工場の煙や自動車の排気ガスなどに含まれる窒素酸化物や揮発性有機化合物(VOC)などが、太陽光線によって光化学反応をおこし、刺激性のある大気汚染物質(※)が生成されます。
これらの汚染物質が霧状に滞留した状態を光化学スモッグと呼びます。
また、これらの物質のうち二酸化窒素を除く酸化性物質を光化学オキシダントと呼び、光化学スモッグの指標となっています。
※オゾン、ペルオキシアシルナイトレート(PAN)、二酸化窒素、ホルムアルデヒドなど。
4月から10月にかけての天気が良く、気温が高く、風の弱い日に発生しやすくなります。
県では、光化学スモッグの指標である光化学オキシダントの濃度が、 0.1 ppm以上となり気象条件からみてその状態が継続すると認められる場合には、光化学オキシダント情報を発令します。
さらに、0.12 ppm以上になれば注意報を発令します。
これによって県民に注意をうながし、不要不急の自動車の運転を控えていただくよう呼びかけるとともに、大きな工場などには、排出ガス量などを削減するよう協力を求めています。
光化学オキシダント夏期特別対策
光化学オキシダントが高濃度になりやすい夏期(6月1日から8月31日)の間、健康被害等の発生及び環境汚染の進行を未然に防止するため、主要な原因物質と考えられている窒素酸化物、炭化水素等について、工場などの発生源へ排出削減を呼びかけています。
不要不急の自動車の運行の自粛など、私たちにもできる取組がありますので、ぜひ御協力をお願いします。
広島県光化学オキシダント夏期特別対策実施要領 (PDFファイル)(91KB)
光化学オキシダント緊急時発令状況等 (PDFファイル)(191KB)
光化学スモッグを発生させないために (PDFファイル)(184KB)
○不要不急の自動車の運転を控える。 ○自動車の急発進、急加速、から吹かしはしない。 ○駐停車中は、こまめにエンジンを切り、アイドリングストップを実施する。 |
---|
目やのどが痛くなったり、息苦しくなることがあります。
このような症状があるときは、洗眼やうがいをしましょう。
そして、最寄りの県保健所(支所を含む)または市役所・町役場に連絡してください。
注意報が発令された場合の注意事項については、こちらをご覧ください。
広島県では、光化学オキシダントなどの濃度の上昇による大気汚染及び被害発生の防止を図るため、「広島県大気汚染緊急時措置要領」を定めています。
広島県大気汚染緊急時措置要領(令和6年4月1日改正) (PDFファイル)(711KB)
広島県大気汚染緊急時措置要領細則(令和6年4月1日改正) (PDFファイル)(122KB)
※ 減少計画届出書などの様式はこちら(協力工場・事業場向け)
大気汚染による健康被害を未然に防止するため、県では気象条件から大気汚染のレベルを予測し、関係機関の協力を得て、大気への汚染物質の排出を減少させています。
大気汚染予報による汚染物質削減実施要領(平成23年4月1日改正)[PDF:84KB]
広島県 環境県民局 環境保全課 環境情報グループ
電話 082-513-2921
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)