総勢19名(3団体)による調査を実施しました。今年から元宇品での調査を追加しました。近年,清浄域の指標生物が徐々に確認できるようになり,周辺海域の水質浄化の過程を,生物調査を通して,記録できると考えています。
基準点から,潮下帯に向けて,ロープを使って,位置取りを決めます。潮がよく引いているので,調査範囲もかなり広く確保できました。
調査対象生物25種類を,実物を観察して,予め下敷きにプリントした写真と比較しながら,覚えてもらいました。
測線ごとに調査対象生物を数えていきました。
わからない生物はバケツに移して,あとから図鑑で調べたり,聞いたりしました。
海岸のデータを少しでもバランスよく収集するため,少しずつ離れて,5つの側線を調べています。
元宇品海岸では,調査対象生物25種のうち,ケガキ,ムラサキインコガイ,イロロ,イワヒゲ,クロフジツボ,コアマモ,スナガニ,ハクセンシオマネキを除く17種を確認しました。
各測線における,調査対象生物の分布状況ををまとめした。
動物では,アオガイ(コウダカアオガイを含む)が測線Eで,カメノテが測線Bで,わずかに確認された。すべての測線で,潮間帯上部から中部ではシロスジフジツボが多く分布しており,中部から下部ではマガキやムラサキイガイが優占していた。
海藻類では、アナアオサが優占するが,ツノマタも多く確認された。海面下にアマモが群生していることを視認しました。
ヨメガカサガイ,イシダタミガイ,クログチ,スガイ,ヒメケハダヒザラガイ,カラマツガイ,コシダカガンガラガイ,コガモガイ,イボキサゴ,ナミマガシワガイ,タマキビガイ,コベルトフネガイ,(アラレタマキビガイ,アサリ)
ヒライソガニ,イソガニ,クロベンケイガニ,(カクベンケイガニ)
ミル,アオサの仲間,ミツデソゾ,フクロノリ,ヒメテングサ,マクサ,ホンダワラの仲間(ワカメ,フシスジモク,ヒヂリメン,トサカマツ,ムカデノリの仲間,フシツナギ,ユナ,ソゾの仲間,アマモ)
マナマコ,ヨコエビ,イワフジツボ,ヤドカリ,カンザシゴカイの仲間,シロボヤ,ホヤの仲間,タテジマイソギンチャク,ヨロイイソギンチャク,バフンウニ,クモヒトデ,フナムシ,イソカイメンの仲間,サンショウウニ,スナイソギンチャク,(ダイダイイソカイメン,ニセクロナマコ)
※カッコ内は,測線以外で視認した生物である。
調査地点 | 広島市南区元宇品 | 調査日時 | 平成20年7月5日(土曜日) 15時00分から18時00分 |
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指標生物名 | 点数 | チェック | 指標生物名 | 点数 | チェック | ||||
今回 | 1年前 | 今回 | 1年前 | ||||||
ケガキ | 20 | × | ヒジキ | 10 | ○ | ||||
アオガイ | 19 | ○ | オオヘビガイ | 9 | ○ | ||||
ムラサキインコガイ | 18 | × | イボニシ | 8 | ○ | ||||
イロロ | 17 | × | ヒザラガイ | 7 | ○ | ||||
イワヒゲ | 16 | × | アナアオサ | 6 | ○ | ||||
クロフジツボ | 15 | × | マガキ | 5 | ○ | ||||
カメノテ | 14 | ○ | ムラサキイガイ | 4 | ○ | ||||
イシゲ | 13 | ○ | シロスジフジツボ | 3 | ○ | ||||
マツバガイ | 12 | ○ | ツノマタ(褐色タイプ) | 2 | ○ | ||||
ウミトラノオ | 11 | ○ | タテジマフジツボ | 1 | ○ | ||||
チェック欄の○印の数(N) | 15 | <評価> 1 きれいな海(76点から100点) 2 少しよごれた海(51点から75点) 3 よごれた海(26点から50点) 4 大変よごれた海(0点から25点) |
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○印の点数の合計(T) | 124 | ||||||||
平均点(T÷N) | 8.3 | ||||||||
評価点(平均点×8) | 66.4 | ||||||||
評価 | 2 |
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