元宇品は,昭和25年に瀬戸内海国立公園に指定され,開発を厳しく規制してきたことから,貴重な原生林や自然海岸(一部)が残っています。緑地帯と海岸の間に遊歩道があり,市民の憩いの場として,親しまれています。
島の形に沿って続く海岸には,岩礁や砂浜が広がり,潮下帯にはアマモ場が分布しています。潮間帯生物にとっては非常に優れた生息環境が整っていますが,水環境的には多少汚れており,生物の種類は他の海岸と比べて少ない。
しかし,ここ10年の間に,生物の種類が増え続けており,また環境指標生物においても,比較的きれいな海に見られる生物種(カメノテなど)が確認できるようになっており,市内における生物モニタリングの絶好の場となっています。
この付近は,比較的岩場が多く,駐車場も近いことから,休みの日になると,釣り人が多数みられる。
潮が引き始めると,岩礁を中心とした潮間帯が現れます。
潮が引き始めると,バケツを持った市民などもみられます。
ベルトトランセクト法では,5mの幅で,潮上帯から潮下帯まで,ロープを2本伸ばし,上から基質(礫,砂,泥など),生き物,漂着ゴミ,などを記録用紙にまとめています。