,測線以外で視認した生物である。
調査地点 | 江田島市大柿町 釣附海岸 |
調査日時 | 平成20年6月21日(土曜日) 15時00分から18時00分 |
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指標生物名 |
点数 |
チェック |
指標生物名 |
点数 |
チェック |
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今回 | 1年前 | 今回 | 1年前 | ||||||
ケガキ | 20 | ○ | ○ | ヒジキ | 10 | ○ | ○ | ||
アオガイ | 19 | ○ | ○ | オオヘビガイ | 9 | ○ | ○ | ||
ムラサキインコガイ | 18 | ○ | × | イボニシ | 8 | ○ | ○ | ||
イロロ | 17 | ○ | ○ | ヒザラガイ | 7 | ○ | ○ | ||
イワヒゲ | 16 | ○ | × | アナアオサ | 6 | ○ | ○ | ||
クロフジツボ | 15 | ○ | ○ | マガキ | 5 | ○ | ○ | ||
カメノテ | 14 | ○ | ○ | ムラサキイガイ | 4 | ○ | ○ | ||
イシゲ | 13 | × | ○ | シロスジフジツボ | 3 | ○ | ○ | ||
マツバガイ | 12 | ○ | ○ | ツノマタ(褐色タイプ) | 2 | × | × | ||
ウミトラノオ | 11 | ○ | ○ | タテジマフジツボ | 1 | × | × | ||
チェック欄の○印の数(N) | 17 | 16 | <評価> 1 きれいな海(76点から100点) 2 少しよごれた海(51点から75点) 3 よごれた海(26点から50点) 4 大変よごれた海(0点から25点) |
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○印の点数の合計(T) | 194 | 173 | |||||||
平均点(T÷N) | 11.4 | 10.8 | |||||||
評価点(平均点×8) | 91.2 | 86.5 | |||||||
評価 | 1 | 1 |
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